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基礎知識

オレは自分が知っているセイファート大陸の知識を村長に確認してみた。……昨日まで、間違いなく知らなかった知識を…。


確認したものは、以下のとおり。


オレはセイファート大陸の共通言語で会話でき、読み書きも問題なくできるということ。


この大陸に存在している種族は、人間族、獣人族、エルフ族、ドワーフ族、妖精族、の5種族である。

人間族が最も多く、妖精族が最も少ない。

魔族は500年ほど昔に世界征服に乗り出して、妖精族以外の4種族の連合軍に敗北し、滅んだそうだ。


主な大国は、

人間族至上主義を唱える、フリューゲル帝国。

5族共和を唱える、アステリア王国。

獣人王の治める、ガイラル王国。

騎士王が建国した騎士の国、ブレイブ公国。

魔法大国、クローディア法国。

女尊男卑の国、セレス王国。

多数の島からなる海洋国、ポセイディア連合国。

などである。

リーゼ村はアステリア王国の東のはずれにあるらしい。


この大陸の通貨は、金貨、銀貨、銅貨、の3種類で、銅貨100枚で銀貨1枚、銀貨100枚で金貨1枚、となっている。

リーゼ村なら普通の家庭は銀貨5枚で1月ほど暮らせるらしい、大きな街だと1月銀貨8~10枚ほど必要になるそうだ。

日本円換算で銅貨1枚100円くらいだろうか?


異世界らしくやはり魔法が存在していた。

魔法の種類は、下位属性に、火、水、土、風、中位属性に、雷、氷、毒、上位属性に、光、闇、あと身体強化や治癒などの無属性があるようだ。


そんなこんなで、オレの持ってい知識を確認している内にすっかり夜も更けてしまっていた。村長がこの家に泊めてくれるというので、お言葉に甘えることにした。



用意してもらった部屋で、シンイチは速攻でベッドに潜り込んでいた。


「今日はおもいがけないことが起こりすぎて、すげぇ疲れたなぁ。もう、寝ましょ寝ましょ、っと………………ZZZ」


シンイチは、眠りにおちていった。

















~セイファート大陸のどこか~


妖しく輝いている魔法陣の周りにいくつかの影が立っている。そして、その中央に大きな水晶玉が置かれている。


「おい!!どうなっている!!どうして誰も召喚されない!!」

「そんな大きな声をださなくても聞こえてますよ」

「しかし、最初の1人目から失敗するとはのぅ」

「我等がこのセイファート大陸を統べるための尖兵を異世界から召喚する『異界の扉計画』、我等が10年もかけて魔力を注ぎ込み完成させたこの『魔導玉』をもってすれば失敗することなど有り得ないはずなのだがな」

「誰かちゃんと、召喚対象をイメージしなかったんじゃないのぉ?」

「ーーーーさんじゃないんですか?」

「なんでオレなんだ!ちゃんと魔力の強い者をイメージしたわ!!」

「はぁ……、違いますよ…。召喚するのは、魔法の発達していない世界の『潜在』魔力の強い者ですよ」

「え……、そうだったか?」

「やっぱり、あんただったかい」

「いいですか?狙う世界は魔法の発達していない世界です。そこに存在する者は総じて魔力が低いです、しかし、まるで世界がバランスをとるかのように何万人、何十万人分もの魔力を秘めた者を生み出すことがあります。もちろん魔法が発達していない世界ですから発顕することなく潜在魔力としてしか存在しませんがね」

「あ、ああ……」

「いかに強大な魔力を持っていても使いこなせないのであれば、我等の敵ではありません。ですから、この魔導玉から伸ばした魔力流で召喚対象の潜在魔力を縛り、こちらの世界へ連れてくる。そして、異空間を通っているうちに対象の脳へこの世界の基礎知識、優秀な兵としての不要な感情の消去、我等への絶対の忠誠、を植え付ける。これが『異界の扉計画』です」

「ああ…、わかった」

「この魔導玉をもってしても召喚出来るのは100人程度なんですからしっかりしてくださいよ」

「まあ、気をとりなおして、次いきましょうか」



ピシッ



「ん?」



ピシッピシッビシッ

ガシャーン!



「「「「「なっ?!」」」」」」


魔導玉が突然ひび割れ砕け散った。謎の影たちも驚きを隠せないようだ。





「……………………………………クスクスクス」

謎の影たちはしばらく出番無いです。

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