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花の17歳

あたしこと、古屋胡桃。


現在、花の17歳。


普段は主婦をしていて、女子高生らしさがないあたしだけど、これでも一応青春真っ只中。


学校を出ようとしたところで、珍しくクラスメートの(ソラ)くんに声をかけられた。


「胡桃ちゃん、今帰り?」


「あ、うん」


「家って4丁目の牧師館だよね?俺も同じ方面だから途中まで一緒に帰ろう」


クラスでも人気のあるかわいい顔の男の子に誘われて、悪い気はしないよね。


あたしは二つ返事で頷いた。



体育のバレーボールの話や、担任の教師、進路のことなど話している間に、あっという間に牧師館についた。


「家、ここだよね」


「うん――――――って、あれ?空くんの家ってどこなの?」


「3丁目のスーパーのすぐ近くだよ」


「じゃぁ、さっきの角で右に曲がったほうがよかったんじゃ……」


「古屋さんと話してみたかったんだ。じゃぁ、また明日ね」


さわやかな笑顔に、肩手をあげて、空くんは帰って行った。


好青年の言葉通りの男の子。

凱にもすこしは見習ってほしいわ。


「胡桃ちゃん」


「あっ、凱」


「――――――今の誰?」


「突然、後ろに立たないでよ。びっくりしちゃった」


「俺の質問に答えて」


「どうしたの?突然、怖い顔して」


「いいから」


語気が強くなっていく。

なんで、凱がこんなに怒っているのかわからない。


「――――――クラスメート」


「ただの?」


「ただのクラスメート。っていうか、それが以外になにがあるの?」


「――――――」


「凱、何に怒っているの!?もう、怒った!」


「えっ?なんで?」


凱が眉をひそめた。


「1週間、血を無しのバツだから」


「い、意味わからないよ。僕が怒っていたのに、どうして突然胡桃ちゃんが怒るの?」


「あたしも意味がわからないから!」


突然、声を荒げ出したあたしに凱はおろおろしている。

そんな凱にあたしはびしっと指を突きつけた。


「とにかく、今日から1週間、血はあげないから!!」


理不尽なあたしの言葉に、凱は肩をすくめた。



そして、あたしに届かない声でぼそっと呟いた。



「もし、彼氏なんて言われたら、胡桃ちゃんのほうがバツを受けることになるけどね」

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