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鉄塊のマギア  作者: 佐倉。
12章
127/138

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異常検知、走査開始

異常なし


この結果は正しい?


ここしばらくの間、時折発生する機能喪失状態や諸々を記録していたが、今の状態を「問題ない」と片付けるのはとてもではないが無理がある。

事象の間隔は徐々に短くなっており、今では1日から2日おきに意識の喪失が発生している。意識の無い時間ももう「瞬断」とは言えないほど長いものになっていた。機能面でも各種においてパフォーマンスの低下を確認。

どうしてしまったのだろう。


それにしても、近頃涼しくなくなった。

とうに日は沈んだのに。窓を開け、誰の目にも入らぬ様に部屋の明かりを落とし、手腕部と下肢の開口部を外気に晒しているのに。内部温度に変化が感じられない。元より空冷ではないが、それでも以前は多少の排熱効果が見込めた。外では周期的に気候が変化するというが、そのせいなのだろうか。




左部小指を基節部から切断

アラート正常作動

機体損傷検知

損失/異常箇所認識、自己修復機能正常作動


正しく異常は検知出来る。であれば

異常ではない?"異常"を調べるのは、意味がない?




頭中の生体部位区画 以前と比較し数%膨張

同様に、魔術回路と同調する神経網の数%の発達を確認


異常検知、走査開始

異常なし



蓋を開けてみればこんなに単純なこと

生体部位の成長。それによる干渉であって、これは仕様だ

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