表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
求ム!恋愛感情論  作者: セーラー服とスパダリの少女
1/2

1.気づき

いつもより、少し肌寒い。私はゆっくりとカバンを開け、紫色の肌触りのいいカーディガンを取り出した。それに、腕を通すと、鳥肌が立っていたのが治った。

いつもの帰り道なのに、どうも怖い。前の街灯がチカチカっと光った。不安が煽られる。理由はわかっていた。

私はバイかもしれない。ただ唐突に今日、それに気づいた。もともと腐女子で、友達にもいわゆるゲイがいた私は偏見などなく、それをすんなりと私は納得した。

まだ中学生の私は、恋愛感情というのがどういうものなのかわからない。ただ、それが男女両方に向けることができると思った。さらに、小学生の頃まだ幼稚な頭で性的興奮を女性に覚えたことが何度かあった。そして今、中学生の時点で男性へのそのような感情が自分の中にあることを知った。

つまりは、私が男女両方に魅力を感じる、ということだろう?これに気づいたのは、部活の試合中で衝撃により、カウントが狂った。

でも本当に私はバイなのか? 最初はそう思いせざるおえなかった。中学生なんてできることが限られてる。最新のものより2つ、3つ遅れた機種のスマートフォンで検索を始めた。ただ、いくらワードを変えても良い結果が出ない。

バイ 確かめ方 と検索し、恋愛感情の方向についてのテストが出てきた。それは、神様からの贈り物みたいに神々しかった。

開き、テストをする。やはりだ。

「あなたは中性的脳の持ち主」

この字が頭に焼きついた。

不思議と混乱はしなかった。叫ばなかった自分に拍手だ。

ただ、前記した通り、中学生だ。1人ではカウンセリングにも行けない。学校のカウンセラーの先生は担任に伝わると嫌なので、即却下。ネットでの結果が正しいのか。誰かに打ち明けるべきなのか?友達?いや、絶対やだ。親?私がバイ出ないことを押し通す。絶対。

打ち明けれる人がいない。それは、もうこのことを1人で抱えなければならないということだ。

どうしよう。それだけが私に残った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ