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夜空の月が笑う時  作者: ぶちょう
地獄編
2/63

青年は少女に気に入られた

地獄に落ちて一週間。その日はロットのノックで起きた。顔を洗って執事服に着替える。用具室から掃除道具取り出し、いつも通りにロットと掃除をしていた。

「お、お前が新入りか?」

声のする方を見ると、金髪に金色の眼をした執事が居た。

「オレはジオだ。こっちのフロアで掃除してるんだ。よろしくな」

「グランだ。よろしく」

いつのまにかロットが話に割り込んできた。

「あ、ジオじゃん。どう、掃除進んでる?」

「まあまあだよ。今日は新入りにあいさつしようと思ってな」

「ロットとジオって知り合い?」

「こら、先輩にはちゃんと敬語使えって言ってるだろ!」

「あ、そうだぞ!オレは先輩なんだぞ!」

「お前は今思い出したように言うな」

「あ、もうそろそろ時間だ。二人とも、とっとと片付けて朝ご飯食べに行くぞ」


掃除道具を片付け、食堂に向かったオレとロットとジオ。今日の朝飯は目玉焼きが乗っているトーストだった。

「そういえばロットたちって地獄生まれだよな。鬼とかだったりするわけ?」

「鬼じゃあないけど、あたしは透明人間だよ」

「おえあ、にゅうえうき」

「物飲み込んでから言え」

「っぷはぁ。オレは吸血鬼」

「ふぅん」

「あ、グランじゃん!おはようさん」

朝飯のトレイを持ったロゼが駆け寄って来た。

「隣いい?」

「ああ、いいぜ」

「失礼しまーす」

「ロゼおはよー」

「おはよう」

ロットとジオがオレの後ろからひょっこり顔を出してきた。

「二人とも、おはようさん」

ロゼもトーストをかじり始める。

「っていうかお前らって知り合いなのか?」

「知り合いっちゅうか、うちの顔が広いだけなんやけどね」

ジオがオレにわざと大きな声で耳打ちする。

「こいつよく修行サボって城中回ってんだぜ」

「なっ、ゆうなぁ!!」


時刻は7時。掃除もそろそろ終盤にかかり、オレは雑巾を絞っていたとき

「メリア様、こんばんは」

「…こんばんは」


挿絵(By みてみん)


角が生えた金髪の女の子がロットと挨拶を交わしていた。二人の様子を見ていたらその女の子、メリアがおぼつかない足取りでこちらに駆け寄ってきた。

「…知らない人」

「グランだ。最近ここで働きだしたんだ」

「ぐらん…けーご話さない」

「これがオレの性分でね」

「…しょーぶん?」

「簡単に言うと性格ってことかな」

「へぇ。…ぐらん、いい人」

「ちげえよ」

「ほらグラン、手動かして!メリア様も、用事が無いなら帰ってください」

「へいへい」

後から聞いた話だと、メリアは魔王の姪にあたる娘で、事情は知らないがここ、魔王城で暮らしているらしい。


にしても…

さっきの話した時からメリアがずっとオレに付いて来るのだが…。寝床にまで付いていたときはさすがにどうしようかと思ったが、偶然通りかかったバッコスに引き剥がしてもらい、なんとかオレはベッドに入ることか出来た。


次の日、オレが部屋から出ると

「…おはよう」

「お、おう…」

目の前にメリアが居た。


勘弁してくれ…。




ぐだぐだです。

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