1話 エルドランドの大地に立つ!
誤字脱字など御見苦しい点など有ると思いますが、よろしくお願いします
あ~、なんて言ったら良いのか……、何故か今俺の目の前には赤焦げた荒野が広がってる。
もうこれでもかって位に荒野だね、うん。
どれくらい荒野かって? みんなが荒野って単語を聞いた時真っ先に想像する景色で合ってる。
その草さえ生えてない不毛の荒野にポツンと俺一人。
さて、現状確認の前に俺について少し語ってもいいだろうか?まぁ、語るけどね(笑)
俺の名前は西尾 晴武。
今年23歳になる工場勤務のしがないリーマンで独身君だ。
親は父母両親とも健在で、一人っ子。現在一人暮らし中。
身長は171㎝で体重は64㎏。中肉中背で顔は普通かな? 高校の時はそこそこ告白された事もあるけど今の工場に勤務してからは告白されたこともないし、モテ囃されたりすることも無い俺の顔は至って普通の部類になるんだろう。
趣味は小説を読む事と酒を飲む事だ。勿論小説は異世界ファンタジーものをメーンで読む。
少しオタク寄りの趣味なのかな?
その俺が仕事帰りにビールを大型スーパーで購入して、今日も酒を飲みながら小説を読むぞ~ってウキウキしながら帰宅。
かなり家賃が安いオンボロアパートのドアを開けたら――
はい! 荒野が広がってました~……なんでやねん。
とりあえず後ろを振り返って見る……はい! 荒野が広がってます。
見渡す限り荒野ですね。
今ドア開けたばかりですよ俺? 俺の部屋はどこですか~?
いつの間に俺が住むアパートのドアは未来から来た猫型ロボットの便利グッツになったんだよ。
ハッ! 気を確かにしろ俺!! しょうがない! 現状確認しますか~。
服装はデッキシューズにジーパン、薄手の黒のパーカースタイル。
左手にはビール500ml3本の入った大型スーパーの袋。
ジーパンの後ろポケットにはあんまりお金の入って無い牛革のウォレットに、前ポケットに電池残量50%のスマホとほぼ新箱の煙草と百円ライター。
帰宅の時と同じ格好なのだがスマホはなぜか圏外だった。
さて、何故俺が荒野に佇んでいるか? 俺が考えられる候補は三つだ。
1・夢
2・地球のどこか
3・異世界
うん、3は無いな。流石に無いわ~。
小説の読み過ぎかな?
まぁ、俺自身事故に遭ったりして神様に会ってチート能力貰った訳でも無いし、
突然どこからか魔方陣で召喚された訳でもないし、
誰かの召喚に巻き込まれてないからな……って事は1か!1なのか! だったら夢よ醒めろ!
なんだ夢オチか~って考えていると突風が身体を叩く。
――その時顔や手に当たった風や風に混じっている砂の感触が妙に現実っぽく感じられた。
試しに地面を右手で思いっ切り殴ってみた。
夢なら痛くないだろうと思っての行動だが、後悔する羽目になった。
メチャクチャ痛かった、これは夢では味合うことが出来ない痛みだろう、右手が赤くなってる。
って事は2かなぁ~、地球のどこか? 荒野だから日本じゃ無さそうだ! アメリカとかアフリカか?
うん、現実味が無さすぎるな! そもそも、移動はどうやってやったかって事になるよね? テレポートなの? 私エスパーなの?
それとも真面目にアパートのドアが便利グッツなのか? ははっ、そんな訳無いしなぁ~。
そもそもここは地球で合ってるのか? 疑問に思う。
こうも見渡す限りの荒野だと、ここが地球なのか異世界なのかは判断できないんだが、どうする俺。
上を見上げて空を睨む、燦々と輝く太陽。
暑いな。
このままじゃ脱水症状になるかも? だが、手持ちのビールを飲んだら利尿作用で確実に脱水症状になるのが早まる。
ここで佇んでいても一向に埒が明かないし、ゆっくり休めそうな場所を探して移動するべきだと思う。
とりあえず目指す方向を決めよう。
360度ゆっくり荒野の果てを見据えると、かなり遠くに岩っぽいのが見える。
岩が生えてるなら岩陰で涼めばいい。
よし!あそこを目指そう!
目標を決めて歩きだす。
書いちゃったw書いちゃったw
一話目って事で短めにしました。
今後とも頑張っていきますので、どうぞよろしくお願いします!