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転生魔法兵ラダルは魔力が少ない!だから俺に魔力を分けてくれ!!  作者: 鬼戸アキラ
第二章 魔法兵ラダルの東遊記
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理の力の試練

対アマモ戦の様子です。

二章ラストまであと1話です。

アマモの罠?に掛かった俺達のダメージは深刻である。

一撃必殺を狙ってほとんどお釣りの無いアシュのおっちゃんと『光線(レーザービーム)』に半分以上の魔力を使ったロザリアはちょっとヤバい感じだ。


『ニヤッ!!』


俺達の前に立ち塞がる様にキラはアマモの前に立った。そして、アシュのおっちゃんとロザリアは俺の後方に下がらせる。

俺はアシュのおっちゃんに『首狩りの盾』を持たせて回復に努めるように言う。

そしてロザリアには攻撃を躱す事と反射させる事に撤する様に話した。

俺はブリジッタさんにアイコンタクトで先制攻撃を頼む。ブリジッタさんはまたも瞬間移動の様に動いたが、アマモがそれ以上に速く動きブリジッタさんの攻撃を躱した。


《まだまだ理の力を理解していない様じゃな!!》


「くっ!」


弾き飛ばされるブリジッタさんを『泥壁(マッドウォール)』で受け止める!

キラはブレスを放ってアマモを止めようとするが、そのスピードについて行けない。

十三(じゅうぞう)』が魔法銃のバレットを発射するとアマモは驚いた様に避ける。何で驚いたんや??

それでも止まらずにキラを弾き飛ばして俺に迫る!

俺は【血魔法】でアマモの攻撃を受けつつ隙を狙っていた。

その時ブリジッタさんがアマモに連続攻撃を撃ち込んで行く!!アマモも最初は躱していたが、段々とブリジッタさんの速さが増してきてる様でアマモもお釣りは無くなって来ていた。

そこに『十三(じゅうぞう)』の射撃がアマモにヒットして身体がブレる!

そのタイミングでアマモにブリジッタさんの雷撃がぶち当たりアマモの動きが鈍くなった!

俺は『溶岩砲弾(マグマロケット)』を近距離でアマモにぶち当てる!!

すると案の定アマモはまた輝いて姿を消した。

俺はすぐさま【エナジードレイン】を発動してアマモの本体を割り出してキラと『十三(じゅうぞう)』に攻撃させる!

アマモは本体を現してキラと闘いながらも『十三(じゅうぞう)』の射撃を上手く躱して行く。

突然、アマモの肩口に『光線(レーザービーム)』が貫いた!ロザリアの狙いすました一撃である。その刹那アマモの目の前にアシュのおっちゃんが突然現れた!


『炎帝!無音突き!!』


アシュのおっちゃん渾身の炎の突きがアマモの腹を捉えた!!

俺はすかさずバットアックスをアマモに飛ばす!!アマモがバットアックスを尻尾で弾いた瞬間に“既に発射されていた”俺の『溶岩誘導弾(マグマミサイル)』がアマモの背中に突き刺さり、そのまま爆発した!


アマモは倒れざま俺達に渾身のブレスを放ったが、俺の【血魔法】の赤い霧でそれを防ぎ切った!!


すると……またアマモの身体が虹色に輝き出した!!嘘だろ?!

俺は腕輪の効果が切れて【血魔法】を使えなくなっている……他の皆も魔力切れ寸前である。俺は再び【エナジードレイン】を発動してアマモの本体を探す……しかし、今度はアマモの本体を捉えられない!どうなってんだ??

次に出て来たアマモは九尾の尻尾がそれぞれの色の炎の様になっている……最早圧倒的な魔力によってアマモの姿が歪んで見えるほどである。そして、俺以外の三人と二匹がオーロラの様な壁に囲まれた。どうやら俺とサシで勝負する様だね……。


俺はバットアックスを取り付けた金槌に魔力を入れた瞬間に『千仞』を発動、そのまま『溶岩弾(マグマバレット)』を連射しながらアマモの方に走って行く!

アマモは九尾の尻尾で俺を突き刺そうと攻撃するか、俺はそれを避けながら渾身の一撃をアマモに食らわせた!が、その瞬間、アマモの影から飛び出した黒い尻尾が俺の身体を貫いた!


「「「ラダル!!!」」」


俺は意識手放しそうになる刹那、『十三(じゅうぞう)』の射撃に驚いたアマモの姿がフラッシュバックした……アマモが驚いた『十三(じゅうぞう)』と俺との違い……オートマタの『十三(じゅうぞう)』は魔法銃を使いこなしている……だが、俺はまだ魔法を……“三属性”しか合成する事が出来ていないじゃないか!!

左手にしっかり握った【暴走する理力のスペクターワンド】の魔石が真っ黒に変貌し、柄は赤く輝き出す。



溶岩隠密誘導弾(マグマステルスミサイル)



アマモの身体にいつの間にか“赤黒い”ミサイルが突き刺さっていた……爆発するミサイル!!


俺が意識を失う寸前にオーロラの壁を壊した皆が俺の方に向かって来るのが見えた……。



《主はまた無茶をしたの。パスを繋げるの》



「ラダル!!しっかりしろ!」


俺は意識を取り戻した……傷口が……塞がってねぇ!!血が吹き出てるじゃねーか!!

俺は『生命玉』を使って傷口を治して行く。

あぶねーマジ死ぬとこだったぜ……。

ムクリと起き上がった俺は開口一番にこう言った。


「あ〜死ぬかと思った!」


「なっ!ラ、ラダル君???」


「おっ、やはり自分で治したか……流石は不死身だ」


「いやいや、不死身じゃないって!死にそうだったでしょ!?」


ブリジッタさんとロザリアは何かやばい物でも見る様な目で俺を見てる……何でや??


《四人とも見事に『理の力の試練』をくぐり抜けた様じゃな》


そこには最初に見た時と同じ姿のアマモが伏せっていた……コイツこそ不死身だろうが!!


「勝手に試練とかやめて欲しいんだけど!!」


《必要な事だから仕方が無いの》


《その大剣使い以外は理の力を使いこなせてはいなかった……光の属性を持つ少女よ、汝は理の力を理解するのが早かった。天賦の才があろう。雷の属性の者は徐々に理解を深めた様じゃな。この経験が更なる飛躍を呼ぶであろう》


そして、ギロリと俺を見るアマモ……怖いんですけど!


《汝が何故四属性の理に気付かなんだか妾には判らぬが……コレでまた理の先に近付いたであろうよ》


「理の先??」


《この先は自らの力で掴むと良かろう》


何かはぐらかされた様な気がするが……。


《そして、大剣使いよ……其方が何故に理の力を捨ててまで大剣を振るうのか、理解に苦しむばかりじゃが……その『首狩りの大剣』は其方の今の形に合っておるだろうよ》


まあ、アシュのおっちゃんの趣味を理解出来るのは少ないと思うよ!!


《さあ、もう行くが良いぞ。妾は久しぶりに力を使こうたのでもう寝るぞ……》


そう言うとアマモは目を閉じて眠りについた。


《そろそろ出発するの》


俺達はそのまま出口方面に向かって歩き出した。


お読み頂きありがとうございます。

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