6話 もっとこの世界について知る!
ようやく6話更新出来ました。まだ誤字脱字が目立つかもしれませんが、楽しく読んでください。
「いいか……皆、心して聞くんだ。今から言う事は驚愕の事実となるだろう。
我々が調査をした結果、今目の前にいる巨乳の女神と天使は転生者だったんだ!!
『な、なんだってーーーーー!!!』
そう、すべてはノスト(ry」
はっ! いかん、いかん!!
あまりの事にトリップしていた、今は変な想像してる場合じゃない。
「ふ、二人とも転生者だったんだ……」
目の前にいる巨乳の女神ことエレナさんと、巨乳の天使ことカトリアちゃんに問い掛ける。
「あ~、そうです。私たちは転生者ですよ。私達は元日本人ですね。本当は色々な話をした後に言おうと思ってたのに!カトリアちゃんが言っちゃうから、西尾さんの反応を伺う楽しみが半減しました」
「ごめんね? エレナちゃん」
エレナさんが恨めしそうにカトリアちゃんを見てる。
そうか!門兵が日本語上手い人連れてくるって言っていたのは転生者であるエレナさん事を指していたんだ!
それに、食堂入ってからのエレナさんとカトリアちゃんの会話の中でエレナさんがカトリアちゃんを絵美ちゃんって呼んだ時に“あっちの名前で呼ばないで”って言っていたしね。
地球、それも日本。
日本人だった時の名前を呼ばないでって意味だったんだ。
俺はエレナさんとカトリアちゃんを見ながら言う。
「なるほど、これで少し合点が行きました」
「はぁ~。まぁ、いいでしょう。ところで折角カトリア特製サンドイッチが来たのですから食べながらでいいので、先ほどの話の続きをしてもよろしいですか?」
「あ、はい! 頂きます! 話の方も問題ないですよ。どうぞ続けてください」
俺はかなり腹が減っていた為、エレナさんの勧め通り目の前のサンドイッチに手を伸ばしながら返事を返す。
うん、これは美味しそうだ。
簡単な物って言っていたけど、かなりの手間が掛かってそうなサンドイッチだな。
「ほら、カトリアちゃんもさっさと仕事に戻ってよ!」
エレナさんがカトリアちゃんの腰を横から押すのを横目で見ながらE・R・Tサンドみたいな感じのサンドイッチを頬張る。
頬張るなり口一杯に味が広がる!! な、なんて美味しんだーーー!! 空腹こそが最大のスパイスって言うが、そんな事差し置いても絶対的な美味さだって心から称賛を送れるぜ!!
カトリアちゃんが作ってくれたサンドイッチ最高っす! 伊達に巨乳じゃない! あ、今は巨乳関係ないか。
「カトリアさん、このサンドイッチとっっっっても美味しいです!」
俺はカトリアちゃんの顔を見ながら正直な感想を笑顔と共に送る。
それに対してカトリアちゃんは俺の感想に笑顔で答えてくれる。
「それは良かったです。間に合わせの物で作っているので味の方は正直な話、そこまでじゃないはずですけど口に合って良かったです」
くっ! 彼女の笑顔が眩しいぜ!
「はい! 本当に美味しいです!! これが間に合わせの物で作ったなんて、とても思えません!!」
あ~、これで俺の胃袋も彼女に握られてしまった訳だ。
カトリアちゃん巨乳で可愛いし、巨乳だし、巨乳天使だし。
“惚れてまうやろーーーーーーーーー!!”
つい心の中で叫んでしまった。
この兵舎に居るであろう男共は、きっとカトリアちゃんに惚れているだろう。
断言できる!こんな可愛い巨乳天使が作ってくれる飯を朝昼晩三食頂いていたら心は完全に彼女に傾くだろう!
俺も肖りたいよ! クソッ、ここの兵舎に居る男全員死ね! そして俺と代われ!
はっ、俺は気づいてはいけない事に気づいてしまった。
ここにいるであろう男共は朝昼晩三食カトリアちゃんの飯を食い、彼女の笑顔に触れることが出来る。
これはリア充の枠組みになるんじゃないだろうか? ……リア充爆発しろ!
「まだ作れますので、足りなかった場合言ってくださいね」
あぁ、俺も心が満足できるまでカトリアちゃんのサンドイッチを食べれるなんて!
カトリアちゃんのサンドイッチ美味しいお!
はっ! 殺気を感じる。
恐る恐るエレナさんの方に目線を向けると、またもメッチャ無表情で俺を見てる。
そんな死んでもいい様なクソ虫を見る目で俺を見ないで!!
「おい、話の続きに戻っていいか? 西尾?」
ついに“さん”が付かない!礼儀の要らない相手として認識された!
散々目線と脳内で無礼を働いているが、見た目俺の方が年上だと思うのに。
まぁ、女性は見た目じゃ年齢は判断できないけど。
あ、変な重圧を感じる!
「ハイ。モンダイナイデスヨ!」
エレナさんが怖くて、慌てて返した返事は片言になってしまった!
「それから、さっさと仕事に戻れカトリア隊員!」
エレナさんが先ほどより厳しい顔をしてカトリアちゃんに仕事に戻るよう言っている。
「はいはい、分かりましたよ隊長殿。ではごゆっくりどうぞ。お客人に暴力を振ってはいけませんよ?」
一瞬こちらを見た気がするが、カトリアちゃんは笑顔のまま去っていく。
「私を見縊らないで欲しいものだ。暴力など振うものか!」
エレナさんがカトリアちゃんの背中に向かって鼻息荒く文句を言っているのを俺は横目で見ながら、カトリアちゃんが調理場の奥に消えていくのを目線で追い掛ける。
隊長と隊員、二人は上下関係の存在かな? その割にはフランクな時もあったけど、きっと普段は友達で仕事中は上司と部下って感じか?あまり人目が無いと友達感が出てしまう二人って事かな?
まぁ、俺の予想だしね、二人については分かんない。
「カトリアには困ってしまう。さて、大分話の腰が折られてしまいましたね。軌道修正しましょう。いいですか? 西尾さん?」
先ほどと同じことを聞かれる。
「はい、えっと。王国の危機のとこですね」
「そうそう、そこまで話はしましたね?」
エレナさんは先ほどと同じ感じの真面目な顔になって話をしてくる。
「その少年は王様に自分の出生の秘密を打ち明けました。自分は異世界人で在る事と、神様に貰った強力な“スキル”を有している事を」
ん? スキル?
「スキルですか?」
「はい、スキルです。えっと、スキルなどの話は後ほど追加で説明させていただきますので、まず話を聞いていただきます」
おぅ、このままじゃ本当に異世界チートもの小説の世界になっていくぞ。
「それから少年は王様と相談して、少年が有するスキル『力ある者の招集』と『付き従わせる者』を発動させ、王国に隠れて生活していたでだろう数多の力ある転生者や帝国の理念に賛同出来ず離反してきた転移者達を集め帝国との戦争に挑みました。戦争は少年が有するスキルの活躍もあって帝国は王国の転生者達の多さに慄き両国は戦場での睨み合いで終わりました。それから両国で冷戦状態に移行し現在に至ります。その時の影響からか我らが王国、ホーネスト王国には転生者が多く所属し、敵であるガストニア帝国には召喚術の関係上転移者が多く所属しています」
「それじゃ王国と帝国、転生者と転移者の敵対関係の構図が出来上がる訳ですね?」
エレナさんの話に対しての俺の考えを述べる。
「いえ、我が王国でも今では召喚術で異世界人を召喚してますし、帝国に転生者が居ない訳でも無いですので完全なる異世界人の転生、転移の敵対関係じゃないです。それに我々転生者の間では、かなりの数の転生者の方が昔から存在していたと推測されてます。転生者に関しては記録らしい記録はありませんが、それは両国問わずエルドランドの大地中に転生者がいたとされてます。これも後から追加で説明しようと思います。取り敢えず、約900年前には兵器として力有る転移者達が戦場を駆けさせられていた事を考えると、転生者の方々は自分の身を守る為に己の出生やスキルの事は黙っていたでしょう。戦場に駆り出されたくは無いはずですから」
「なるほど」
そりゃあ転生者だって転移者みたいな扱いは受けたくはないだろう。
俺が、もし転生者だった場合兵器扱いされたくはないしね。
しかし
「ホーネスト王国でも異世界人の召喚をしているんですか?」
兵器扱いするつもりなのかね? ホーネスト王国も。
「それは……今は綺麗事で話をする訳にもいきませんね。ええ、そうです。我が王国でも戦力強化の為に異世界人の召喚をしています。今は両国冷戦状態ですが帝国には黒い噂が絶えず、いつ戦争になっても可笑しくはないです。我々も黙ってやられる訳にもいきません。帝国は強い、一体何人の転移者が居るか分かっていません。西尾さんにお伺いしますが転生者と転移者の違いって分かります?」
エレナさんの質問について考える。
「転生者と転移者の違いですか? 同じ異世界人って事以外、そんなに相違は感じられないんですが……」
俺はエレナさんに自分が素直に感じたままの考えを伝える。
「それがですね、西尾さん。転生者と転移者にはかなりの違いが有ります。基本的に転移者の方は高スペックなんです。召喚に耐えうる高い基礎能力に召喚陣で付与されたスキル達。即戦力としてはこれ程好条件の兵器はないでしょう。ただ転移者には経験が圧倒的に足りません。戦場で戦う事、人相手の戦闘の経験がね。でも、そんな事も関係なくなるぐらいの高スペックな基礎能力で経験不足を補い戦いを押し切るでしょう。逆に転生者達は成長する事、経験積んで戦場に立てるって転生者特有の強みがあります。生まれてから自我が有り、この世界に適応し幼少期より己を鍛えたり魔術の勉強をしたりする時間が。転生者達は時間を掛けばかけるほど成長出来るんです、転移者を越えれるぐらいに。しかし皆が皆、己を鍛える訳では無いので一概にそうとも言えません。ですが転生者は経験や知識を活かし戦場を巧みに駆け抜けられるでしょう、転生者は経験を元に臨機応変力で転移者を圧倒出来るんです。後は“スキル”に尽きますね。転移者は召喚時に召喚陣にてスキルを付与されますが、これには限界があります」
「限界ですか?」
俺は気になったのでエレナさんの会話の途中だが質問を挟む。
「はい、限界があります。例え話ですが350mlのグラスに500mlの水を注いでも150mlは零れてしまうでしょ? 召喚された人にも依りますが、器の大きさが決まっていた場合いくら大量のスキルを注ぎ込まれても人と言う器から零れていくでしょう。必要とするスキルを付与出来ずに召喚したとしても利用価値は落ちてしまいます。その為勇者召喚だろうと魔術召喚だろうと召喚出来るだろう最低限の人に合わせたスキル数をどちらで召喚するかでスキルを絞って付与する事で留まってます。これが召喚の限界です。まぁ、例外はいますけどね。しかし、転生者も転生者でスキルの限界が有ります。こちらはかなり極端ですよ。転生者は転生方法が二種類しか確認されてません。気が付いたらとか事故に遭って死亡した方が記憶を保持したまま、いつの間にか異世界に転生していたのと、神によって転生された場合ですね。前者は自分で勉強したり経験によってエルドランドに住む民と同じ様に後天的にスキルを習得していきます。転移者も時間を掛ければ少し後天的にスキル習得は出来ますが、やはり転生者には及びません。しかし後天的にスキルを習得と言っても人に依ってはスキルの相性などで習得出来るスキルに偏りが出ますが異世界人として、異世界の知識とこちらで習得したスキルを上手く掛け合わせ面白いスキル運用をする人もいますね。そして後者は神に転生された存在なのでスキルの質が違いすぎます。スキル……ユニークスキル持ちが多いです。ユニークスキルは名前の如く唯一無二のもので、神様に転生された人が神様から高確率で貰いやすいスキルですね。それに神に転生された為か転移者ほどでは無いにしろ基礎能力も高いです。先ほどの話の中で出てきた王国の危機に立ち向かった少年はユニーク持ちですね。但しユニーク持ちの転生者は少ないです。それと転移者の例外の話ですが、転移者の中に極々稀に神に転移させられた者がいます。転移者の高スペックの基礎能力に神が与えたユニークスキル持ち。この存在は王国と帝国に現在一人ずつ計二人確認されてます。帝国はスキル的には平均でよく似た能力で高スペックの基礎能力を持つ転移者。王国は基礎能力は疎らで幅広いスキル持ちの転生者や、数は少ないが唯一無二のユニークスキル持ちの高い基礎能力の転生者を戦力として保持してます」
へぇ~、話を聞かせてもらうと色々差が出るのね転移・転生者で。
「では、西尾さんには少し驚いてもらいましょう」
エレナさんが満面の笑みでこちらを見てくる。
驚く? 実は私西尾さんの事が大好きなんです、抱いて! みたいな事か!!
……そんな事ないか。
自分で考えて自分の考えに突っ込む、なんか悲しい。
「実は私は神様に転生させて頂いたんですよ! どうですか! すごいでしょ?」
うわ~、子供みたいなハシャギようだな。
何だろうエレナさんメッチャ可愛い!
「へぇ~、それはすごいですね!」
うん、上手い事驚いてあげられなかった。
エレナさん少し拗ねた様な顔してるがな!!
「もう! 全然信じてないでしょ! そうなれば!」
エレナさんは意気込みを感じさせる声を出しながらテーブルから身を乗り出し、右手を俺に伸ばしてきた。
かなり不用心に身をこちらに乗り出してきたのでタンクトップから胸の大変、大変深い谷間が見える上に、カトリアちゃんほどでは無いがエレナさんの自己主張し過ぎな二つの膨らみが重力に逆らえずエロい事になっとるがな!!!
ダブルで俺の目を楽しませてくれる! ……眼福なり! あぁ、巨乳はいいよね~!
邪な事を考えていると力一杯左頬を抓られる。
「いひゃい、いひゃいれす!」
恐る恐るエレナさんの顔を窺うとメッチャ無表情で、今度は死んだ害虫を見る様な目で俺を見ている。
段々とエレナさんの冷たい視線が気持ち良くなってきた気がする。
「……癒しを」
エレナさんの小さい呟きと共に俺の顔が温かい光に包まれる。
「これで傷は癒えたわ。敢えて突っ込まなかったけど貴方の顔かなり酷い事になってたのよ? どっかで転んだの?」
あの時ゴブリンにやられた傷だ。
でも、恥ずかしくて言えない。
「あ、はい。そんなところです」
「私は数種類のユニークスキルを神様から頂いているの。今のは『癒しの乙女』ってスキルで、回復魔法ほどでは無いけど癒しを与える事が出来るの。まぁ、回復魔法は回復魔法で私はある程度使えるんだけど今回はスキルを使ってみました」
わざわざスキル使用で驚かそうとか可愛い!
エレナさん可愛いよ!
「ありがとうございます!」
エレナさんは満足げに笑みを浮かべる。
だが、直ぐに真面目な顔をして会話に戻る。
「それと先ほどの追加の説明に戻らせていただきます。転移と転生には“時間”に差異があります」
「時間ですか?」
時間に差異? どうゆうことだろう?
「西尾さん。貴方が、こちらに転移した際地球では西暦何年でした?」
聞かれた事に素直に答える
「西暦は2014年ですね」
「こちらはホーネスト王暦198年、エルドランド暦では1604年です。西暦2014年に存在してる方が転移した場合こちらに来るのはホーネスト王暦198年になります。しかし転生者は過去、現在、未来関係なく転生します。もしかしたら1985年に死亡した方がエルドランド暦1616年に転生したり、2020年存在してた方がエルドランド暦1450年に転生したりと時間の流れに関係なくどこでも転生するんです。転移は地球とエルドランドのスライド移動のみで、エルドランド転生が縦軸移動になります。縦軸ですから“縦軸=エルドランドの歴史”に相当します。エルドランドの原始から消滅まで膨大な時間の中に転生するんです。ある意味すごいでしょ? これが我々転生者達の間で昔から多くの転生者いたとされる訳です」
おいおい、転移に対して転生はスケールが違いすぎだろ?
「そして我がホーネスト王国では転生者や転移者の方に対してある程度の地位や役職を与え、尚且つ有力・有用・実用的な異世界の知識、または地球の知識を出して下さった場合に謝礼としてお金を出しています。これは国力増加を狙っての事なんですが。割と皆さん沢山情報提供をしてくださってます。この物資運搬中継用城壁都市ケンロウモンは異世界の知識とユニークスキル持ちの方が作り上げたんですよ」
道理でこの街が異世界にしては進んでいると思った。
ある程度の地位に情報に対しての謝礼って、なにそれ凄いじゃない!
俺もホーネスト王国である程度の地位とお金が貰える立場に立てるのか!
オラ、ワクワクすんぞ!
6000字の壁突破!!もう少しで7000字だったけどキリがいいとこでの更新とさせていただきました。