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強制異世界召喚にブチギレる創

「おい、誰だ?こんな舐めたマネしやがったゴミ野郎は?」


 一面血と肉が飛び散った部屋の中で怒りを露わにした創はどすの利いた声で問いかける。


 少し前のこと。


 創は珍しくレーナとデートに行っていた。


 そう、あの創がだ。


 いやまあ、創はなんやかんや言って妻たちとデートに行っているのだが、彼はいつも放浪の旅やら浮気やらをしているせいで珍しく感じてしまうのだ。


 そこは置いておくとして。


 そうして、創はレーナとデートをしていたのだが、いきなり召喚魔術でどこかの世界に飛ばされた。


 それもなんの前触れもなく、いきなりだ。


 普通ならば、創を勝手に召喚するなど出来ない。


 創はゴリゴリに魔術防御やら、概念防御など様々な力で自分の身を常に守っている。


 そのため、召喚魔術を使用して彼を呼び出そうにも召喚する前に弾かれてしまう。


 それだけで済めば良いのだが、創は自動反撃するようにも設定してるので、彼を召喚しようとした不届者をその世界ごと破壊するだろう。


 だが、なぜだか知らないが、今回は創の防御を掻い潜って召喚魔術が使われた。


 これは異常事態である。


 創は警戒体勢をとる。


 自分を召喚することのできるような相手だ。


 相当なやり手であることは間違いないだろう。


 そのように、創が警戒しながら飛ばされた先は中世ヨーロッパ風の城の中だった。


 そして、創を召喚した者たちを確認してみると、彼らは普通の人間と呼ばれる種族であった。


 それを見た瞬間、創は脳が焼き溶けるほどの怒りが湧き上がってくる。


 創は人間が大っ嫌いだ。


 そんな人間に無理矢理召喚されたとなれば、怒っても仕方ない。


 だが、今回は大切なレーナとのデート中にいきなり召喚されたのだ。


 創の怒りのボルテージは限界を越え、無限に怒りが湧き上がってくる。


 そして、ここまで怒りのボルテージが上昇した創は何でもする。


 比喩などではなく、本当に何でもする。


 気まぐれで世界を破壊するような男だ。


 怒りで我を忘れたら何をしでかすか分からないのは明白だろう。


 創はいかにも王様と言わんばかりの装飾が施された太った老人が話しかけようとした瞬間、この部屋にいる王様以外の人間を瞬殺した。


 体はバラバラに切り刻まれ、周辺には血と肉が飛び散る。


 王様は一体何が起きたのか理解が追いついていないようで、その場に固まったまま動かない。


 そんな王様に創は近づいていく。


 そして、胸元を掴み、王様を持ち上げたまま問いかける。


「おい、お前が俺のことを召喚したのか?あんま舐めたマネしてると殺すぞ」


 創は怒りを露わにした様子で王様を威圧する。


 王様は創に威圧され、意識が飛びかけたが、何度も修羅場を掻い潜ってきたこともあり、何とか気絶せずに済んだ。


 まあ、今の創は王様が気絶しないようそこまで威圧していないのだがな。


 本気で殺気でも向けたら王様はショック死してしまうので、向けたくても向けられないのだ。


 創は王様のことを睨みつけた後、そのまま王様をゴミを捨てるかのように放り投げる。


 そして、


「まあ、良いや。それで、この世界で一番力のある聖女を連れてこい。今すぐにだ。連れて来ないとこの国を滅ぼすぞ?」


 創は王様にこの世界で一番力のある聖女を自分の元へ連れてこいと命令する。


 そうしなければ、この国を滅ぼすと脅しをかけながら。


 脅しをかけられた王様は創の言葉を信じられないと思ったようで、表情に出ている。


 それを見た創は、


「別に信じられないならそれでも良いけど、早くしないとこの国が本当に滅びることになるぞ?ほら、窓から外の景色を見てみろ」


 王様に窓の外を確認するように促す。


 外を見るように促された王様は創に言われた通り外の景色を見た時、あまりの光景に絶句する。


 なんと、空に超巨大な灼熱の火球が浮かび上がっていたのだ。


 その火球はあまりにも巨大で窓からは全体を確認することができない。


 いや、王都の付近では絶対に不可能だろう。


 そして、灼熱の火球はあまりにも高温であり、煌めく炎は青白く燃え盛っている。


 それは創が生み出した超小規模の恒星であったのだ。


 ちなみに、恒星がこんなに真近くにあるのに影響を受けていないのは創が恒星を魔術障壁で囲んでいるためである。


 もしも、魔術障壁がなかったとしたらとっくにこの世界は滅びてしまっている。


 そう、創はこの国を滅ぼすとか言いながら世界ごと滅ぼそうとしているのだ。


 彼の言っていることとやっていることが違うことはよくあることだ。


 王様は外の光景を見た瞬間、彼から世界を滅ぼすことが出来ると嫌でも分からされた。


 創も王様の心境の変化にはもちろん気づいており、


「分かったようなら早く聖女を連れてくることだな。一刻も早く連れて来ないとあの恒星が落ちてくることになるぞ?いやまあ、実際に少しずつ落ちてきてるんだけどね」


 創がそう言うと、血相を変えた王様が慌てた様子で部屋から出ていく。


 どうやら、聖女を連れてくる決心がついたようだ。


 部屋から出る王様を見た創は、これなら予想通り早く聖女を連れてくるなと思う。


 まあ、未来を見ることの出来る創は基本的に予想通りに物事が進むのだがな。


最近、YouTubeばかりに気を取られていますが、小説もちゃんと書いております。後、最近YouTubeの伸びが悪くなって凹んでいるので、是非ともチャンネル登録をよろしくお願いします。普通に大猩猩和でYouTubeやっているので、調べてみてください

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