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第1話「Goodbye.」

残酷な描写はまだありません。


独自用語や舞台設定が多いので、リンク先に解説をまとめています。

物語の進行に併せて随時更新してまいります。

宜しければご覧くださいませ。

https://ncode.syosetu.com/n9351kp/1/

同じ夢を、何度も見る。

夢といっても、自分がまだ学生だった頃の、ある春の日のことだ。

夢と呼ぶにはあまりに生々しく、どちらかといえば記録映像のように、決まって同じ場面を何度も繰り返す。


(ああ、また……ここか)


目の前に広がるのは、懐かしく、どうしようもなく現実味を帯びた風景。


***


【約8年前 ―― 夢の中にて ~高校時代の記憶~】


窓から差し込む陽射しがやけに暖かい。

篁 陸(たかむらりく)は、教室の席から外をぼんやり眺めていた。晴れ渡る空はどこまでも高く、水色のキャンバスの上に、刷毛で軽くなぞったような白雲がゆったりと流れていく。

風はなく、、春の気配が確かにそこかしこに満ちている。

新しく開通した空路を、“クロノス”のロゴを冠した飛行艇が音もなく滑っていく。巨大なその機体も、今やあまりに日常的すぎて、もはや誰も見上げようともしない。


クロノス――それは繁栄をもたらし、平和を維持する存在。

クロノスこそが、この“GAIAガイア5.0”と呼ばれる現在の大陸世界における唯一無二の絶対的な秩序だ。

この大陸の全ては、クロノスの支配下にある。あらゆるところに刻印されているロゴは、この世界が「クロノスによって正しく保たれている」ことの証明であり、誰も疑問を挟むことなくそれを受け入れていた。


陸もまた、その空気に染まるひとりだった。

当たり前に用意された日常に、何の疑問も持たず、ただ与えられた安全の中で生きる普通の高校生だった。

そして今日もまた、いつも通り、静かに眠気が訪れる。


(……眠いな)


瞼がじわりと重くなる感覚に身を委ねながら、陸はふと視線を落とした。

河川敷の公園が見える。5、6歳ほどの子供たちが走り回っていた。

笑い声。泥だらけの靴。クロノスのロゴが入った小さなフラッグを、誰かが砂場に突き立てていた。

それはまるで昔の自分のようだった。

木の枝を剣に見立て、友達と走り回った日々。野を駆け、寝転び、肺いっぱいに空気を吸い込んだあの頃。

――まるで、この街が、この世界が、すべて自分のものであるかのように思っていた、無知で無垢な子供時代。

その記憶を追うように、陸は手元の端末に視線を落とす。

表示されているのは、“公務適性診断”の結果である。


端末に表示された診断画面を、陸は何度もスワイプしながら眺めていた。

今年18歳になった彼は、初めてこの診断を受けた。

この診断は、クロノスが全大陸民の18歳以上を対象に毎年行う“全大陸民調査”の一環である。

全大陸民調査は、健康診断の様な肉体的検査の枠に留まらず、クロノス独自の極秘アルゴリズムによって、受験者の精神や深層心理、更には思想傾向に至るまでを徹底的に調査・解析するものである。

診断結果の中には非公開の内部項目も多い。例えば、「クロノスへの忠誠度」や「犯罪者に転じる可能性を図るための潜在的犯罪係数」など、それらの情報は、受験者本人には知らされることなく、クロノスの秩序維持の名のもとに秘密裏に収集された。

そして、この全大陸民調査の調査項目のうち特に職種適性にフォーカスした詳細分析が、この4年に1度行われる公務適性診断であった。

進路選択の時期である18歳でこの公務適性診断を受験することで、受験者達は自分に向いている未来を知り、その後の進路決定の手立てとすることができるというわけだ。


陸の診断結果は――プロテクタータイプ。

プロテクタータイプは、倫理観・正義感が強く、身体能力にも優れ、一定以上の学力を備えた所謂「優等生型のタイプ」である。その名称通り、大陸の治安を守る職種に多く適性が認められるタイプで、推奨職種としては主に、警察官や自衛官、または“FANG(ファング)”と呼ばれる特殊部隊への適性が高いとされる。

それなりに真面目で、それなりに鍛えていて、それなりに頭も悪くはない。

つまり、「尖ってない、でも平均以上」なこの結果は、なんというか――


「……俺って感じだな」


苦笑しながら、画面に映るスコアリングを確認する。

警察、自衛官、FANG……どれも適性スコアは横並びで、突出した項目はない。唯一、自衛官だけがわずかに他より高かったが、誤差範囲と言っていい程度だった。


FANG――それは、“導守(しるべもり)”と呼ばれる特別な存在を護るためだけに組織された、クロノス直轄の精鋭部隊である。

導守とは、誰にも弔われなかった孤独な死者の魂“クグリコ”を弔うことができる、唯一無二の異能を持つ存在である。

現在の大陸で発生する“オーデ”と呼ばれる“人ならざる者によって引き起こされる超常現象の類の脅威”の根源となっているのはそのクグリコであるとされており、唯一対抗の術を持ち合わせている導守が、近年、大陸防衛戦線第四勢力と定義され、いまや大陸をオーデの脅威から守る主力部隊として、クロノスはじめ諸外国から特別な待遇を受けている。

しかし、導守に戦闘力はない。よって近年凶暴化するオーデの脅威に対抗する術など当然持ち合わせていないのだ。そこで、彼らを護る役目を担うのがFANGというわけである。

その任務は命がけだ。オーデとの戦闘を想定し、彼らは任務時に“V.A.M(ヴァム)“と呼ばれる特殊薬を投与する。これがとてつもない劇薬で、V.A.Mは戦闘中の身体能力を飛躍的に向上させる代償として、使用者の寿命を容赦なく削る。

加えて、使用者は“ダウンタイム”と呼ばれる、投与後の激しい身体的反動に見舞われる。平均約数日~十日間は、まともに動けないほどの厳しい副作用に苦しめられる。適性が無い者が投与した場合、最悪死に至ることすらあるという。


それでも、FANGを志願する者は後を絶たない。導守を守ることは、大陸の平和を支えることと同義――その名誉、そしてリスクに見合う高額の報酬を得るために。年収は実に、他の公務職の約3倍。更に、専属FANGに抜擢されれば、その報酬は約5倍以上に跳ね上がる。その諸刃の剣的な性質や一種のヒーロー的イメージから、例年「花形の職種ランキングベスト10」に名を連ねている。

だが、それでも陸は思ってしまう。


(……向いてるかもしれないけど、でも、なりたいかって言われると……)


不意に、背後から声がした。


「おお、プロテクター」


右耳に挿した多言語翻訳イヤフォンから、馴染みある声が聞こえてくる。振り返ると、肩を組まれるようにして友人が覗き込んできた。

彼は、かつて大陸第一形態である“GAIA1.0”の時代、当時ヨーロッパと呼ばれていた地域の出身者。明るく社交的な性格だ。

“GAIA5.0”と呼ばれる現在は、オーデによる地殻変動や自然現象の影響を受け、あらゆる国や地域が消失と組成を繰り返しながらひとつながりの大陸になっている。

このもはや混沌ともいえる究極の多民族国家状態において、コミュニケーションの障壁を無くすために、クロノスはイヤフォン型翻訳機を開発した。これの普及により、人々の間でもはや国家という概念が希薄化し、一部を除いて人種や国籍の違いすら意識されることはほとんどなくなっていた。

この翻訳機は、話した瞬間に母国語を相手の言語に翻訳して届ける優れもので、今や大陸民の約95%超が、常に装着している。アジア圏出身の陸とヨーロッパ出身の彼が、こうして自然に会話できているのもそのおかげだ。


「……おん、お前は?」


陸が問い返すと、友人は自分の端末を見せながらにやりと笑った。


「俺もプロテクター」


友人が見せてきた端末を覗くと、陸とは違い、断トツでFANGのスコアリングが高く出ていた。


「花形じゃん」


思わず陸はそう返すが、彼は肩をすくめた。


「でもなー、早死にはしんどい。体力あるうちにFANGでガッツリ稼いで、30歳くらいで通常職種に転身するかなぁ」

「お前らしいわ」


陸は肩の力を抜いたように笑った。

気付けば他の友人たちも自然と陸たちの周囲に集まってきた。


「陸もインテリジェンサー寄りかと思ってたけどなぁ。意外だった」


中学時代からの友人はインテリジェンサータイプ。分析や細かな作業が得意な彼は、機械いじりが趣味で、学校の実習などでもいつも腕を発揮していた。

その隣で何やら不服な表情の部活仲間の友人は、ハーモナイザータイプだった。ムードメーカーの彼が、共感力が高いとされるハーモナイザーに分類されるのも納得である。


「えー俺もプロテクターとかがよかった〜。ハーモナイザーなんかモブがなるやつじゃん……」


むくれる彼をさらにいじるように周りは茶化した。


「お前、あれだ、多分カラオケうまいからだ?」

「それだ、それに引っ張られてんだ。ハーモニーってことで」


それ絶対関係ないだろ、とすかさず突っ込みを入れている友人を、陸も笑って眺めていた。

教室では他のグループもこの話で持ち切りだった。自分が何に向いているのか、初めて具体的な“未来の形”を突き付けられ、皆分かりやすく一喜一憂している。

この歳になったのを境に、急に自分が何者になるべきかの選択を迫られる。幼い頃は自分のものの様に思えていたこの世界が、今はどこか急に他人行儀に感じて、陸は居心地が悪かった。

自分は何者になるのか

この世界で、何を為すべきなのか。

ただ同じような毎日がすぎていくことに、なんの疑問や抵抗も感じたことの無い陸からすれば、この選択を迫られる局面はストレスだった。


***


同じ日の夕刻。

橙色に染まりはじめた空の下、陸は兄である篁 海(たかむらうみ)の運転する車の助手席に座っていた。

研究者である海は、ちょうど近くで学会があったらしく、ついでにと、学校まで迎えに来てくれたのだという。

淡い橙色の光が、車窓を横切っていく。空にはいくつか薄い雲が漂い、もうすぐ夜が訪れる気配を見せていた。

夕方の道は、さほど混雑もなく、どこか緩やかに流れていた。車内には微かなエンジン音と、ラジオから流れる穏やかな音楽が満ちている。

陸は肘を窓枠に預け、ぼんやりと流れゆく景色を目で追っていた。

ふと、呟くように口を開く。


「……公適、兄貴って何タイプだっけ」

「お! そっか陸、公適出たんだ……!」


海は嬉しそうに笑い、やや芝居がかった大げさな口調で続けた。


「大きくなったのねぇ……!」


6つ年上の海は、まるで我が子の成長を実感する母親を再現するかのようなトーンでそう言った。

いつもの調子に、陸は特に驚きも呆れもせずに、鼻を鳴らして淡々と返す。


「おかげさまでな」


落ち着き払った陸とは反対に、海は勢いそのままに今度は自分の質問を被せるように投げてきた。


「で、どれだった?!」


(俺が先に質問したんだけどな……)


陸はもんやりと思いつつ、まぁいいかと窓枠に肘を預けながら答える。


「……プロテクター。ハーモナイザー寄りだけど」

「おお~! 花形じゃん!」


すかさず大げさなリアクションを返してくる兄に、陸は落ち着いたトーンのまま返す。


「いや、言うて半分はハーモナイザーみたいなもんだし……」

「やっぱプロテクターになったら、FANG狙いたくなるの?」

「いや……FANGはいいかな。いくら高級取りでも、なんだかんだリスク高いし」

「まぁね」


陸らしい答えに海は短く同意する。


「で、兄貴って何だったんだっけ、公適」

「俺? あー……たしか、リベラルだったかな?」

「へぇ、インテリジェンサーじゃないんだ」

「うん、確か。インテリジェンサーのスコアも出てたけど、1番高いのはリベラルだった気がする。意外と研究者ってリベラルとかクリエイターとか多いんだよ」

「へぇ……」


陸はぽつりと呟いたきり、再び外へ視線を戻した。

信号で止まった車内に、海が好んで聞いているジャズが静かに響く。

窓の外には、夕暮れの紫と橙が混ざり合った空が広がっていた。空が低くなり、街の輪郭が影絵のように浮かび上がる。


「やっぱ、ちょっとでも適性が高いやつのほうがいいのかな。職種って」


ぽつり、と呟かれるようにして出た陸の問いかけは、風に流されるように小さかった。しかしその声は確かに真面目な響きを帯びていた。

海は目線だけでちらりと陸を見やり、すぐに前方に視線を戻した。


「んー……どうだろうな。適性だけで決めても、続かないこともあるし……」


それだけでは足りないと察したのか、海はゆっくりと言葉を続けた。


「適性高くても、好きじゃなきゃしんどいんじゃないかって思うよ。実際、自分自身、向いてるかどうかは参考程度で、好きなこと選んでるしね」

「……好きなこと、か」


陸の声には熱がなかった。

それがあまりにも曖昧で、自分の中に見当たらない感情だからだ。

ふと窓を少しだけ開けると、冷たい風が車内に吹き込んできた。

肩にかかる髪が揺れ、頬に当たった空気がやけに鋭く感じられる。


「兄貴はさ……なんで今の研究選んだん?」

「んー、なんでって……」


兄の横顔には、どこか静かな光が宿っていた。


「知らないことを知るのって、ちょっとワクワクするじゃん? なんかこう、答えのないものにずっと手を伸ばしてられる感じ? ロマンじゃない?」

「……あー……俺は、あんましだな。そういうの」


思わず漏れた陸の本音。その声はどこか遠く、くぐもっていた。

海の横顔が、わずかに笑みを浮かべたように見えたが、何かを語るような気配はなく、ただ小さく目を細めただけだった。


静けさが戻る。

車は信号で止まり、ブレーキの振動が足元から伝わってくる。

陸は姿勢を直し、窓ガラスに映る夕陽の残光に照らされた自分の顔をふと見つめた。その顔には、どこか影が落ちている。


「……やりたいことがないのは悪いことじゃないって、俺、前にも言ったよね?」


海の声が穏やかに響く。それは優しく、どこまでも曖昧で、今の陸には、安心に近い心地よさを感じさせた。


「大丈夫だよ。無いなら無いで、それもよし」


信号が青に変わり、車がゆっくりと走り出す。海は前を見据えたまま、穏やかな声で続けた。


「見つけたければ、そのうち見つかる。焦らなくても、そのうち、そのうちで」


陸は、返事をしなかった。

けれど、兄のその言葉が、今の陸には心地よくしみこんでいくのが分かった。そのうち、という曖昧で先延ばしにできるその響きが、今の陸には心地よかった。それだけで、ほんの少し救われた気がした。

街灯の灯りがぽつぽつと点りはじめる頃、車は家へと続くゆるやかなカーブを曲がっていった。

フロントガラスには、橙色の残光が細く伸び、長い影を連れていた。


***


【現在 ―― 自宅にて】


陸は、ふと重たいまぶたを開ける。

目に飛び込んできたのは、見慣れた自分の部屋の天井だった。

(やべ……寝てた)

いつもと変わらない、自室の天井。薄暗い中で、微かに見慣れた染みのようなものが浮かんで見える。


陸はいつも、きまってそこまでで目を覚ますのだ。

この夢を見るのは、もう何度目になるだろう……と思わずにはいられないほど、見るのはいつも同じ、高校時代の、あの日の風景。特別な事件が起きるわけでもない、ただの日常。


なのにこうして、何度も何度も同じ夢を見るのだ。

理由は分からない。何か意味があるのだろうかと考えたこともあるが、心当たりもない。

自衛官になった今の自分は、夢の中の昔の自分を、どこか他人事のように眺めているように感じる。

あの頃抱えていた漠然とした不安や焦り。あれをもう鮮明に思い出すことはできない。

けれど――


(俺は……昔から、結局なにも変わってないのかもな)


夢から目覚めるたびに、陸はそう思うのだ。

自分は堅実で、平穏な毎日が好きだ。

この道を選んだことが、自分らしいと言えば確かにそうで、だからこそ何も言い訳ができない気がして。


手を伸ばして、サイドテーブルに置いた端末を確認する。

時刻は、午前4時28分。

夜はまだ完全には明けきっていないが、空の色はすでに黒から藍へと変わり始めている。

通称“トワイライト・アワー”と呼ばれるこの時間帯――夕暮れから明け方にかけては、オーデの“印”が最も現れやすい時間とされ、導守達の活動が最もアクティブになる時間だ。導守はその特殊な眼で、印を見つけ出しオーデと対峙するのだ。

そして彼ら導守とその護衛であるFANGが襲来対応を終えた後、バトンを受け取るのが、陸など自衛官や警察といった部隊だ。

夜が終わり、街が再び人々の手に戻るその時間帯に、救護や捜索を始める。

今日も、いつもと同じ流れだ。


アラームが鳴るまで、あと十数分。だが、二度寝する気にはなれなかった。

陸はアラームを解除し、そのままベッドから体を起こす。

肩を回し、首を傾ける。関節が小さく鳴って血が巡り、眠気の残滓が体から向けていくのが分かる。

洗面所へ向かい、顔を洗い、歯を磨く。素早くシャワーを浴び、タオルで髪を拭きながら鏡に映る自分を一瞥する。

鏡に映る自分の顔は無表情だ。

夢の余韻は、もうほとんど残っていない。毎回そうであった。覚めてしまえば、あの夢は淡く、遠く、すぐに消えていく。


服を着替え、装備を整えながら、端末に映し出された情報に目を走らせる。

今日はエリアAの救護活動にアサインされている。本来は待機任務(スタンバイ)だったはずが、オーデの被害が相次いだことで急遽呼び出しがかかったのだ。

陸は簡素なバータイプの栄養食を無造作に咥えながら、担当エリアに関する情報にざっと目を通していく。


(……また、増えてる)


スクロールする指先が止まる。端末に並ぶ数字の数々――被害者数、行方不明者、そして損壊率。どの数字も、前回担当したものより悪化していた。また一つ、想定を超えた被害が広がっている証拠だ。

溜め息が出そうになるのを小さく飲み込む。これが、この世界の日常なのだ。


(今回は……何人、救えるだろう)


無意識にそう思いつつ、靴ひもを結び直し、荷物を背負って立ち上がる。

玄関脇のゴミ袋を片手に取り、ドアの前で一度だけ深く息を吐いた。

手をかけるノブは冷たく、外の空気はまだ夜の名残をまとっていたが、薄く開いた扉から漏れる微細な薄明かりが、確かに新しい朝の訪れを告げていた。


今日も、また、いつもと同じ朝が始まる。

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