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異世界人にとって俺のレゾンデートルは?  作者: 遊司籠
第一章 気が付けば異世界編
12/45

12話 今後の為に!~その2~

これにて第一章 異世界来ちゃった編は終わりです。

 俺は隊長室でエレナさんと執務机を挟んで会話を続ける。


「冒険者になって色々勉強してもらいますが、今ここ物資運搬中継用城壁都市ケンロウモンで冒険者に籍を置いてもらうつもりは有りません。私は任務報告の為、ここに一緒に来てもらっている3番隊隊員達と共に王都に帰還しようと思ってます。当然ハル君も私の部下なので王都行きですよ。まぁ、物資運搬中継用城壁都市ケンロウモンの冒険者の質は悪くは無い方なのですが本場王都の冒険者の方々にハル君を鍛えてもらったり、勉強という面でも王都の方が都合がいいのですよ」


 任務報告の為王都帰還ですか。

 そう言えばゴブ郎スカウトの件があったねエレナさんは。


「ゴブ郎スカウトどうなったんですかエレナさん?」


 俺は気になったのでエレナさんに聞いてみたんだが、俺の言葉を聞いた際エレナさんは一瞬しかめっ面をしたので結果は芳しくは無いのだろう。

 相変わらず俺は無神経というか不躾というか、エレナさんから話を振ってこなかったのだから聞くべきではなかったのかもしれない。


「……まぁ、後で話はしようと思っていたので構いませんよ。ハル君も今回のゴブ郎スカウト同行したのですし一応結果は教えておきましょう。ゴブ郎からの返答は『そんなの無理に決まってるやん』の言葉でしたね」


「なぜゴブ郎は首を縦に振らないんですかね?」


 王国とゴブ郎の間ではそれなりの駆引きが行われているはず、俺は話し合いの席に一緒に居た訳では無いがゴブ郎には悪くない条件も提示されているはずだろうに首を縦に振らない…。

 ……私、気になります! って言っても、ここには省エネをモットーとする人や自称データベースを名乗る人も居ないので謎には迫れないのだが。


「まぁ、私はゴブ郎と話したことをそのまま軍部上層に報告するだけです。今は彼の考えを私達で考えても意味は無いと思うから、ハル君この話はお終いにしましょう」


 エレナさんは、そう言って会話を止めてしまう。

 まぁ、エレナさんの言う通り俺達が時間を費やしてゴブ郎じゃないのに彼の考えを追及しても意味は無い。


「じゃ、気になる事を聞いてもいいですか?」


 俺はゴブ郎の話から話題を変えるべく話を切り出す。


「はい、なんでしょう?」


 エレナさんは少し顔を傾けつつ俺に話の続きを話す様に促してくる。


「まず最初に鴉隊について、別働隊って言ってましたが指揮系統や隊員数など詳しく聞いてもよろしいですか?」


 俺が所属しているのは3番隊になってるはずだから一番上の上司はエレナさんなのには変わりは無いと思うんだが気になったので聞いてみる。


「別働隊……別名“鴉隊”って呼ばれていますが正式名称はありません。言い方を悪く言えば3番隊副隊長預かりの寄せ集め集団ですね。0~3番隊に馴染めなかった人、転移・転生者であってもスキルの関係上行き場の無い方や墜ち子の方で構成されていて、現在6名籍を置いてますよ。ここにハル君を入れれば7名になりますね」


「副隊長預かりの寄せ集め集団ですか?」


「そうです。3番隊副隊長ソルフィナ・ザワードが鴉隊取り纏め役です。鴉隊のメンバーは少し癖が強い方が多いので少し教えときますね」


 俺は無言で首を縦に振り了解の意を示す。


「まずハル君が入る鴉隊の取り纏め役であるソルフィナ・ザワードについて。彼女、3番隊副隊長ソルフィナ・ザワードは本当は2番隊所属だったのですが、部隊内で揉め事を起こし3番隊に移籍してきました。彼女、スキルは凄いんですが馬鹿(・・)……アホな子(・・・)なので時々問題を起こします。彼女自身問題児なので本来3番隊副隊長も鴉隊取り纏め役もさせたくはなかったのですが、彼女の魔法スキルが3番隊内で私の次に守り(・・)に優れている事で副隊長に、彼女と同じ様な境遇の人の気持ちも分かるかと鴉隊取り纏め役を任せました」


 私の上司になる人は問題児だった!

 まぁ、実際会った事無いのでソルフィナ・ザワードがどう問題児なのかは分からないが、エレナさんが少しげんなりした顔で話してるところを見ると酷いのだろう。


「鴉隊のメンバーですが、墜ち子はハル君を含めれば3人になりますよ。仲良くしてくださいね? 他の隊員は0番隊から1人、1番隊から2人、部隊編成の際に鴉隊に来た転生者が1人ですね。墜ち子の方と0番隊からの編入組は王都でソルフィナにでも紹介させるとして、実は今ここケンロウモンに鴉隊隊員3人が来てますよ」


 おぉ早くも鴉隊隊員と会えるのか! でも癖の強い方が多いって言ってたし正直会うの怖いわ俺。


「もうハル君は隊員達と顔合わせは終わってるんですよ、実は」


 なんですと! いつの間に顔合わせ終わってたんだ?

 俺の与り知らない所で顔見せとか隊長も人が悪いな。


「今こちらに来ている鴉隊員はティナ、テレサ、そしてカトリアです。」


 俺はエレナさんの言葉に驚いた。

 ティナちゃんとテレサが、そしてカトリアちゃんが俺が入る鴉隊に所属していたなんて。


「ティナとテレサは元々1番隊所属でしたが二人ともスキルを上手い事使いこなせておらず1番隊で浮いていた時に鴉隊に。カトリアは0番隊に転生者だと判断されスカウトされて軍に所属したんですが、彼女のスキルは戦闘向きじゃなかったので鴉隊に編入されてきました」


 何て事だ、リア充ライフは俺の近くに存在していたなんて!!

 俺は今後カトリアちゃんの飯を食べテレサとイチャイチャしながらティナちゃんの爆乳で癒される、完璧なリア充ライフだ!


「本当ですか! 鴉隊いいですね!」


 つい笑顔でエレナさんに話し掛けたがエレナさんが俺を見る目が笑ってない。

 また変な事口走った可能性が。


「君は軍、または軍人としての職務を舐めているだろう? ん? 君はテレサ達と一緒なのが嬉しいんだろうが仕事中は公私混同しては困るのだが? 言ってる意味分かるか? 発情猿君(ハル君)


 あかん、エレナさん怒ってますがな。


「はい! 分かっております隊長殿!!」


 何とか表面上は体裁を保たなければ。

 今後の俺のリア充ライフが変わってきてしまう可能性があるから今は真面目な返事をするべきだ。


「まぁ、同じ隊と言っても王都に帰還後、ハル君はスグに鴉本隊から離れて冒険者たちの方に行って貰って勉強して来てもらいますけどね。勉強期間は私の一存で好きに伸ばす事が出来るので肝に免じておくように。いいですね?」


「はい! 頑張って勉強してきます!!」


 ……エレナさんを怒らせると俺はずっと鴉隊から離れ続けなければいけなくなってしまう!

 すぐに鴉本隊に合流出来る様に真面目に頑張しかないか。


「他に聞きたいことは?」


「えっと、今の所は特にありません。また気になったことがあれば隊長にお伺いしますね」


 俺は真面目な顔を作りエレナさんの言葉に受け答えを返す。

 これで少しはエレナさんの中での俺の印象は良くなったはず、なったと思いたい。


「取り敢えず今日にも王都帰還の話を皆にして準備を進めますのでハル君には部屋での待機を命じます。よろしいですね?」


「了解しました。では、俺はこれで失礼します」


 俺はエレナさんの話に同意の返事を返し、静かに隊長室から出ていく。

 部屋を出る際チラッとエレナさんの方を伺うと、エレナさんは俺の方を見ずに難しそうな顔をして机に向かっていたのが印象的だった。

 やはり隊長となると色々しなければならない仕事があるんだろうな考えながら自分の部屋に戻る事にした。










 俺は部屋に戻りベットに腰掛け夜になるまで時間を潰す事にする。

 やる事無いから、ただボケーとしてたけど人間って集中出来る事無いと時間の流れがとても遅く感じるよね。

 もう暇で暇で、仕方ないから脳内のエレナさんとかテレサの素晴らしい姿を思い返して愛でていたんだが、俺の小宇宙(モウソウ)が超新星爆発を起こしてしまいましたよ! 今の俺なら金色の鎧を纏ってる人とかに勝てるんじゃないだろうか?

 一人で悶々しながら夜まで時間を潰し、腹が減ったので食堂まで降りて飯を頂いたんだが、なぜかカトリアちゃんじゃなく恰幅のいいおばちゃんが厨房で飯を作ってた。

 食堂には俺以外の隊員はいなかったが、きっと食事の時間が俺より早いか遅いかで鉢合わせしてないんだろう。俺はカトリアちゃんの飯を食べに来たんだよ!! と心の中で突っ込みを入れつつ食堂の一番端のテーブルに座り、目の前のミートスパゲッティみたいな物? あんまり美味しくは無かったが、俺はさっさとミートスパゲッティみたいな物を平らげ部屋に戻った。

 部屋に戻った俺はまたしても手持無沙汰になり、どうして時間を潰そうか考えていたら部屋にノックの音が響く。


「お邪魔しま~す」


 俺はノックに対して返事をしようとしていたが、ノックの主は俺の返事など待たずに部屋に入ってきた。

 朝言ってたように俺の部屋を訪ねてきたのはテレサだった。

 テレサは部屋に入って来るなりベットに腰掛けてる俺の所に来て俺の隣に腰を落ち着ける。

 何の危機感も無く俺の隣に腰を下ろしてくれるのは嬉しいのだが、朝見た封印解除したテレサじゃなく“ちみっこ”バージョンのテレサなのは俺は納得がいかない。


「おう、テレサ。朝と違って小さい方の姿なんだな」


 俺は残念になりテレサに聞いてみる。


「あー、うん。一応他の隊員の視線もあるから今の所は自重して封印状態に戻したの。まぁ、近い内に隊長に言って今後封印解除状態での活動許可を貰うけどね」


 テレサはそう言うなり俺の太腿に頭を乗せてくる所謂膝枕状態だ。

 なんかテレサは遠慮なく俺に甘えてくるよな、そこは可愛いな。


「……ねぇ。ハルから隊長の匂いするけど、ハルは隊長に抱き付いてないよね?」


 テレサは俺の太腿に頭を乗せた状態から目線だけを俺の方に合わせてくる。

 ……テレサお前もか!


「いや! 俺からは抱き付いてないよ!」


 必死にテレサに弁解をしている俺にテレサは右手を伸ばし、俺の左頬を触れてくる。


「封印小解除『スキル』。だっちゃ!!」


 俺はテレサが何をしているのか分からなかったが、聞こえてきたセリフに危機感を覚える。

 危機感を覚えてテレサを退けようとした時、俺の身体に衝撃が走る。

 一瞬何が起きたのか分からなかったが、テレサの身体から漏れる電光から俺はテレサに電気を流された事が分かる。


「アガガガガガガ」


 身体中痺れてます!

 お願い! テレサよ電気流すのやめて!! それに最後の方のセリフ色々アウトだから!


「あ! ここは『ダーリン!』だったかな?」


 それもアウトだから!!

 って言うかテレサよ! 君のスキルは某マンガの鬼族の女の子と同じですか!


「アガ、アガガ!!」


 俺は電気が流されて痺れる身体を気力で動かし、なんとかテレサの手を顔から退ける事に成功する。


「いきなり何しやがる!」


 テレサに目を合わせながら力の限り抗議する!


「え? なんで私怒られてるの?」


 いきなり電気流されたら誰だって怒りたくなるよね? 俺の抗議を受けテレサは全然悪ぶれた様子も無く言ってくる。


「浮気する方が悪いと思うんだけど?」


 テレサは俺の膝枕から頭を上げ笑顔で俺の顔を覗き込んでくる。

 例え見た目幼く見えるテレサだろうと女に変わりなく笑顔に迫力がある。

 これは精神年齢が成せる業なのだろうか。


「って言うか今のなんだよ!」


「ん? 私のスキルの事?」


「そうだよ! いきなり俺に電気流しやがって!」


 テレサには悪いが俺も電気流されて笑顔ではいられないし、つい声を荒げてしまった。


「ん~、ハルには教えてもいいかな? 私の封印されてるスキル『轟雷』を少し使っただけだよ?」


「テレサのスキル?」


 俺はテレサの答えに疑問を投げかける。

 てっきり封印していたのは姿だけどと思っていたがスキルも封印していたなんて!


「ハル、今日隊長と会って私たちの事何も聞かなかったの?」


 テレサは俺に不思議そうな目線を向けてくる。


「えっと、俺と同じ鴉隊ってのは聞いたよ」


「え? それだけ? 他には?」


「今日隊長と話したのは王都帰還と冒険者として勉強してくる事と鴉隊の事を少し。それだけだよ?」


 俺はテレサの質問に正直に答える。


「そっか。ゴブ郎の話は?」


「あ~、スカウト失敗ってヤツ?」


 テレサは俺の言葉を聞き片眉を吊り上げる。


「ハル、ロックスキンベアの戦闘後気を失ってたから知らないのは当然だけど、あの後急いでハルを隊長の元に連れて行ったらゴブ郎と隊長の喧嘩が始まってね。もう凄かったんだから! 隊長はハルや私が襲われた事で、ゴブ郎は同胞が刈られた事で話し合いがヒートアップしてね、結局話の着地点見失ったままケンロウモンへ帰ってきたの」


 おぅ、今のテレサの話が本当ならゴブ郎スカウト失敗は俺に責任あるんじゃないだろうか? 隊長はゴブ郎スカウトしてる時に部下が怪我を負って帰ってきたもんだからスカウトしてる場合じゃなくなったんだろうし。

 俺今回隊長の任務に同行するべきじゃなかったね。


「今回の事があったから、きっと隊長は今後自分の身を守れるように最低限の戦闘経験やモンスターの知識を覚えて貰う為にハルに冒険者の勉強させる気なんでしょう」


 なるほど、そう言われると説得力があるよね。

 実際鴉隊には各部隊の後方支援や冒険者達のスカウト・支援や任務協力などあるんだろうが、それは建前で俺の為に冒険者の勉強して来てもらおうと今回の話が出てきたんだろう。

 隊長のさり気ない優しさが伝わって来る気がする。


「明日私達王都に帰還だよ? 隊長も決断が早いよね。これじゃハルの為に帰還するようなもんじゃない。って事で朝早くケンロウモン出発だから私の事とかは今度ゆっくり話しましょう」


 テレサはそう言うと服を脱ぎ始める。

 ちみっこテレサが服を脱いだ程度では俺は慌てない。

 ただしテレサよ……下着ぐらい付けましょう!


「封印解除っと」


 俺の目の前でちみっこバージョンから本来の姿に戻るテレサ。

 テレサさん、色々見えてますがGJです! あ~、その姿に癒されるわ~。

 元の姿に戻ったテレサは俺に抱き付きベット倒れ込む。


「じゃ寝ましょうか、ハル」


 はい! 寝ます! 分かってますよ今から大人な時間ですね!! 俺はウキウキをしながら俺に抱き付いているテレサを見ると……端整な顔立ちのテレサは瞼を閉じ寝息を立てていた。

 ん? マジで寝ていませんか? この子。

 って言うか寝るの早っ! おい、起きてくださいよ! これじゃ生殺しだよ! テレサの身体を揺さぶろうにもガッチリと俺をホールドしている為難しい。


「テレサさん? おーい、テレサ!」


 声を掛けても起きる気配無し……。

 え? マジでこのままの状態で寝るの?

 俺はテレサを起こす為、色々頑張ったが遂に朝まで彼女は眼を覚ます事は無かった。




 ……俺はテレサに抱き付かれたまま朝を迎えた。

 窓から差し込む朝日は一睡もしてない俺にとってはかなりきつい。

 ぼんやりと朝日の光を眺める俺。

 テレサさんよ……俺の大人の時間返してよ!! こんなの酷いよ! 何この生殺し! 丸一晩悶々とし続けるって拷問だよ! 俺は寝ているテレサに何度目になるか分からないが非難の目を向けていると漸くテレサが目を覚ました。


「ふぁ……。おはよう、ハル♡」


「あぁ……、おはようテレサ」


 俺の言葉を聞き嬉しそうに目を細め俺に微笑んでくるテレサ。

 可愛いんだけど! 可愛いんだけど! そうじゃない感が俺の胸一杯に広がる。

 このやり取りは昨日の夜、大人な時間を過ごした者同士の様に見えるが俺達は違うからな!


「今何時?」


 テレサはそう言うと右手の人差し指に嵌っている指環を見てる。


「やばっ、こんな時間じゃない! ハル早く着替えて兵舎前に集合! もうちょっとしたら王都に向けて出発だから!」


 テレサは口早に俺に話し掛けた後ベットから飛び起き、ちみっこバージョンに姿を変え服を着込み足早に部屋から出て行ってしまう。

 俺はテレサの慌てようから時間が無い事を知り慌てて荷物を纏める。

 まぁ、纏めるって言っても俺の私物なんか服しかないので部屋の中を見渡し、袋みたいなものないか探していると机の横に麻か何かで出来た袋が掛かってたので、それに服を押し込み部屋を出て兵舎前に急ぐ。

 俺が兵舎前に来たらすでにテレサは来ており涼しい顔をして周りの人達と会話していた。

 俺は周りを見渡すと兵舎前には今回隊長に同行してきた隊員が10人と隊長がいた。

 中には俺も知っているティナちゃんやカトリアちゃんもいる。


「ハル君も来たようなので、これより王都フィリアロックに帰還します」


 そうエレナさんが言うと兵舎横に止めてあった馬車に皆乗り込んでいく。

 俺はどうしたらいいのか分からず、ただ突っ立っていたらテレサに袖を掴まれ馬車に連れていかれ中に押し込められた。

 中に入るとティナちゃんとカトリアちゃん、そしてエレナさんがいた。


「隊長、ハル連れてきましたよ」


 テレサがエレナさんに話し掛けている。


「では出発!」


 エレナさんの掛け声と共に馬車がゆっくり動き出す。









 こうして俺達は物資運搬中継用城壁都市ケンロウモンから離れ、王都フィリアロック目指して旅立った。

 まだ見ぬ大地、これから出会うだろう人達に俺は不安と言うよりは少しの期待感を胸に馬車から見える景色を眺めた。

少し更新に時間が掛かったりしましたが何とか更新出来ました。少し無理矢理感は否めないですが、一章には少しフラグも用意出来ましたし後はこれを拾っていけたら良いなと思います。次からは王都フィリアロック・鴉隊の方に焦点を合わせていきたいです。ではでは!

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