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鉄塊のマギア  作者: 佐倉。
4章
47/138

4-ep

「──い!おい!マギ──!おーい、大丈夫──!?」


 声が、聞こえる。視界は徐々に光を捉え、世界が像を結んでいく。


 ──そこには二人。

 痩せぎすの老人と少女が、心配そうな表情で覗き込んでいた。


「…おはよう、ございます。エド、レイシア」


 そこにいたのは修理の為に訪れていた工房の主、エドワードと。

 安堵の表情を浮かべたレイシアだった。


「あぁ、良かった…起動した後もしばらく反応が無かったもんだから心配したぞ…なぁおい、本当に調子は大丈夫か?」

「心配をおかけしてすみません、レイシア。…はい、何も問題ございません」


 仰向けのまま新しく装着された左腕を持ち上げる。

 眼前で指を握り、開く。何度か繰り返しても異音すらなく、それはスムーズに動作して見せた。


「んー…問題はない筈だが…うん、何かあったら彼女にすぐ言うんだぞ?」

「はい、エドワード。ありがとうございます」


 ──懐かしい過去の姿を。

 夢の様な記憶を。見ていた気がする。


「よし…それじゃ、起こすぞ。気を付けろ」


 ポッドの中の椅子の背もたれが、ゆっくりと身体を起こしていく。

 そこから見えた空は昇る朝陽で赤く染まっていた。

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