表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/22

初チュー

あたしこと、古屋 胡桃。


吸血鬼と暮らしている普通の女の子。

ただいま、17歳。


花の女子高生ってやつだ。


とはいえ、吸血気を飼うのも手間がかかるもので、まるで主婦しているけどね。


ソファーに寝そべって、雑誌を広げて読んでいた。



胡桃はポテチをかじりながら「うーん」と唸った。


「どうしたの?胡桃ちゃん」


「初チューの平均年齢って、15.7歳らしいの」


「は、はつちゅう?!?」


「うん。あたし、遅れてるのかなぁ」


うーん、と唸りながら言うと、なぜか、凱があせって駆け寄ってきた。


「もしかして、キスしたい相手でもいるの!?」


「――――――」


「いるの!?」


あたしは、くるっと目を動かして凱を見た。


「今のところ、居ないかなぁ」


凱はふぅーっと息をついた。


なぜか安堵の表情の凱に、あたしは首をかしげた。


「なんで、凱がホッとするの?」


「えっ?――――――あっ、まぁいいじゃん。それより、胡桃ちゃんはキスしたいの?」


「うーん、したいのかなぁ」


「――――――ふーん、したいんだ」


「いやぁ、どうだろう?」


「どっち!」


凱が異様に食いついてくるから、胡桃は眉をひそめた。


「凱?」


「もし――――――ね、もし、胡桃ちゃんがキスしたいなら、僕が――――――」


「あっ、初チューは一番好きな人って決めているから」


あたしはあっさりと凱の言葉を流して、笑った。




次の瞬間、背後からけたけたと笑い声が聞こえた。


と思ったら、凱の耳にだけ届くような小さな声で彼につぶやいた。



「馬鹿ね」


クリスティーヌが、けたけた、けたけたと笑っていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ