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狂技大会  作者: 兎沙羅
0章 天才
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1話 戦いが始まる

「陸太ー!頼む!明日の試合助っ人で出てくれ!」

「陸太!こっちも頼む!」

「陸太!助けて!」

「わかった、わかったから、みんな落ち着いて…」

豊海高校1年の陸太は帰宅部ながら、その運動神経の良さから各部活に助っ人を依頼されていた。大会前のこの時期は小学校からお馴染みの光景となっている。


「ええっと、まず1日目の午前は野球、それから午後にテニス、2日目は朝一でサッカー、昼にバスケで午後は柔道と剣道…3日目は水泳にバレーに陸上…これでいいか?」

「「「「「いい!」」」」」

「たく… お前ら飯奢れよー?」

「わかってるよー、でもその代わり優勝してくれよ?」

「バーカ、当たり前だろ」

「さっすが陸太、頼もしいや!」


この国では毎年9月に地区予選であるスポーツ大会が行われる三連休がある、各都道府県で代表になると10月に全国大会があり、その結果で都道府県の地位が決定される。明日から始まる県大会に、陸太のいる豊海高校も全部活が出場する。


「忙しい三日間だぜ…毎年毎年…」


ここで陸太の所属した学校、および佐賀県の結果を見てみよう。


2066年(陸太 小学6年生)豊海小は3競技で県大会優勝。全国大会では野球とバスケが優勝、サッカーはベスト4入りを果たした。

2068年(陸太 中学二年生) 豊海中は全部活が県大会優勝、全国大会でもほとんどがベスト8に入り、野球、剣道、バレーは優勝という結果を残した。

しかし、中学校ブロックの活躍も虚しく、他ブロックは目立つ結果もなく、佐賀県は2066年には44位、2068年は41位だった。だった。


県は陸太が、ポイント配分の高い高校ブロックになったことをキッカケに、県の強化委員会やスポーツ塾を作り、今年こそは上位に食い込まんとしていた。


(今年は佐賀が半分より上になってほしいな、頑張ろ…)

明日から始まる代表決定戦を前に、陸太の心は燃えていた

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