フラン学園都市を1年生で卒業したので、本格的にダンジョン攻略へと挑み! 地下牢獄へ閉じ込められている神々を救出出来るのか……………
充実したフラン学園都市の学園生活とダンジョン攻略に
邁進する。トモルシード一行に
待ち受ける。試練とは………
フラン学園都市のスペイ
王国の寮の自室から、
イギリ大帝国の首都
ロンドンの上空へと
低位瞬間移動魔法にて
俺達
ドラ二ちゃん
トール
ネメシス
アテナ
移動して、
飛行魔法でロンドンの
上空から冒険者ギルドを探す。
「あの建物内に、
どうやら冒険者ギルが、ありそうですよ。
トモルシードさん。」
と、いち早く気が付いたトールが俺に、
声をかける。
確かに、冒険者ギルドらしき大きな旗を掲げた
建築物に視線を向ければ
その周辺には、
冒険者らしき人物達が
大勢集まっている。
「トールの見立てが、
正解の様だなぁ。
よし一先ず、
冒険者ギルドで
イギリ大帝国の
ダンジョンの地図を
購入して、ゆっくりと食事をしながら………
どのダンジョン攻略に
向かうのか?
作戦会議をしよう。」
そう告げて、皆で冒険者ギルドの前に
上空から舞い降りた。
突然舞い降りて来た俺達
周りの冒険者達が、
少々ざわめくが
毎度の事なので、
一切合切無視をして
冒険者ギルドの重厚な
ドアを開けて
入ってゆく。
真っ先に目指したのは?
受付嬢のいる冒険者に、様々な商品を販売して
居る所を探す。
やはり
冒険者ギルドの中では
周りから浮いている存在の俺達に対して、
子供達だけで
何しに来たんだ………
という視線だけで無く
当然、批判めいた言葉も同時に聞こえるのだが、
そんな物は、
どの国の冒険者ギルド
に立ち入っても
同じ感じなので
見向きもせずに、
正面のカウンターの
受付嬢の元に行って!
イギリ大帝国の有名なダンジョンの正確な地図を即時注文を入れると?
「身なりから伺いますと
高貴な御子息だと、
感じますが?
正確なダンジョン
の地図は
結構な御値段が
しますけれど…
大丈夫ですか?」
とこれも
毎回セットの様に
受付嬢に問われる
質問に対して
黙って金貨を5枚程
カウンターに置けば、
随分慌てた様子で
「少々お待ち下さい。
今、イギリ大帝国の
ダンジョンの
最高クラスの地図を
御用意致します。」
一礼して、
受付嬢がその場を
後にする。
まぁどこの冒険者ギルドでも
同じ様な扱いを
受けてきているので
俺達自信も一々目くじらを立てたりしない。
ドラ二ちゃんは………
もう既にキョロキョロ
しながら
冒険者ギルド内に
有るはずの
食事処を探している。
金貨3枚以内で
12ヵ所のダンジョンの地図を入手し
その地図を持ったまま
冒険者ギルドの食事処へと向かい。
一番奥の、テーブル席を
ドラ二ちゃんが
確保して、
メイド服を着た店員に
「この国の名物料理を
人数分と、
最高の酒を5本頼ぞ!」
と勝手に注文を入れるが
誰も文句を言わない。
フラン学園都市と
スペイ王国ならば、
トール
注意するだろうが
他国のダンジョン
攻略なのだからか?
敢えてドラ二ちゃんの
好きにさせて
その間に、俺は12枚のイギリ大帝国の
ダンジョンの地図を
テーブルに広げて
「さぁ!
何処の
ダンジョン攻略から、
攻めて行こうか?」
と料理が出てくるまでには、決定して
食事を楽しみたかった。
ドラ二ちゃん以外は、
真剣に地図を
見ながら何処が良いのかと、考える。
その12枚の地図の中に、前世で聞き覚えの有る場所の名前が、
俺の眼と
俺の関心を捉えた。
この場所には、前世ではロックも好きだったので
、イギリスには
興味が合ったから
知っていた。
イギリ大帝国にも、
同じ場所
同じ名称のダンジョンが
存在するのか…………
興味本位で俺は、
その地図を手に取り
「このダンジョンを
イギリ大帝国の
最初のダンジョン攻略に
したいんだが…………」
と、トールに
確認してもらえば
「トモルシードさんの
冒険者パーティですよ。
誰も反対なんてしません。
皆喜んで従いますよ。」
俺の全てを肯定的に取るのが、トールなので……ネメシスやアテナの
様子も
一応観ると、二人共
トールの言葉に
頷いて居るので、
一安心する。
ドラ二ちゃんは…………
ダンジョン攻略の場所
よりも
大好きなお酒が楽しみでしょうがない。
らしく、メイド服を着たウェイトレスの方しか
目に入っていない。
「じゃあ皆んなの
好意に甘えさせて
貰うよ。
イギリ大帝国の
最初のダンジョン
攻略の場所は、
この場所に決定する。」
残りのイギリ大帝国の
ダンジョンの地図を
全て、収納魔法に
しまい込んで
食事を取るスペースを
開けて
取り敢えず
決起集会を始めると
結論づけると
ドラ二ちゃんの
お待ちかねの
上等なウイスキーが5本と
人数分のグラスを
ウェイトレスが
用意したが…………
「我が独りで飲むので
お前達は、別の飲み物を頼め!」
相変わらずの
自分勝手さに
呆れつつも………
俺達は、
イギリ大帝国と云えば
紅茶だろうと考えて
「グラスは、1つだけで良いですから
後は、全員紅茶を
頼めますか?」
とオーダーする。
畏まりましたと
残りのグラスをトレイに乗せて、ウェイトレスはその場を去った。
一番小さな赤髪の少女が
ウイスキーを飲む事に
驚愕しながら……
イギリ大帝国の最初の
ダンジョン攻略の場所が、決定して
決起集会の食事会が
終わり
会計を済ませて
冒険者ギルドを
出れば…………
俺達のパーティが
若年少達だけの
人間達だけなのに
金持ちの少年少女達なの
身なりから、判断して
俺達を襲って
金品を強奪しようと目論む輩達も
俺達の後を追って、
冒険者ギルド
から付け狙って
来ている。
どの国でも、
この見かけに騙されて、
善からぬ考えを
持って近づく者達は?
必ず居る。
イギリ大帝国の
ダンジョンの地図に
従い。
ストーンヘンジの
ダンジョンへと
向かう為に、飛行魔法で上空へと
舞い上がれば……………
数組の冒険者達も
俺達の後を追うように
向かってくるが?
全く気にせずに
ストーンヘンジ迄に
俺達の飛行スピードに、追随不可能だと
理解させる為に
高速飛行で
俺
ドラ二ちゃん
トール
ネメシス
アテナ
が、ロンドンの上空から
飛び立てば……………
悪巧みを測り、
金品を強奪しようと
目論んだ品行下劣な
冒険者達が
揃って空中で呆然と
見送るしか無かった。
外見だけに騙された……
そんな気持ちだろうなぁ。
が、高速飛行など
相当な魔法レベル所有者でなければ
修得不可能な代物なのだからか………
正直な所
襲い掛からなくて
正解だったのだと………
要約理解が追い付いた
のだろう。
誰の尾行も
感じ取れ無かったので
ストーンヘンジへの思いが、こぼれる。
「前の世界で、面白い
現象だし
一度映像では無くて、
自分自身の目で
見たかった物の1つ
だったんだよな。」
と、独り言が自然と
口から出ると?
「トモルシードさんが
興味を持ったダンジョンの地図が
合って、
助かりましたよ。」
トールに告げられて
今までは、ほとんどの
場合は?
冒険者ギルドで、
その国の
ダンジョンの地図を
購入して
何処のダンジョン攻略へと向かうのか?
決定するのに
割と話し合いの時間を
要して
皆んなの意見を
聞き入れた上で
ダンジョン攻略の地を
決定していた
からだろうなぁ?
同じ目的を持った
元神々であるが
仲間に成ったのだから
話し合いは、必要だと
感じていたので
大体の場合は?
彼等の意見に耳を傾けて
ダンジョンの場所を
決定し
ドラ二ちゃんが居た
スペイ王国の
サグラダ・ファミリア
アテナが閉じ込められて居た。
イタリ王国のピサの斜塔
のダンジョン以外の
ダンジョン攻略は
何時も食事会での、
話し合いで
決定して場所を決めて、
チームの
結束力を高めていたし、話し合う事で
コミニケーションを
とっていた。
今回のイギリ大帝国の
ストーンヘンジの
ダンジョン攻略は?
俺自身の興味本位で、
決定事項に
成った。
まぁ自分自身の
好奇心に負けて
優先させた結果なのだが
誰からも
反論されなかったし
ドラ二ちゃん等は、
ウイスキーを飲んで
上機嫌になり
「ダンジョンの
場所など?
我は何処でも構わん!
フラン学園都市では、
実力を制限しなくては、行けなかったので
フラストレーション
とやらが
溜まりに溜まって…………
難儀なもんだったぞ!
ダンジョン攻略では
本気モードで、
フラン学園都市での
鬱憤を晴らせる!」
とヤル気に満ちた顔で
ニタリと笑う。
そんな会話を
していれば!
高速飛行にて
直ぐに、ストーンヘンジのダンジョンへと到着し
上空から地上にゆっくりと降りて
ストーンヘンジの場所へと降り立った。
成る程なぁ…………
本物のストーンヘンジを観て
これは、実際に眼の前で見た風景は
感嘆の一言では、
表現できない程
美しい石の美術に
魅せられた。
然し、何処にダンジョンの入り口が?
と不思議に感じたのだが!
一組の冒険者達が、
良く見れば
2つのストーンに
2名づつが
警備して居る所の1箇所のストーンへと
入って消えた。
!?
そのストーンの裏側に
周れば
ストーンの中央に別の
空間へと
通じるらしき真っ黒な
空間が見えた。
俺達は、ダンジョンの
衛兵2人に
冒険者の証の
ゴールドプレートを
ネックレスにした物を
胸元から取り出して、
見せれば
こんな少年少女達なに?
と不審に思っていると
顔に出ているが
ゴールドプレートが
本物だと確認し
ストーンヘンジの
ダンジョン攻略に
許可を下して
「余り無理をせずにな!
その年齢で………
死なせたくはないから。」
と警備兵に告げられて
「そうですね。
無理をせずに
ダンジョンに
挑戦します。」
一礼して、ストーンの
中へと順番に
入れば………………
緑色系の鉱石が
照らし出す
ダンジョンの入り口に?
どうゆう原理で
ストーンから
ダンジョンに?
とは、考慮したけれど
「さぁ! 我に、付いて
来いよ!」
と、ドラ二ちゃんが突然走り出したので、
直ぐに思考を戻し
ダンジョン攻略
モードに変え
全員がドラ二ちゃんの
後を追う。
1階を他の国の冒険者を置き去りに走り出し、
苦戦を強いられて
居そうな
冒険者達のカバーを
忘れずに
魔物達を瞬殺し直ぐに
フロアボス部屋の前まで到着すれば……
フロアボス部屋の前には
誰の姿もなかったが
ドアの入り口が………
赤く点滅していた?
今までは、必ず他の
冒険者パーティー
がフロアボス部屋の前にある程度の
人数が揃うまで
フロアボス部屋への
挑戦する事が
当たり前だったのだから
この状況に戸惑いを
覚える。
すると!
「恐らく、今冒険者達が
フロアボスと
闘っているのでしょう。
扉が
開きませんから………」
トールが赤く点滅する
フロアボス部屋
の扉を確認し
そう断言した。
俺は…
なる程なぁ。
今までは、
少数のパーティーが
先着していても
その者達を従えて
フロアボス部屋へと突入していたから
知らない事実が
判明して…………
フロアボス部屋の扉が 赤く点滅するのが終わるまでは、どうしようも
無かった…………
可能ならば、他の国の
冒険者パーティー
と合同でフロアボスの 攻略をするのには、一々説明せねば成らないの
だから
どれ位前に他の国の
冒険者達が
フロアボス部屋に挑戦したのかまでは
皆目見当もつかないのだが…………
出来れば、
誰もフロアボス部屋の
前に
到着する前に
俺たちだけで挑みたい。
その方が、他の国の
傍観者達まで
憂慮して闘わなくても
1階層のフロアボス等で手間取る
必要性が無いからだ!
抜き去った冒険者達が
フロアボス部屋
に到着する迄には
走り抜けてきた感想から述べやれば
時間的な余裕は
ありそうだが………
俺達よりも速く
フロアボス部屋の挑戦した数組の冒険者達の
攻略次第なの
だから……………
待つしか無かった。
ドラ二ちゃんなどは
「ぶっ壊してでも、
入れないのか?
トモルシードよ!」
と難癖を付けるのだから
困ったものだ。
無理矢理にでも
フロアボス部屋のドアを破壊してまで、
入ろうとしたのだが
ドラ二ちゃんのパワーで
あっても
その地図意気込みに
対して
赤く点滅するフロアボス部屋のドアは
ビクともしなかった……
敢えて待つしか方法が
なかった。
暫くして、赤く点滅する
ドアが元の状態に戻ったので、素早く
フロアボス部屋
への挑戦を試みた。
赤く点滅していた
フロアボス部屋の扉
恐らく決着したのだと
悟り扉を開けば
すんなりと入れた
フロアボス部屋に
5人全員が入り
終えれば………
無言で、毎回同じ様に
部屋の中央から魔法陣が浮かび上がり
巨大なカマキリが
出現した………
まぁ巨大と言っても
大怪獣の比では
無いのだが………
高さ5メートル以上と
鋭い鎌を携えた複眼を
持つ
気性の荒い
巨大カマキリが………
出現後直ぐに
ターゲットとして
俺達に向かって出て来たのだが
ドラ二ちゃんが素早く
そのカマキリを
自慢の白剣で
巨大カマキリを
ズタズタに
斬り裂いた。
まだ一回層なのだからか
当たり前だと言い聞かせながら
フロアボスから出現した
魔石とインゴットと金塊を
俺は、収納魔法に
納め終えて
「じゃあ!
2階層の攻略に
向かおうか?」
と皆の同意を確認する。
誰からも異存がなかったので
直ぐに、
2階層への扉から
次の目的地を目指した。
俺達の前に
フロアボス部屋を
攻略した
冒険者バーディの彼等を
駆け足ですり抜れば……
「たった5人で………
フロアボス部屋の攻略が
可能なのだろうか?」
と言う不満もこぼれるが………走りながら苦戦を強いられていた冒険者達を 助けながら
次の回層をひたすら
目指した。
周りには間に合わずに
数人の
亡骸が………横たわっている事も
たまに、遭遇するのもまた
真実ではあるが、
可能ならば、誰にも
ダンジョン内で
死んでほしくはない!
だが
ダンジョン内では
皆命を賭けた挑戦により
資金をへ魔石をへて
自分自身が、死なぬ為に
より良い防具や武器を
揃えて
また、ダンジョンへと
挑むのが………
冒険者なのだ。
だからこそ!
ノリと勢いで
足を踏み入れる事が
どんなに愚かな
愚行であるのか!
冒険者達の中では
当たり前の
セオリーなのだ。
冒険者という者達の
職業は?
己次第で、
死と生の狭間で
魔物を倒して得た魔石やインゴット
金塊で生計を立てる為に
ダンジョンへと挑むのだ。
俺自身は、目の前で人が死ぬのは
目覚めが悪いので………
階層を走りながらでも
他の冒険者パーティーへの注視を
怠らない。
だから、ヤバイ状況だと判断すれば
その冒険者パーティーの
敵を
無言で惨殺し
無言でその場から
立ち去り
ドラ二ちゃんの後を
追うのだが………
「トモルシードは、
人が良過ぎでは
無いのか?」
と先頭を走る
ドラ二ちゃんに
小言を言われるのだが、
笑って
誤魔化す俺には
トールという
強い理解者が居るために
「神から人に
成った身ですよ!
ドラ二ちゃん。
トモルシードさんが
人の命を軽んじない方が
私は誇りに思いますよ。」
とドラ二ちゃんを
論破すれば
「グッ………
まぁ我も……
トモルシードの
そういう所が………
嫌では無い。」
と小声でトールに返答
すれば
トールもフッと小さく
笑う。
ネメシスとアテナも軽く頷いて
トールの意図を
汲んでくれる。
2階層には、まだ冒険者パーティー
が、ちょこちょこ
存在するので
それぞれの力をセーブ
しながら
駆け抜ければ、
フロアボス部屋に
到着する。
一組の冒険者パーティーが
フロアボス部屋の前に
陣取って居た。
身なりや体格や
武装からして
上位の冒険者パーティー
らしいが
そんな事は、
ドラ二ちゃんには
一切関係無いのだから
俺の思考が乱される。
「フロアボス部屋に
入らないのであれば、
我が先を往くぞ!」
いきなり赤髪の幼女に
そんな事を真剣に
言われれば
プライドがある
上位の冒険者パーティー
達から
圧力のこもった眼差しが向けられる
のは、当然の出来事だが…………
ドラ二ちゃんには、
その眼光鋭い
圧力が全く通じない。
「我達には、
他の国冒険者パーティー
が揃うまで待つ必要が
無い!
こんな場所で時間を無駄に出来ぬ!
反論が有るならば、証明させてやるから共に
付いて来い!」
そんな事を言われれば
相手も黙っては
居なかった。
「自分達の魔力に満ちた眼差しに
何も感じずに付いて 来いとは………
余程のバカか?
もしくは、剣聖並の
実力者なのかな。」
と、他国の
冒険者パーティーの
リーダーらしき人物が
問う。
それに対して
俺が言葉を選び
説明しようと
したのだが!
「剣聖ごときと
一緒にするで無い!
奴等が束に成っても
我には永久に
傷の1つも
つけられぬ!!」
この一言で、
他国の冒険者達が
直ぐに怯んだ。
剣聖とは、この区界に
居る者達ならば
恐れを抱く
対象なのだから………
急にその冒険者達が
話し合いを始めた
「おいおい?
剣聖様の実力を
本当に
知って居る様だぞ!
俺達では、剣聖様とでは
圧倒的に実力差が有る。
人前で剣聖如き等とは、口が裂けても
言い切れぬし………
本当にあの赤髪の
幼女の方が
強者だとすれば、一見の価値はあるが………
もしも大嘘つきならば
共にフロアボス部屋に
入れば
命の保証は限りなく
ゼロに成る。」
「「「どうする!?」」」
とリーダー格の人物に
問いかけている。
その話に待ち切れないとばかりに
「迷って居るならば!
道を譲れ!!」
ドラ二ちゃんの一言に
唖然としながらも
リーダー格の人物が
「自分達は、
見学するだけで
良いの
ならば………
共にフロアボス部屋への
挑戦を試みますが、
どうですか?」
とドラ二ちゃんに問うと
「始めからそのつもり
だから
心配無用だ!」
そう宣言した
ドラ二ちゃんに
上位の冒険者達が道を
開けて
俺達を通してくれた。
こういう時の
ドラ二ちゃんの一言は…
実に頼もしい。
相手が誰であっても
自我を押し通す強さには、頭が下がる。
結果的にドラ二ちゃんの意見が
強引に通じてしまう程の
自信過剰気味なのだが…
最終的には、
俺達に異論も何も無い。
トールだけは、
苦渋の選択でも
したかの様な表情で
あったが……………
結果オーライ的な
話の流れに
落ち着いた。
フロアボス部屋の大扉をバ~ンと
開け放った
ドラ二ちゃんの後に
俺達と上位の冒険者
パーティーが
続いて突入する。
部屋の中央から魔法陣が浮かび上がり
全長約10メートル高さ5・6メートルの
ヘラクレスオオカブトの昆虫系魔物
が真っ赤に燃え盛る眼光を光らせ
獲物であると認識して
突進して来た!
ドラ二ちゃんは、
俺達にも
「手を出すなよ!
我一人で余裕だ!」
と告げるので………
まぁドラ二ちゃんの実力ならば
心配いらないと判断し
「あぁ。任せるよ。」
と返せば
「フロアボスを相手に
手を貸さないのか?
確かに只者では無いとは、思うが……
いくら何でも
無謀では!?」
と上位の冒険者の
リーダーに問われたが
「本当の強者には、
二言は無いんだよ。」
と一応言葉を添えるのと同時に
ドラ二ちゃんが、
俊足で大型の
ヘラクレスオオカブトへと立ち向かい。
ヘラクレスオオカブトの右側の足を
一瞬で全て背中に
背負った大剣にて
薙ぎ払った。
ヘラクレスオオカブトがズドンと
右側に倒れたのを間近に見せられて
初めて上位の冒険者達の目が見開き
愕然としながら…………
「なッ………
本当に剣聖様クラスの
冒険者なのか?」
「イヤ………
それ以上の存在感と
実力差を感じる。」
と唖然としながら
言葉を紡ぐ。
その間にドラ二ちゃんは
ヘラクレスオオカブトの巨大な角を
剛腕を振りかざし
大剣にて
切断し、そのまま頭を
一刀両断して
見せた後に………
「このフロアボスの
死体から
出現する品物は、
全てお前達に
くれてやるぞ!
我 達は先を急ぐから
お前達は、
実力を考慮して
ゆっくりと3階層で
ダンジョンへの
挑戦を楽しむが良い。」
俺達は此処からが、
やっと本番に
成るのだから…………
ヘラクレスオオカブトの死骸から
いくつかの魔石とインゴットと金塊
が出現したが…………
俺達は、その品物に興味を一切持たずに、
フロアボス部屋の
出口に出現した。
ドアを開けて、
3階層へと歩みを
進めた。
この事態に焦ったのは、上位の冒険者
達だったが…………
直ぐ様出口から出て行く
俺達5人に対して
「有難う御座いました。」
と答えるので
精一杯だった。
勿論、彼等は剣聖に
遭遇した事も
無かったのだが、剣聖達がこの区界での…………
最強の実力者だと
言うことは
各地の噂等で、知識として知っていた。
目の前で、剣聖如きと
豪語した
ドラ二ちゃんが
本当にこの世界の区界に3人しか存在し無い、
剣王様と同等の実力者なのではないのだろうか?
と想像を働かしても致し方無い位の
出来事を目の当たりにしたのだから……
出口から出て行った
俺達に
尊敬の念が生まれる事もまた1つの
事実であった。
3階層でもドラ二ちゃんの勢いは
止まらずに
「我の後に続けよ!
一気加勢に3階層も 突破するぞ!」
と3階層の入り口から
走り出す。
まぁこれで身内に苦情が入らずに
ダンジョン攻略に集中出来るので
流石のトールも
ドラ二ちゃんの意見に
同意を見せるし、
ネメシスとアテナも
納得した様に
頷き合っていた。
3階層には、他の国冒険者達の姿が
全く居らず………
そんなに慌てて走り抜け無くても
良いはずなのだが
ドラ二ちゃんの意欲を
自分から削ぐ
様な真似は、
しない方が無難だと
判断して、走り抜けながら魔物を倒して
一応魔石やインゴットや金塊を
収納魔法へと
放り込みながら
遅れた分だけダッシュで
ドラ二ちゃんに
追い付く。
3階層の魔物や魔人の
魔石
インゴット
金塊
はフラン学園都市の
スペイ王国の寮に
まぁ置いてくるしか
無かった。
セシリアの練習用にも 成るし
金塊は、スペイ王国の
俺の配下
セバースとジンへの
給金にも
成るのだから…………
俺が一々止まって
収納魔法に黙って仕舞うさまを
トールだけは必ず傍らで
見守ってくれるので、
安全対策も
バッチリと
計画されていた。
アテナとネメシスは
ドラ二ちゃんの暴走に
備えてとの事
らしいとトールから 説明されて
まぁ確かにな!
と心の中でトールの 配慮に感謝する。
3階層のフロアボス部屋の前には………
当然、他国の冒険者達の姿も無く。
俺達5人でそのまま フロアボス部屋の
扉を開けて、
休む間もなく
突入すれば………
毎回同じ様にフロアボス部屋の中央に
魔法陣が
浮かび上がり………
巨大なタランチュラ
らしき魔物が出現して、
猛毒らしき液体を
俺達めがけて
撒き散らしながら、蜘蛛の糸でフロアボス部屋の天井へと上がり
蜘蛛の糸で自分の縄張りを主張するかの様に、
フロアボス部屋の天井に糸を
張り巡らせて
俺達へ牽制する。
「フン!
そんな物は我が
燃やし尽してやる!」
ドラ二ちゃんが
白炎の魔法で
蜘蛛の巣を全焼させたかに見えたが?
巨大なタランチュラ
らしき魔物は、
自分の周りだけに何重にも蜘蛛の糸を
張って、ドラ二ちゃんの 魔法を
防いで見せれば!
「次は私が!」
とトールが剣から
ハンマーに持ち替えて
雷撃を
巨大タランチュラへと
放てば、蜘蛛の糸には、タランチュラの粘液で造られており
その粘液を伝ってトールの雷撃が
巨大タランチュラに届き
天井からドッカーンと
堕ちて
蜘蛛の糸から這い出てきた所へ
アテナが重力魔法にて
完璧に巨大タランチュラの動きを止めた。
その隙に?
ネメシスが、怨嗟の鎖で巨大タランチュラの足を全て絡め取って
「最後は、
トモルシードさんが
トドメを………」
と告げ終わる前に!?
ドラ二ちゃんが
自分の背中から白剣を
抜き放って……………
力任せに
巨大タランチュラを
細切れにする剣速で
倒してしまった。
俺の見せ場をトールと
アテナと
ネメシスがお膳立てして くれた物を
ドラ二ちゃんの白炎で
巨大タランチュラを
倒し損ねた事実に
対して…………
恐らく腑に落ちなかったのだろう。
トールとアテナは兎も角
ネメシスには、不条理でしか無い。
ネメシスの怨嗟の鎖諸共ドラ二ちゃんの白剣に粉砕されたの
だから…………
怒り心頭な筈だが!?
ネメシスは、
怒るどころか?
その眼を見開きながら
「私の怨嗟の鎖は?
余りにも脆すぎました。
トモルシードさんに、
最後の一撃をと
最高のビジョンを
達成したはずなの
ですが?
ドラ二ちゃんの白剣の前では…………
一瞬で
巨大タランチュラと共に
破壊され申した。」
少しだけ静かに、
冷静に判断を下す。
「同じ元神として、
このネメシスは
不甲斐ないのですよ。」
ネメシスの拳が血を 垂らしながら
俺に、問うので…………思考加速で 答えを導き出して
「スペイ王国の蔵書には無かったが
フラン学園都市の最高の図書館ならば……………古語の歴史書やら武具の
レベルアップの方法が
有るかも………」
と微かな希望に望みを
賭けて………
何とかして、彼女の意思を尊重して
やりたいなぁと心から
思ったのだ。
その一言で
ネメシスはその美しい
表情を
輝かせながら
「本当ですか?
トモルシードさん!」
とまるでキスでもするかの様な距離にて、
懇願され戸惑いと
焦りながら………
「あくまでも、
フラン学園都市の
巨大図書館で調べてみる
つもりだが…
必ずその方法が見つかるとは
断言出来ないよ。
だから余り期待されても
俺が困るからさぁ。
100パーセントの望みでは無くて
数パーセント位の気持ちで待っていて くれると………俺自身も助かるんだが。」
と、ネメシスに余計な
期待を抱かせ無いように念を押して答えれば
少しだけ
気落ちした様に………
「そうですよね。
つい気が急いて
しまいました。
気に掛けて頂ける
だけでも
嬉しく思います。」
とネメシスが理解した
所で
収納魔法へと
魔石
インゴット
金塊
を押し入れて
3階層のフロアボス部屋を出た。
此処からは、
当然冒険者達が
全く居ないので
特別に急いで走り抜ける事もせずに
ゆっくりと次々に
現れる。
魔人や魔物を討伐して
得た魔石やインゴットや金塊を
収納魔法に入れながら
全員で前に進む。
魔法陣から浮かび上がる魔人には、
以前のダンジョンで
相対した敵も
居たのだが、向こうさんも修練を積んでいたらしいが…………俺達の方が
レベルアップして
居るので
勝敗は同じであったが…
やはり魔界が存在していて
ダンジョンで
死を遂げても
魔界で復活して居るのだと
これでハッキリとしたのだから
人語を話す魔人に対しても
躊躇無く倒して前へと
進む。
4階層のフロアボス部屋に到着しても
誰もが、平然としていたので
そのままフロアボス部屋を開け放ち
中へと侵入すれば
お決まりの中央に
魔法陣が
浮かび上がり?
巨大な
ムカデが出現した!
見た目のグロテスクさと
頑丈そうな背中と大きな牙を
鈍く光らせ尾をユラユラとしながら
挑発する。
俺もここらで少しは活躍しておくべき
だったので俊足でムカデの足を斬り裂いた。
初動で右側の足を
返しで左側の巨大だが
ムカデの足を
ほぼ全て切り捨てれば?
動けなくなった巨大ムカデに
ドラ二ちゃんの大剣が
硬そうな背をネメシスの怨嗟の鎖をも
砕いた剣で無造作に滅多斬りして
勝敗が決した。
4階層のフロアボスを倒して
ドロップした
魔石
インゴット
金塊を全て
収納すれば
ゴッゴゴゴーと地震が
響き渡り
地形が変化して、最奥に
エレベーターが
出現した。
それを見たドラ二ちゃんが
不機嫌そうに…………
「またアレに乗るのか!
いい加減何とか
成らないのか?」
と問われても、次の階層をクリアしなければ
瞬間移動転移魔法も
使えないのだから………
ドラ二ちゃんには、何とか辛抱して貰いたい。
だから
「何度も
言ったけどさぁ。
最下層の
エレベーターならば?
可能性的にも無期にしもあらずだろうけど………
この階層では、何度も
試してみても
無理ゲーだった事を
ドラ二ちゃんは、
忘れたのか?」
ドラ二ちゃんは、俺に何度か頼んだ事実を思い出して………
「んグッ!」
としかめっつらしながらも!?
「このダンジョンでは?
もしかしたならば………成功するやもと
感じただけだ!」
と反論するのを聞かなかった事にして
「あっそう。
なんなら一人で残っても
いいよ。
トール
ネメシス
アテナ
の3人とこの
ダンジョン攻略を
楽しむからさぁ。」
とチョットだけ意地悪な言葉で
ドラ二ちゃんを
牽制すれば
!!
「我抜きで、
楽しむ事など!
絶対に承諾せぬぞ!」
と睨み付けてくる
ドラ二ちゃんに対して
大きく溜め息を
吐きながら
「じゃあ。
サッサとエレベーターに乗るよ。」
とドラ二ちゃんの小さな手を握り締めて、ストーンヘンジの最初のエレベーターに皆で乗り込んで
下層行きの1つしか無いボタンを押した。
スーっとエレベーターの扉がしまれば
ドラ二ちゃんは?
直ぐ様俺の服の袖を
キツく握りしめ
ながら………
「次の階層に到着したならば………
直ぐに休憩を
求めるぞ!」
と小声で俺に
要求するので
「あぁ。必ずな。」
と答えて
トールを覗えば………
しょうが無いとばかりに
クスッと笑いながら 頷いてくれる。
そう言えばネメシスは
エレベーターでは
平然としているが?
アテナは、
少し苦手らしく
必ず休憩を取ると話した事で
少しだけホッとして
居る様子だったので………
深くは追及せずに
今回のダンジョン攻略の今後の展開を
思考加速にて、1人作戦会議を行った。
到着音と共に
ドラ二ちゃんとアテナが
真っ先にエレベーターから抜け出して
二人して、大きな深呼吸をして居る。
俺とトールとネメシスは、
その状況を笑わずに
ゆっくりと
エレベーターから
出るのが………
ほんの少しだけ我慢が
必要だった。
気分が悪い相手を笑いたくは無いのだが、余りにも必死に深呼吸を
繰り返す。
2人がシンクロ
し過ぎていて?
気を抜けば笑い出して
しまうと
本気で考慮した。
仮にもしもこの場で
笑えば
怒涛のドラ二ちゃんからの遠慮無しの
攻撃を喰らう可能性が非常に高いと……
俺とトールとネメシスの無言の
チームワークが奇跡的に成立したのだった。
笑いを堪えながらも
収納魔法からドアを取り出して
「ここで、少しだけ休憩を取るよ。」
と伝えながら笑った顔を見られぬ様に
最初にドアの中に俺が入った。
俺自身が厨房に入り
ホットケーキぽいお菓子を作りながら
トールとネメシスに
飲み物と食器類を
頼みドラ二ちゃんと
アテナの様子を
チラリと見ながらも調理に勤しむ。
甘い香りが室内に届いた頃には
2人の気分も既に回復
した様子に
ホッと安心しながら
ネメシスが出来上がったホットケーキぽいお菓子を
運びトールが紅茶と
コーヒーをテーブルに
セッティングし
俺もその中に入って
「お菓子でも食べて
少しだけ
ゆっくりとしてくれ。」
その一言を
待ちわびていた
ドラ二ちゃんがバターが少し溶け出したホットケーキぽいお菓子を素早く
ナイフとフォークで
切り分けて
自らの口一杯に頬張り
ながら…………
「美味いのじゃ!」
と笑顔でパクパク頬張り
あっという間に自分の皿のお菓子を
食べきって、おかわり用の大皿に
手を伸ばす。
これで一安心だと
感じながら
ゆっくりとホットケーキぽいお菓子を
口に入れれば?
アレ これ完全に
ホットケーキだよ〜。
何となく配合したのだが
完全に前世での
ホットケーキミックス
がバターと相まって
完成度を上げている。
マジで俺って天才だと
自画自賛しつつ
コーヒーを飲みながら
ある程度イメージしながら調理すれば
この世界では前の世界の味に俺のイメージから
可能なのかも
知れない…………
他にも、試してみたい
イメージだより
の事柄も有るのだが?
取り敢えず今は、休息とホットケーキの味を
楽しむ事にする。
休憩後にドアを収納魔法へと片付けて
このダンジョンの最初の大怪獣達の
待ち構える場所に
足を踏み入れる。
勿論、ドラ二ちゃんが
先頭で直感だよりの
フロアボス部屋への
最短ルートを弾き出すのだから
ドラ二ちゃん以外の
メンバーは
その手に持つ武器も
変更する。
トールは騎士剣から
神器のハンマー
ネメシスは双剣から
復讐の連鎖の鎖
アテナは細剣から
神器の白杖へと
そして此処からは、俺も剣を収納魔法から取り出してレベルアップした
日本刀に変更して、
ギアチェンジをする。
「さぁ!
我に続けよ。」
ドラ二ちゃんの一声に
皆が
軽く頷き合って
真っ先に走り出した
ドラ二ちゃんの
後に続いて
走り出せば…………
直感力でフロアボス部屋へと急ぐ前に
大怪獣との遭遇に
出くわした。
大怪獣とは………
50メートル以上の
化物だが、今までの
ダンジョンで
同種の大怪獣には遭遇した事が無かった。
小さな人間達の存在に
気が付いた。
ヘドロの様な粘液を
放出しながら
グロテスクな叫び声を
出し
警戒しながら威嚇を
浴びせる。
大怪獣に瞬足で大ジャンプをし
ドラ二ちゃんが背に携えた白剣を
大怪獣の脳天から
一閃で真っ二つにし
「くっせーな!」
と吐き捨てて白剣に
付着したヘドロを
振り飛ばした。
そのヘドロを躱しながら
「ドラ二ちゃん!
俺達にヘドロを浴びせるつもりかよ?」
と反論するのだが
「フン!
そんな物は幾らでも
躱せるだけの
実力者達が………
笑わせる。」
とアッサリと反省も無く語られたのだが…………
実力者達と評価され
誰もが文句を挟め
なかったのが、
チョットだけ悔しい。
トールも同様の
意見らしく
苦虫を噛み潰したような表情を浮かべ
俺の視線に気付き、
苦笑を漏らす………
結果フロアボス部屋迄に
それぞれ異なる
大怪獣4体との
遭遇し戦い抜いたのだが
ドラ二ちゃんは?
最初の一体の大怪獣との対戦以外は
トール
ネメシス
アテナ
に対戦相手に指名し観戦をしながら
力量を測り
4体目の大怪獣は
俺に指名が入った。
それぞれが、得意な魔法で大怪獣の動きを
止めて、それぞれの
神器や剣で
大怪獣を討伐し
大怪獣の
インゴット
魔石
金塊
を俺自身が収納魔法へと次々に収めて
フロアボス部屋へと
到着した。
皆息も切らせずに踏破したので
そのままフロアボス部屋へと侵入すれば
フロアボス部屋の中央に魔法陣が浮かび上がり、真っ黒いフェンリルと
思える。
体長10メートル以上のフロアボスが
その嘶きと共に戦意と
悪意を内包した
視線で俺達を
捉えている。
いきなり全員で突撃する事は絶対にせずに先ずは、相手の攻撃を
受ける。
どんな魔法か?
どれだけの攻撃パターンが存在し
どの部分から回復魔法が放たれるのか?
実際に確認し終える迄は
エレベーター層のフロアボス戦では
一瞬の過ちが命取りに
成りかねないのだから
各自が情報収集の為の
攻撃を繰り返す。
真っ黒いフェンリルは?
口内から炎と風
右前足を踏み付ければ
土属性
左前足を踏み付ければ
水属性
右後ろ脚を踏み付ければ闇属性
左後ろ脚を踏み付ければ光属性
尻尾を振れば氷属性
の魔法で攻撃し
それぞれの場所から
回復魔法が
確認された。
この情報を得るまで
約20分の戦闘で
俊敏さもこれ迄遭遇した敵の中では
3本の指に入る位の
スピード感に
俺は並行存在魔法で
10パーセントの
レッドとブルーを召喚し
同時攻撃要員として
命令を下す。
ドラ二ちゃんには、
フェンリルの首の切断
トールには、
右前足の切断
ネメシスには、
左前足の切断
アテナには、
右後ろ脚の切断
並行存在レッドとブルーには、左後ろ脚の切断
俺は、尻尾の切断だと
思念魔法で全員に作戦の共有を念話で
語り十秒後に決行すると
カウントダウンを
念話にて
共有する。
3 2 1 0の合図で
それぞれが
真っ黒いフェンリルに
一騎加勢に襲いかかれば
回復の隙さえ与えずに
真っ黒いフェンリルが
ドサッと
真横に倒れて………
消滅し
インゴット
巨大な魔石
金塊
それと何かのアイテム
らしき物体が
出現した!?
「なんだコレ?」
と感じたけれど兎に角
今は、収納して
ダンジョン攻略後に
鑑定スキルにて
調べる事に決め
俺が収納し終えれば
ガッゴッゴーと地響きと大音響が響き渡りフロアボス部屋の最奥に
エレベーターが
出現する。
と ドラ二ちゃんと
アテナが
露骨に嫌そうな顔をして
「また………アレに乗るのか……」
と呟いた。
俺は、いつも通りに
階層到達後に 「必ず休憩を取るよ~」
と笑顔で撒き餌を
口ずさめば
「絶対じゃぞ!」
とドラ二ちゃんが不機嫌さを隠すこと無く
吐き捨てる。
アテナもドラ二ちゃんに賛同する様に
ウンウンと大きく頷いて見せる事に……
トールは、完全に
呆れながらも
苦笑を漏らしながら俺の意見に同意すると、
「さぁ、
では参りましょう。」
とドラ二ちゃんとアテナの背中を押して、
エレベーターへと
歩き出した。
次の階層で事態が
変化すれば!?
恐らく神が最下層に閉じ込められているであろうダンジョンだと………
考察されるのだから
俺達は、エレベーターの下層行きしか無いボタンを押して覚悟を決める。
エレベーターのドアが
閉まれば
ドラ二ちゃんは
いつも通りに
俺の服の袖をギュウと
硬く握りしめながらも ブツブツと呪文の様に
小声でアノ料理が
美味かっただの
あの酒は最高じゃったと呟き始め
エレベーターの中に
居る事から
現実逃避を始めるが……………
俺は、アッサリと聞いていない振りを
しながらも
思考加速でダンジョン
攻略へと思考を
変化させて、
計画を練る。
ドラ二ちゃんとアテナの顔色が
青ざめしだした瞬間に
エレベーターの
到着音が鳴った瞬間には!
我先にとドラ二ちゃんとアテナが
エレベーターが開いたと同時に
素早く下層の入り口に
出て
二人共に大きく深々と深呼吸を繰り返す様子は、少しだけ滑稽にも思えるが
そんな事を一言でも溢そう物なら
劣化の如くドラ二ちゃんからの
怒りの鉄拳が目に見える状態なので
俺とトールとネメシスの3人は
少しイヤ相当笑いを我慢しながら
伏目がちにエレベーターから降りて
収納魔法からドアを慌てて取り出して
深呼吸を繰り返すドラ二ちゃんと
アテナを横目にドアの中に入りながら
「気分が回復したら、
ドアの中へと
入って来てくれよ。
先ずは、飲み物でも先に用意してる。」
と笑いを完全に見透かされない様に
足早にドアの中へと
避難する。
5分後にドラ二ちゃんとアテナが
ドア内のリビンクに姿を現した時には
完全に各種の飲み物と
サンドウィッチ
の用意が、終わっていた
ので
ドラ二ちゃんには、
ホットミルク
アテナには、
アイスティーを
提供してから
サンドウィッチを
テーブルに人数分を置いて
自分達も飲み物を片手に
テーブルに座るのだが………
一応ドラ二ちゃんの
サンドウィッチだけが
特盛にして様子を覗えば
ドラ二ちゃんは?
満足そうに、
ホットミルクを片手に
サンドウィッチを
口イッパイに
満足気に頬張り始めたので、一安心しながら
今後の作戦会議へと意識をシフト変更する。
10分程度の
ティータイムで
ドラ二ちゃんもアテナもスッカリと
元気を取り戻した様子に
俺はひと安心しつつ
「さてと、そろそろダンジョン攻略へと
出発しますか?」
と皆に問いかければ
トールは、笑顔で頷き
ネメシスは、無言で大きく頷いて
アテナは、「はい。」と 返答し
ドラ二ちゃんは、
「我の出番じゃな!」
と皆の同意を受けて
ドアを収納魔法に
片付けて
エレベーターの2階層の大怪獣の
エリアに足を
踏み入れる。
「我の後をシッカリと追随せよ!」
ドラ二ちゃんの一言に
チームは
結束力と団結力を高め
走り出した。
地下迷宮においての
ドラ二ちゃんの
直感力には、全員が
絶対的なまでの
信頼感を各々が共通認識である為に
異論は全く出ないの
だから………
普段のドラ二ちゃんと
ダンジョン攻略中の
ドラ二ちゃんとでは?
全くの別人かと………
感じるのは?
俺だけでは無いと
想いたい。
結果的に地下迷宮では、4体の大怪獣達との別々の対決があったのだが
13から15の大怪獣の存在を今まで
確認して来ている
地下迷宮で
フロアボス部屋までに
その数の大怪獣との闘いで済んだのは………
これもドラ二ちゃんの 直感力の賜物であり、
素直に感心させられる。
このフロアボスの実力に変化があれば
このダンジョンの最下層には………
いずれかの神様が?
閉じ込められている可能性が高まるの
だから………
自然と
ドラ二ちゃん
トール
ネメシス
アテナ
そして俺にも
ほんの少しだけ緊張感がざわつく………
そんな中トールが
「あまり期待を抱かずに
いつも通りに
ダンジョン攻略を
楽しみましょう。」
と笑顔で格好良すぎな
セリフを
その美男子っぷりと
同様に
サラッと宣言した。
本来ならば、俺が伝える言葉だが
俺が伝えるよりも
冷静沈着な
トールが言葉にする方が
安心感に俺自身も
救われている。
そうして、フロアボス部屋の扉から
堂々と広すぎる部屋へと侵入すれば
中央に魔法陣が浮かび 上がり
真っ赤な毛並みの一回層の1点5倍に
サイズアップした
フェンリルが
登場した!!
「マジかよ!
このダンジョンの最下層には………
神が閉じ込められている
可能性があるぞっ!」
思わず俺の口からは本音が漏れる。
だが
いつも以上に冷静に
活慎重に
真っ赤な毛並み
フェンリルの実力を
観察して皆で協力して
各担当の攻撃力と
回復力を
見極める為の
行動を取る。
「ドラ二ちゃんは、
フェンリルの咆哮を!
トールは、右前脚
アテナは、左前脚
ネメシスは、右後ろ脚
左後ろ脚は、俺の並列存在10パーセント
レッドとブルー
俺は、尻尾を担当する。」
そう宣言して尻尾を確認すれば!
尻尾の数が2本に増えていた。
尻尾の根元自体は同じ様だが………
攻撃力と回復力が
増すのか!?
取り敢えず
個人攻撃で、確認する他の手段が
思い浮かばずに………
「各個人
情報供給の為の
戦闘開始!」
一斉に散開して
真っ赤な毛並みの
フェンリルとの
開戦が始まった。
黒いフェンリルと同様に
口内からは、炎と風の
属性それに
プラスして両眼から
雷属性
右前脚は、土属性
左前脚は、水属性
右後ろ脚は、闇属性
左後ろ脚は、光属性
尻尾の1尾は、同様の
氷属性
新たな1尾は、
蒼き炎属性
20分間戦闘しながら
情報を念話にて共有し
どの場所が、何処を回復するのか?
まで、情報を
引き出したので
回復不可能にする為の
カウントダウンを皆で
一度真っ赤な毛並みの
フェンリル
から距離を取って
思念にて
タイミングを
合わせる為に
俺が、10秒から
唱え始めた。
其々が瞬時に動き出す。
フェンリルの猛攻を
ギリギリで躱しながらも思念のカウントダウンが続く
3 2 1 0
真っ赤な毛並みの
フェンリル
カウントゼロで
全ての攻撃と回復する
首をドラ二ちゃんに一撃で切断され
右前脚をトールの
ハンマーで爆散され
左前脚をアテナの重力魔法にて圧迫切断され
右後ろ脚をネメシスの
怨嗟の鎖で切断され
左後ろ脚を並列存在10パーセントの
レッドとブルーにより
大剣と大鎌にて
切断され
尻尾の2尾を俺が
根元からバッサリと
断ち切った。
ズッドーンと真っ赤な毛並みのフェンリルが
支えを失ったと同時に
体が落下した。
そのまま、消滅し真っ赤な毛並みの
フェンリルから
インゴット
巨大魔石
金塊
それとまた宝箱らしき物が出現した。
中身を確認したい欲求に抗いながらも
俺は、収納魔法へと次々に入れ終えれば
ゴッゴッゴーン
と地響きを上げながら爆音を響かせて
最奥にエレベーターが
出現した。
その後如何にも嫌そうな顔になる
ドラ二ちゃんとアテナを視線の端に
捉えつつ
「良し!
この勢いで、
最下層まで行くぞ!」
と声をかけたが…………
トールとネメシスは、
直ぐに賛同するが………
ドラ二ちゃんとアテナは!?
エレベーターへの忌避感が強過ぎるのか?
ジト目で俺を見つめつつ
「アレさえなければ………
ダンジョン攻略は
楽しいのに………」
と2人はガックリと肩を落とすが
「これも長い間
地下牢獄に
閉じ込められている
神々を
救出する為ですよ。
ドラ二ちゃんもアテナも
その気持ちは、誰よりも痛感している
はずです。」
とトールに告げられば
2人は黙って頷いた。
そうして、皆でエレベーターに乗り込んで下層行のボタンしか無いボタンを
俺が押せば
毎回ドラ二ちゃんが
俺の服の袖を強く硬く
握りしめながら
「下の階層に到着後は………
休息を求めるぞ!」
と小声で訴えてくるドラ二ちゃんに
「あぁ。
勿論、
軽食も用意するよ。」
と俺も小声で
ドラ二ちゃんに伝える。
そうして、
ドラ二ちゃんとアテナ
にとっては地獄の時間の
始まりだった。
エレベーターの到着音と共に
2人が飛び出すお決まりの流れと
二人してシンクロし深々と深呼吸する
姿に笑いを堪えながら
俺は、素早く収納魔法からドアを取り出してエレベーター横の壁に設置し
すかさずドアの中に
入る。
勿論笑いを誤魔化す為では無いが
ドラ二ちゃんとアテナに
飲み物とサンドウィッチを
用意する為でも有るのだから……クスッ
準備が終わるのと
顔色が戻って来た
ドラ二ちゃんとアテナが
ドアの中のリビングに
現れる。
「あぁ~………
良い匂いがするぞ!?」
とドラ二ちゃんが
言いながら
テーブルの上に、今しがたつくり終えた。
数種類のクレープに幸せ
そうに
歩み寄る。
アテナも同じ様な仕草で
テーブルの椅子に座り
「あの………食べてみてもいいですか?」
と女子力アップ的な視線で俺に問う
「2人の為に準備したのだから
遠慮せずに
食べてくれよ。」
と告げる前には
ドラ二ちゃんは、既に
クレープを頬張っていたので、アテナも慌て小さく
「頂きます。」
と早口で言うと
イチゴと甘い生クリームのクレープを
その口にした途端に
「生き返りますねぇ。」
と満面の笑みを浮かべている。
甘い生クリームのクレープは、ネメシス
を含めた女性陣に任せて
俺とトールは、
肉系のクレープを
担当する。
そして英気を潤して
ドアの中から全員が、
満足気に出て
俺は、ドアを収納魔法へと片付ける。
「久々にレベルアップ
した。
ダンジョンのフロアボスでしたから……
いずれかの神が最下層に
閉じ込められている
可能性が
高いでしょう!
気を引き締めて、
行きましょう!」
トールが皆の意識を戦闘モードへと
その一言で戻してくれる。
本来ならば俺が伝える
べき言葉を
優秀なトールは、
忖度してくれて
俺に代わって皆を
纏めてくれるのだから
非常に有り難い
存在である。
と満面の笑みで
ドラ二ちゃんが
「我に、続け!」
と叫び走り出した。
大怪獣達がはびこる
大迷宮へ…………
大怪獣達も其々の異能を持ち合わせた
強敵には違いは無い。
それでも、即座に回復
不可能であり
一度滅殺されれば………
巨大なまゆの中で
卵として
再蘇生するのが?
このダンジョンでの
システムだった。
だからかこそ
大怪獣達との闘いで
様々な能力との
闘いの中で
自分達自身も
成長してゆく。
最終フロアボス部屋
までに
6体もの大怪獣達との
決戦を制覇しつつ
インゴット
金塊
貴重な魔石
を獲得して収納魔法へと
俺が片付ける。
何とか最終フロアボス
部屋の前まで
辿り着いた俺達は、期待を胸に秘め
直ぐに最終フロアボス
部屋の扉を開け放ち、
勝負に赴いた。
だだっ広いフロアボス部屋の中心に
魔法陣が浮かび上がり
真っ黒い毛並みの
フェンリル
の2倍以上の風貌の
真っ白な毛並みの
フェンリルが
嘶きと共に眼前に
現れた。
美しい真っ白な毛並み
とは?
相反してその狂暴なまでの威圧感に
確かに鳥肌がざわつくが
「各自決められた攻撃力と回復力を
いつも以上に、冷静沈着に先ずは
分析を
開始しましょう!」
トールの1言に
誰もが大きく頷いて
情報収集の開戦が
始まった。
俺は、念の為に並行存在10パーセントのカラー
レッド
ブルー
グリーン
を出して自分自身の担当する尻尾を
観察すれば、案の定その数が増えて
いたのだが…………
1尾から2尾と増えて来たので
想定としては、3尾だろーと仮定していたのだが!?
俺の想定の上であり
大きな根元からは、
ユラユラと5尾が
揺れながらその危険さを伺わせる。
真っ白い毛並みのフェンリルの咆哮と
共に、俺達は一瞬で
散開して
戦闘態勢を整えて
相手の攻撃力と回復力の度合いを
測りに各自の担当箇所への攻撃をしつつ
思念で情報共有を
開始すれば
明らかに真っ白い毛並みのフェンリルの俊敏性と攻撃力がレベルアップ
して
おり、俺も1人で5尾を相手取る為に
分身体に残像にて5尾の攻撃を
何とかしのぎながら……
「少しだけ時間を
費やすだろうが!
情報共有を頼むよ!」
その全体共有を促す言葉に
「解ったぞ!」
「理解しております。」
「了解です。」
「ハイ。」
「3人なんで………」
と希望通りの返答に
俺の信頼度が爆上がりし
「フロアボスの攻略法を解析開始だ。」
と思念で送れば
皆が瞬時に動き出す。
何時もは、10分前後の戦闘で
ある程度の勝利への道筋を解析可能であったが、尾が5尾になると
どの尻尾がどの様な攻撃を放ち
何処の身体回復を担当しているのかが…
重なり合ったりする5尾の尻尾に
少しだけ時間を取られて
完璧な情報共有迄には
30分弱の
時間を割かれてしまい…
「まだなのか!
トモルシードよ!」
とドラ二ちゃんに
急かされて
思考加速で作戦を
練った。
そのまま思念で作戦を
伝えた。
「先ずは、
カウントダウンしながら
白きフェンリルの背中を一斉に攻撃し
回復魔法を強制的に
使用させ
皆は自分の担当部位の
攻撃へと専念して
欲しい。
俺が、背中へと1人残って注意を強制的
向けさせた後に
低位瞬間移動にて
カウントゼロで尻尾を
攻撃する。」
と思念で飛ばせば
「待ちかねたぞ!」
代表してドラ二ちゃんが答えたのと
同時にカウントダウンを俺が伝える。
瞬時に一度担当箇所を 攻撃してから
フェンリルの背中を一斉攻撃を仕掛ければ、不意をつからたフェンリルが
雄叫びと共に回復魔法と背に残った俺を集中攻撃を放ったが、
一瞬速く低位瞬間移動にて5尾の根元へと移動しゼロと思念を飛ばして
瞬時に一閃の煌めきを
貫き通して
尻尾を切断すれば………
他の皆もタイミングを
合わせて
担当箇所の切断を
終えれば
ドサッと真っ白い毛並みのフェンリル
が力尽きて倒れて
消滅すれば
インゴット
巨大な魔法石
金塊
金色に輝く宝箱らしき物が出現した。
作戦の成功を喜びながら
収納魔法へと次々に片付け終えれば
ゴッゴーンと大地を
けたたましく
大音響で響き渡らせ
ながら
ゴッゴッゴッゴーンと
フロアボス部屋の
最奥にエレベーターが
出現した。
相変わらずに
ドラ二ちゃんとアテナは
ウンザリする様子で遠い目をしながら
エレベーターへと視線を向ける。
最下層へのエレベーターの使用時間が
一番長い為に気持ちは理解出来たから………
一応の推測を前提にして
希望のセリフを
述べてみた。
「飽くまでも仮定の話だけど………
もしかしたら
ドラ二ちゃんとアテナは、この最下層行きの
エレベーターには?
一緒に乗り込まなくても
済むかも…………」
血相を変えた
ドラ二ちゃんが
「本当なのだな!!」
俺に噛みつくような勢いで迫って来た。
「どういう事なのでしょうか?」
トールが、説明を求めてきたので
「飽くまでも仮定の 話何だが………
最下層へのエレベーターが出現したのだから
こそ、もう既に
フロアボスは
当然居ないのだから、
エレベーターには俺と
トールさえ乗り込んで
到着後に
低位瞬間移動魔法で迎えに来れないかと…………飽くまでも仮定の
話だけど…」
そう説明さえすれば
「成る程〜。
確かに現実的な話では
ありますよ。
トモさん
ドラ二ちゃんとアテナの
為ですから、一つ実際にヤッて
みましょう。」
とトールの協力の元に
試す価値アリと全員が
頷いた。
俺は、収納魔法から ドアを
エレベーター横の壁に
貼り付けて
「意外と長い時間
エレベーターに乗るので、中でお茶でも飲み
ながら気楽に
待っててくれよ。」
軽い気持ちで
ドラ二ちゃんとアテナと
ネメシスに笑いかければ
すがるような眼差しで
ドラ二ちゃんとアテナに
「どうか
必ず成功しますように。」
と祈られた。
ヤバいなぁ コレ仮説がもしただの
不発だった場合………
考えたくも無いが
ドラ二ちゃんの場合、
絶対に逆ギレして大暴れするのが何となく俺の
脳裏を
駆け巡る。
変に期待を
持たせすぎたよなぁ。
まさか二人して祈る程にエレベーターへの嫌悪感が、積もりに積もっていた
のか……………
少しだけ、
憂鬱になりかけた時に
「どうしました?
顔色が、
少し悪そうですけど
トモさん。」
とトールが、
俺に気を使う。
「イヤもしもアレだけ
祈られて………
俺の仮説が
間違っていたら、
アテナは
兎も角
ドラ二ちゃんが、
激怒して大暴れ
しないか?
不安だよ。」
と愚痴を溢せば
「大丈夫ですよ。
その時には、
不詳このトールが
全力を持って
止めてみせますし
最初からトモさんは、
あくまでも
仮説だと仰って
いたのですから
さぁ仮説の証明へと
急ぎましょう。」
と俺の愚痴を完全に
呆気らかんと
言い切って、不安を完全に飲み込ませた。
二人して、エレベーターに乗り込み
最下層行のボタンを
押して
エレベーターがスーッと始動し始めた。
結構な時間を体感して
エレベーターの到着音が鳴った。
俺とトールは、
意を決して
エレベーターから出て、恐らく確実に
神が閉じ込められている巨大な両扉を
確認してから……………
低位瞬間移動魔法で一つ上の階層で待つ皆んなの下にトールの肩に手を置いて、俺の仮説への
チャレンジが一瞬で
解答が導かれた。
「やったぞ!
トールコレで
一安心だよ〜。」
俺は、トールの両手を
握り締めながら
一つ上の階層の
エレベーター横に設置したドアの前で安堵する。
ドアの中へ素早く入り
ドラ二ちゃんとアテナに結果を報告すれば、2人は完全にはしゃぎ
過ぎだと
見える程に嬉しさを
爆発させて
舞い踊っていた。
その様子を横目に
しながら
ネメシスが入れてくれた
珈琲を口に含んで、
俺の仮説が正解した
事実に
ホッと胸を撫で下ろし
「良かったよ〜。」
と自然とポロッと口から本音が漏れる
ひと休憩後にドアから
出て最下層の
両扉前に
低位瞬間移動魔法にて
俺
ドラ二ちゃん
トール
ネメシス
アテナで手を繋ぎ
一瞬で移動して
巨大な最下層の両扉を
押して
中を覗えば……………
「へぇー
いつの日か必ず
どっかの神が
救助をしてくれる
だろうとは…………
期待していたのだが、
依にもよって
人間だとは!?
全く私の考えの範疇を
超えてきたな!」
と地下牢獄に
閉じ込められた名のある
神が囁いた。
「何をほざいてる?
我らも元神じゃぞ!
このダンジョンの最下層の地下牢獄
からは、神の身では
永久に
脱出不可能なのじゃ。」
ドラ二ちゃんがその神に真実を告げる。
するとトールが
「ここは、身を以て
理解した方が
一番手っ取り
早いですね。
閉じ込められた両扉を
開け放ちますから、
存分に試して
見て下さいよ。」
そう宣言して
両扉を開放してみせた。
その神は、何の疑念も 無くトールの
云う事に従い開け放たれた両扉から
脱出仕様として、
バチッバチッと
弾き飛ばされた。
真実は小説よりも奇なりだとは
この事だろう。
信じられないという
顔色で
俺達を観察するその神が先ずは、無礼
を詫びてその名を
進言した。
「人間などと愚弄して
済まなかった。
私は、風の神
アイオロと申す。
先程、元神と申されたが
差し支えなければ………
御教え願いたい。」
「私は、元雷神トーで
今は元神の人間
であるその名を
トールと言う。」
アイオロが、唐突にたじろぎ始める。
「ソナタと同じ神話の
神ならば………
私は、12神が一柱
アテ神であった者で今は元神のアテナと申す。」
アテナの発言に対して
アイオロと名乗った神が戸惑いながらも
口を開いた。
「何故、神が人間等に
落ちぶれたのですか!」
強い口調で、非難を
浴びせるが
冷静にアテナが答える。
「ソナタは、
こんなダンジョン最下層に3000年以上
閉じ込められて
悔しくはないのか!!」
アイオロの表情が
苦痛に歪むが
アテナはこの先の
未来を語りだした。
「神の力を継続ままに 人間化し
その力で、私達を騙して
こんな地下牢獄に
閉じ込めた一神に復讐をする気概が、
無ければ仲間になれとは
言わない。」
そのアテナの
言葉に対して
アイオロの瞳にメラメラとした怒りの
感情が浮き彫りになる。
「確かに、この耐え難い状況での
願っても無申し出では
あるが………
神が人間等に堕ちるとは、納得がいかぬ!」
悔しそうに開け放たれた両扉を睨めつけながら
呟くアイオロ神に対して
「ならばこのまま
ごの地下牢獄で、
憤慨し続けよ。
我等は、元神で人間化し堕ちようとも、この区界を牛耳るゼウへの
復讐をこの力によって
取り戻す!
その機会が巡ってきた
幸運を
如何に生かすかは
己次第だ!」
とドラ二ちゃんが言葉をアイオロに
吐き捨ててお前は
どうするのかと
2択を攻める。
このまま地下牢獄に閉じ込められるのか?
人間化してでも神の力は残るのだから
協力してゼウ神へ復讐するのかを………
アイオロ神が
苦虫を噛み潰したように苦悶の表情を
あらわにしながら
ドラ二ちゃんを
睨めつける。
そんな冷ややかな
眼差しを
気にするドラ二ちゃんでは無いので
「さっさと答えを
出すが良い。
我の気が変わらぬ
うちにな!」
と言い放つ。
アイオロ神が
慌てた様子で
「ちょっと待ってくれ……
イヤ待って欲しい。」と
ここで、俺が助け船を
出して
アイオロ神に提案を
付け加える。
「今備わっている神の力は、人間化しても全く同じ能力を保てる。
しかし、人間化すれば命は1つだけに成ってしまうよ。
その命を賭けてでも
君は、このダンジョンの最下層に有る
地下牢獄から…
脱出し自由を得て
自分達の仲間に加入し
この区界の唯一神たる
ゼウ神に
復讐を誓えるのかを
問う。」
俺の言葉を
ゆっくりと咀嚼する様に
噛み砕きながらも真剣に答えを出そうと、悩んで
悩みまくって………
「どうか御仲間に
加えて頂きたく
想います。」
たとえ神だとしても
3000年以上閉じ込められていれば
孤独に苛む苦労から、
人間化してでも
救いの手を握り締める
決断をくだす。
「了承したよ。
今からアイオロ神を
人間化して
この地下牢獄から
救出する。
この部屋の中央へと
進んでくれ!
魔法陣を描いて
神を人間化するから。」
かなり不安そうに歩き出したアイオロ神
に対して優しく言葉を
添えるアテナが
「痛くも痒くもありませんでしたから
安心して身を
委ねなさいね。」
アイオロ神の不安を
緩和する。
その言葉に対して
深く頷いて
覚悟を決めた様子にホッと胸を撫で下ろしながら俺は、魔法陣を描いて
ゆく。
魔法陣を描き終え
フライでアイオロ神の
真上に
10メートル上昇し
詠唱を唱え始めた。
微かに霧が出始めて
詠唱後は半円形の中は、真っ白く霧で
染まった。
俺は、懐から小さな手刀を取り出して
手の平を軽く斬って
その血が魔法陣へと
注げば
真っ白く染まった霧が
スーッと晴れ出せば、
その中に人影が
浮かび上がる。
風の神らしく薄い綺麗なブルーの髪に
合わせた様なブルーの
瞳で
スタイリッシュな美男子が姿を現した。
10代後半の風貌に
また歳上なのかと少々
残念に思いながら全員で近付けば!!
その場に跪いて
「元アイオロ神の
トモルシード様の眷属に新たに
加入しました。
どうか宜しくお願い申し上げます。」
慌てて俺は、彼を立たせた上で
「俺に対して、様とか殿とかの敬称は
辞めてくれないかなぁ。
神様を人間化する他のこの地下牢獄からの
救出方法が無かったから
非常手段として、俺の眷属にしたのだから…………
せめてドラ二ちゃん以外と同様に
トモさんと呼んでくれないかい?」
と半ば強引にまくし立てれば
「本当に
宜しいのですか?」
そう呟きながらも周りの反応を伺う
元アイオロ神にトールが
「コレで我等の仲間入りも無事に
済みましたので、
人間化した彼にも
名を授けて下さい。
トモさん。」
俺は、下手な名を授け 無い様に
スマホを取り出して
検索を始めた。
ギリシャ神話 風の神
アイオロスと言う名が出てきたので
「君の名は、アイオロスでどうかな?」
と提案すれば
「不思議としっくりと馴染む名です。
有り難く拝命します。
皆さんどうか宜しく
お願いします。」
と格好良すぎな微笑を
浮かべる
アイオロスに対して
皆が温かく
迎い入れた。
アイオロス自身が閉じ込められていた
ダンジョンへ一切の興味を示さずに
「早く地上の様子を知りたいですよ。」
と俺に宣言したので
低位瞬間移動魔法にて
フラン学園都市の自室へとアイオロスの
肩を掴んで全員で
戻って来れば
「トモ様 いえトモさんは?
本当に
ただの人間ですか?」
とアイオロスが、驚愕した眼差しで
俺に問う。
何故か?ドラ二ちゃんがその言葉に
満面の笑みで答える。
「我が育てた弟子を
そのへんの凡夫と比べるでないぞ!
アイオロスよ。」
鼻高々に言い放ったその言葉は
アイオロスに混乱を
もたらした!!
急遽気を利かせた
トールが
アイオロスに今までの
経緯を
語って聞かせる。
アイオロスが、落ち着きを取り戻した所で、人間界の常識と俺の関係者に
対する
行動と言動説明は………
知略派のトールとアテナに任せて
先ずは、アイオロスの
歓迎会の晩餐会を
催す。
俺とドラニちゃんと
ネメシスが
食事の準備を整え
始めれば
ドラニちゃんは………
大好物の各国家の銘酒の選定を
ニヤニヤしながらも
念入りに情熱を
注いでいる。
俺は、
仕方がないなぁ と
諦めつつもネメシスと
料理を分担しながらも
ネメシスが何かを相談したい様子に
料理を作りながら問う。
「何か俺に相談事でも?
あるのかい。
ネメシスよ?」
少しだけ照れ臭そうに
「あの〜 実は………
大怪獣とのバトルで、私の怨嗟の鎖が、ドラニちゃんの白剣に依って破壊される事が………何度かありまして………」
助けを請う様な眼差しを向けられて
俺も思考加速で、過去の情況を
振り返り
確かに大怪獣をネメシスが鎖で拘束し
ドラニちゃんが、真上から白剣に依って
大切断させていたよな。
ネメシスの怨嗟の鎖も
何重にも
大怪獣を締め付けて
居たのだが、
ほとんどの鎖を確かに
切断されていたのだからネメシスの懸念も
理解出来る。
「同じ神器ならば
ネメシスの懸念も
一利有るよ。
少しばかり
時間をくれないか?
今後の
ダンジョン攻略法と
同時並行で神器の強化
方法が無いかも
フラン学園都市の
大図書館で
可能な限り
調べてみるからさぁ。」
俺の言葉にネメシスは、軽く笑みを
浮かべながら小さな声で
「余計なご負担を
かけますが、
宜しくお願い致します。」
と嬉しそうに
はにかんだ。
そうして、新たな仲間アイオロスの歓迎会の晩餐会が始まった。
食事をしながらも
俺はトールへと今後の計画を相談する。
「フラン学園都市を卒業したのだから、今まで通りの生き当たりばったりのダンジョン攻略では………
神々の最下層からの救出方法では?
運任せであり、効率も悪すぎるよな。」
俺の問いに頷きながら
「確かに………
トモさんの御考えには、私も同感ですが………
今までの
ダンジョン攻略では
殆どが外れてしまって
居ますよ。
神々を仲間にする事は、最上級の
問題ですが………
何か?
秘策でも合ったり
するのですか?」
そのトールの問いに対して
「その事を真剣に
考慮しながら
フラン学園都市の
大図書館で、いくつかの疑問を調べておきたいんだけど……」
「解りました。
では、アイオロスの
人間化してからの
常識やその他のトモさんとの関係性
に付きましては、
このトールが
責任を持って
指導致します。」
そのトールのひと言が俺の重みを和らげるので
「すまんが、
アイオロス件は
トールに一任するよ。」
「俺自身もその時間で、
10人並列魔法を用いて、何らかの可能性を
探るよ。」
と
これからの道筋を全員に共有し
アイオロスの歓迎会が
幕を下ろした。
翌日の朝食後から
トールとアイオロスと
ドラニちゃんを
スペイ王国へと帰還させ
ネメシスとアテナが
俺の補助役としてフラン学園都市に残った。
この時、ドラニちゃんがブツブツと
俺に苦情を言って
困らせるが…………
俺自身がフラン学園都市の大図書館に
引きこもるからな!!
とドラニちゃんの相手も出来ない事と
スペイ王国に戻れば、
妹のルシーシア
に剣術を手ほどきすれば
絶対に美味しい食べ物やお酒を
第三王妃である
ソフィーシア様が
歓迎してくれるぞ。
と食べ物でドラニちゃんの思考を
逆転させた。
御満悦なドラニちゃん
とトールとアイオロスのスペイ王国への
帰還を見送り、足早に
フラン学園都市の
大図書館へと急ぐ。
この選択で、
妹のルシーシアが
ドラニちゃんに何度も
泣かされ
トールに何度も
励まされて
後に苦情の嵐を俺へと………向ける事に
それは、また別の話
である。
古い文献や古文書等
何でもいいので、
ダンジョンヒントと
ネメシスの武器の強化に付いての仮説
この2つを重点的に
捜索する。
フラン学園都市の大図書館へと3人で入り、学芸員制や教師達が
見え無い所で
俺は並列魔法で
10人になって
それぞれの担当箇所を
即決し
行動開始した。
アテナには、俺が集中して読書にふける為に、フラン学園都市の大図書館の最奥に勝手にドアを立て掛け
その中で、お茶や軽食の準備を頼み。
ネメシスには、俺がイヤ俺達10人が次々に読み込んだ本や資料の返却を
全て任せた。
10人分の本や資料
文献 古文書の
返却は、相当に辛い作業だったはずだが、その中にネメシス自身の神器
怨嗟の鎖の強化方法も 有る可能性が
有るかもしれないので、ほぼ休憩も取らずに
大図書館の中を足音も
全く立てずに………
駆け巡った。
何かに役立ちそうな
情報は?
全てコピーの魔法で
収納魔法へと
収めながらもフラン学園都市の大図書の閉館時間を報せる鐘が鳴る。
1日の成果としては
ほぼ無い状況下ではあるが………
ローラー作戦で、片っ端から10人で
大図書館の貴重な資料や文献に
目を通すと決意を
新たに立て
並列魔法を解除し
ドアを取り外し
収納後に大図書館を
後にした。
アテナは、
普通にしているが
ネメシスは、欲しい情報が無かった事実に
疲労困憊の顔色を
隠せない。
それも納得がゆくフラン学園都市の大図書館の中を足音も立てずに、
返却に
大奮闘していたのだら…
過度な期待を持たせぬ
為に
「明日は、10人居る並列魔法から1人返却者を出すから、ネメシスは
アテナと共に軽食や御茶の準備に
協力してくれよ。」
と労いを込めて
提案したのだが?
「申し出は
有難いのですが!
お断りさせて頂きます。」
「エッ 何でかな?
一応ネメシスの負担を
減らす事だよ。」
この問いにネメシスは、ハッキリと
「本や資料の読解力が
トモさんは…
異常なまでに
御速いのです。
ですから私自身の神器の強化についても、その能力は絶対に必須ですわ。
だからこそ、大量な本や資料の返却等は、
この私に
やらせて下さい。」
ネメシスの意見は最もだと感じたが
ネメシスの神器の
強化方法が
必ず見つかる保証は何処にも無いのだし………
元来ダンジョンの神々が封印されている場所の
特定のヒントを得る為が9割
であって、ネメシスの
強化方法事態が
その付随で発見できたらいいな
的な考えだったが!!
思考を切り換えねばならない!
ダンジョン関連5割
人間の身体強化2割
武器の強化 3割
「ネメシスには、まだまだ苦労をかけると
思うが、
返却の件は一任するよ。」
そう告げれば
ネメシスは、嬉しそうに
「お任せあれ。
トモさん!」
とはにかんで微笑を
こぼした。
それからフラン学園都市での
大図書館への引きこもり生活が1週間
ブッ通しで並列存在魔法魔法で10人の俺達での関連性のある
本 歴史書 古文書 資料 etsetora
様々な分野で、知識を吸収したのだが…
結果的には
神々については?
一切の記述は無く
ダンジョン攻略系も
1から2階層での
対処方法のみで
情報と呼べる物は
無かった。
唯一 昔の狂人の学者の人外の
研究レポートだけが
もしかすれば………
ネメシスの問題解決へのヒントに
つながる可能性があるのだが………
非人道的とも言える
その実験レポートの
成功率は、2割から
3割の代物だし………
失敗すれば
身体が拒否反応を
起こして
激痛に耐えられずに、
死に至る。
ヒールやポーションで
一時的に
回復させても結果的には
幾ばくかの時間稼ぎに
過ぎないらしい。
この件については熟考し
ネメシスに
判断を委ねるが
元神でも今は
人間化したその身体では
一度でもでも死ねば
復活させること事態が、不可能なのだ。
この実験レポート事態が
遥か昔に
死刑囚を実験体にした
狂人的な科学者達が
無謀な判断で
行い続けた
3年にも及ぶ非人道的な実験結果だ!
俺は、ネメシスにそんな死ぬかもしれない事態だけは、
何とか避けたいので
成功例の因果関係を
出来うるだけ集めてから
ネメシス本人に提案してみようと
再構築し
ダンジョン攻略と神々の話を後回しにして、10人の並列存在魔法にて
狂人の実験レポートに
読みふけりながら、
可能性に賭けた。
少しずつ
成功率を上げる事に
邁進したい時に
スペイ王国から帰還要請が突如
舞い込んで来た。
それも3通
1人は父であるスペイ王国
国王ルシファー
2人めは、第1王子今は皇太子の
ルシファード兄上
3人目は、
妹のルシーシア
ほぼ同時に3人からの
帰国要請に
ネメシスの要望に約5割程度まで
10人で
成功率を上げる事に
ナントカ
成功したが………
狂人の実験レポートに
のめり込んで
俺自身が発狂しそうな
感覚だったので
気分転換も兼ねて
一時帰国する事に決めて
残っていた全員で
スペイ王国の自室へと
低位瞬間移動魔法
で、速攻に舞い戻る。
「お帰りなさいませ。」
と 深々と頭を垂れて
出迎えてくれた
セバースに対して
ニッコリと微笑みながら
「国王と兄上であり
皇太子と義母妹
から帰国要請を
受けたので、
序列順に
アポイントメントの
了承を今すぐ頼みたい。」
流石は、NO1執事長だけの事はあり
一礼をして
「お任せ下さい。
トモルシード王子。
直ぐに各お三人に対して、無礼が無きように
今すぐ行動を
開始いたします。」
そう俺に報告して直ぐに
俺の自室から迅速に
優雅に
与えられた仕事に
精を出す。
セバースの活躍により
全ての要望への管理が
スムーズに
準備させられて、
後はその予定を
クリアするだけと
想定した………
同時にセバースの
有能さを
肌で感じる程に様々な
レベルが…
俺のフラン学園都市での
1年間の中で
スペイ王国での反勢力との攻防戦や
俺自身のフラン学園都市での評価が
うなぎ登りに
上がった為に
数々の面会依頼を
セバースの判断だけで
俺の憂いをなくす為に
かなり、
ブラック会社並に
頑張ってくれた成果だと………
俺としては、感謝しか
無いのが現状だ。
セバースの人としての進歩を嬉しく
感じながら…………
3人の要望の可能性を
推測しながら………
頭の中で最適解を
模索する。
「あの~ トモさんって 一応この
スペイ王国の
第四王子ですよね?」
と、言いづらそうに
アイオロスに尋ねられたが一瞬の隙も無く
「馬鹿だなぁ。
アイオロスは!
トモさんは、
あえて自分の配下を
執事長のセバースさんと
武闘派のジンさんの
御二方に
委ねられているのぞ!」
ネメシスが先輩風を吹かす。
まぁ、当たらずとも遠からずなネメシスの意見に対して、少しだけ俺が
言葉を
付け加えた。
「王子として、冒険者になる為には
次期国王争いの
火種に絶対に
成らない為の宣言でも
あるんだよ。」
興味深そうに
アイオロスは、
成る程ですね。
と理解してくれた。
アイオロスの人間界の
常識的な知識と
俺自身の
人間関係については
セバースに
一任すると決め
三者三様
父上ルシファー国王
皇太子ルシファード兄上
義妹ルシーシア
の要件が何の要請かに
思考を傾ける。
ルシーシアの要望は?
どうせドラニちゃん関連だろうと
理解できるのだが………
父上と兄上の
要請に付いては
面会するしか情況の把握は、無理だと
割り切ってネメシスが
入れてくれた
御茶に手を伸ばす。
トール仕込の御茶の
腕前は
確実に習得しているので、その味は
御墨付きな程に
美味しい。
後は、セバースの戻りを待つだけだろうと、やっとスペイ王国に帰国した
安堵感に御茶の味と香に
胸を撫でおろす。
御茶を飲み終えた頃には
セバースが戻って来て
俺への報告を始めた。
「ルシファー国王の
要求は?
皇太子ルシファード様と第三王妃
ソフィーシア様と義妹
ルシーシア様と
同等の便利かつ豪華な
自室と寝室を
トモルシード王子に直ぐにでも
御用意して欲しい
との事です。」
あぁ~
そう言えば、
ルシファード兄上には
第二王妃とその子供の
第二王子
ギルザルシーの策略で
殺されかけたので………
ルシファード兄上の
自室と寝室を
大幅に改築して、
水回りから毒の混入を
防ぐ為と敵意を感知させ
侵入者の出入りを
完全封鎖し
魔力式電動車椅子を
プレゼントしたな。
一方第三王妃
ソフィーシア様と
義妹ルシーシアにも
食事等
多方面で協力関係を
維持していたので
皇太子
ルシファード兄上と
ほぼ同等の自室と寝室を………
個人所有の
地下闘技場には
それ以上の価値がある。
それに比べれば…………
スペイ王国国王にして
父上であるルシファーに対して
何もしていなかった
事実に………
俺の顔色が青褪める。
スーッと血の気が引くのを肌で感じて
ヤバイ!
ルシファード兄上の件では、国王以外の関係者立ち入り禁止の書庫の
閲覧や
第2王妃の反乱事件でも
大変な迷惑を背負わせ
第四王子の責務を
全て放棄し
冒険者を目指す俺の
わがまままで
笑顔で唯々諾々
承諾してくれた。
そのルシファー父上に
対して
何のお礼すらして
いなかった!?
自分自身が、余りに
恥ずかしい。
ルシファー父上に対して
どんな要求でも甘んじて飲むつもりだ。
思考加速にて
セバースからの報告後
数秒で考察し
次に皇太子ルシファード兄上の陳情を
議題に挙げる。
セバースからの報告は、実に呆気ない物だった。
「トモルシード王子への直接的なものでは無く…
どうやら国王様から
トモルシード王子は?
一体
いつ帰国するのか?
どうして長期休暇でも
さえにも帰国
しないのか?
と 苦情が次々に来るので
仕方無く今回
手紙による
帰国要請をなされた。
との事でした…………」
その報告に大きな溜息をつきながら
「では、ルシファー国王の要望を
叶えれば、皇太子ルシファード兄上の謁見は、
後回しで済みそうだな。」
俺の言葉にセバースも、軽く頷いてから
「ルシーシア様からの
要望については
ドラニちゃんへの苦情がメインであり、練習や
訓練にはついて行け
無いほど
過酷過ぎるので
トモルシード王子に
助けて欲しいとの
事柄でした。」
確かに俺自身ドラニちゃんの特別訓練の経験者として、その苦労と苦悩には
ルシーシアに賛同するが………
今回は、御目付役として
トールを同行させているので
絶対に無理な訓練は、
トールが
許すはずもない。
セバースには
「ルシファー国王の要請と要望が、終わり次第
そちらに向かう。」
と一筆書いた手紙を
トモルシードより
としたためて、
セバースに手渡した。
俺は、真っ先に一人で
父上ルシファー国王に
面会に逝くから
セバースは、手紙を
ルシーシアに届けた後に、ネメシスとアイオロスと合流して
国王の自室へと
来て欲しい。
と命令を下して
ルシファー国王の自室へと急ぐ!
国王の居室の前には、
10人の衛兵が
ビシッと整列し父上の居室の扉の前に
配属されている。
おそらく護衛騎士の団長だろう人物が
俺の接近にいち早く
気付き
一歩前に進み出て
「無事のご帰国。
なりよりです。
トモルシード第四王子様。 先程執事長の
セバース殿から
ルシファー国王の
重要案件に付いての
説明を受けております。
どうぞこちらに。」
俺は無言で頷き
豪華な扉の前へと案内されると
「ルシファー国王。
第四王子トモルシード様がいらっしゃりました。」
部屋の中の近衛兵に伝達をすると
豪華な扉の内側から、重厚な鍵の開閉音が鳴り迫力ある近衛騎士団長が…
深々と一礼し
「ルシファー国王が
御帰国を
熱望されていました。
どうぞこちらに………」
俺は、ルシファー国王の前で跪き
「セバースの話では
可及的速やかに事態を遂行して欲しいとの事ですよね?」
ルシファー国王に問うたならば?
「第三王妃や
皇太子ルシフファード
の暮らしに変化をもたらしたDYI?
何しろわし自身もその実績に驚愕したんだぞ!」
と、熱弁を振るう父上が………
「フラン学園都市から帰国した際には、真っ先に我が自室と寝室を
DYIをと頼みたかったのだが……
長期休暇期間でも全く
帰国せずに
まぁその甲斐があっての
フラン学園都市武闘大会での
スペイ王国の初優勝に多大な貢献を
した事実には、
褒美を与える。」
ルシファー国王の要望は、自室と寝室を早急に改築してくれと
命じているのだろうね。
少しだけ考慮する振りをしてから……
「皇太子
ルシファード兄上と
ソフィーシア第三王妃の部屋は
自分の部屋から割と近くにあり
改築工事が、可能でしたが…………」
ここで、僅かな溜を創り
「ルシファー国王の居室は、この城のほぼ最上階に位置している為に…
下手な改築工事を
行えば!
城全体を破壊する
可能性が
大きいでしょう。
城全体の設計図が、
あれば問題ない
と御約束致します。」
この言葉にルシファー国王の顔が歪み出した。
「スペイ王国の城の
設計図など
見た事も無かったが……
早急に大臣達へと
呼び掛けて
城中を探させよう。
その間、トモルシードにはすまないが、スペイ王国に滞在していてくれ!」
と話が終わりかけた時に
執事長セバース
ネメシス
アイオロス
の3人がルシファー国王の御前に
現れて俺の後ろで、跪き
名を名のった。
「ほう〜
ドラニちゃんとトールとアテナの
3人のトモルシード仲間の存在は、
見知っておったが………
新たにまた2人仲間を
増やしていたのか?
トモルシードよ?」
問われた。俺は
「この2人も
ドラニちゃんと同等の
存在価値を持って
おりますよ。
勿論、スペイ王国の城の
設計図が
見つかり次第この
2人にも
重要な仕事を任せますので………
ドラニちゃんと
同格の地位を
望みます。」
すると、ルシファー国王は微笑を浮かべながら
「それは、大変な重責を任せる事だ。
全ての配下たちに通告しておくぞ。」
話が完全に互いの利害関係でまとまり
深々と一礼をして
ルシファー国王の居室を出て
取り敢えず
皇太子ルシファード兄上へとセバースに
概要を伝えてくれと頼んでから
ルシーシアの様子を見学に向かった。
ルシーシアの護衛騎士に、発見された
俺とネメシスとアイオロスに対して
「急なお呼び出しを
お受けくださり
誠に、ありがとうございます。
さあ。こちらへどうぞ。」
扉を開け放ち護衛騎士は、ソフィーシア
第三王妃の自室に俺が
創り出した
専用の闘技場の
ドアの前にて
俺達3人を、額に汗を流しながらも
困り果てた表情で
促した。
一応嫌な予感が………
「ルシーシアの兄でる。
ジルルシーク第三王子にもこの一件には、携わって欲しいので、君には
ジルルシーク兄上の呼び出しを頼む。
闘技場の出入りに
付いては
俺の方で
登録を済ませておく!」
と護衛騎士に伝えて
俺達三人は闘技場の中へと歩みを進めれば、一瞬唖然とする光景を
目にした。
悠然と立ち尽くす
ドラニちゃんの前に
ボロボロにされ動けずにいるルシーシアの姿を
捉えた。
真っ青になる気持ちでドラニちゃんへと問いを投げかけた。
「ドラニちゃん?
真逆とは思うが………
俺の特訓や修行と同レベルをルシーシアに対して行っていたのか!!」
はぁ〜と吐息と共に
「バカも休み休み言え!
トモルシードと同条件の修行ならば
ルシーシアの命など!
欠片さえもなく無くなっておるわ!」
ボロボロにされた張本人
その真実を受け入れられない様で……
ボロボロの身体を無理やり起こして
俺に懇願する。
そのシーンで要約
第三王子
ジルルシーク兄上が参戦して来た。
「助けて下さいませ。
トモルシードお兄様…」
その様子を見て
ジルルシーク兄上が
激怒し
「どういうつもりだ!
ドラニちゃん!!
いくら何でもスペイ王国の王女への
扱いが惨すぎではないのか!」
鬼の形相で、睨む
ジルルシーク兄上と
平然としたドラニちゃんの間に
割って入り思考加速で
模索し
トールに急いで第三王妃ソフィーシア様
を呼んでくるように
頼んだ。
睨み合う2人を
宥めながら
ソフィーシア様が
いらっしゃてから
理由を話すとだけ伝えて………待った。
「どうかなされたのですか?」
と、品のある口調で
ソフィーシア第三王妃が、護衛に
ジルグフリードの父親 ガルゴフリードと共に
地下闘技場へと
参られた。
ここからが、一筋縄では行きそうもない情況の危うさを
第三王妃ソフィーシア様
第三王子
ジルルシーク兄上
義妹ルシーシア
この3人に対して危機感を感じる程度には、説得力のある可能性の話を
俺自身が言葉を紡がなければ………
ドラニちゃんと
ジルルシーク兄上の睨み合いの最中に、思考加速で導き出した答えを
語り出す。
「皆さんお揃いですので
今の状況を整理しまね。
ジルルシーク兄上と自分とドラニちゃんは、フラン学園都市を卒業しました。 この事実により、妹のルシーシアの後見人が………完全に無くなりました。」
俺の言葉に対して
ソフィーシア様が
反論なさいます。
「だからこそ12秘宝石にて
トモルシードさんのお知り合いの
剣王ヴァン・イリス様の影響化を
お願い致しましたわ。」
俺自身もその時は、最善策だと考慮していましたが?
「ソレですよ。
元々気まぐれでSクラスに訪れていたのが、剣王ヴァン・イリスです。
ジルルシーク兄上は、
Aクラスに在籍されて
いましたが?
自分とドラニちゃんが
剣王ヴァン・イリスと
友人関係だった事実を
当時見知って
いましたか?」
俺は質問で、ジルルシーク兄上に圧をかける。 本人は口ごもりながら
「あぁ、勿論決勝戦後の模擬戦で
驚かされた。」
すかさず俺は
「その通りですよ!
Aクラスの
ジルルシーク兄上にさえ
秘匿されていた
情報ですよ。
そこから推察すれば、
簡単に答えが
はじき出されます。
いわゆるルシーシアの 選択肢は
Sクラス以外に無いと
感じませんか?」
一旦ジルルシーク兄上から目線を
ルシーシアへと向けて………問い正す。
「ルシーシアが、入学前テストでAクラスかBクラスに万が1決定された場合は、周りの誹謗中傷だけでは無く、剣聖の 四天王や
剣王ヴァン・イリスの
Sクラスの呼出について…おそらく
学園長が直々にルシーシア呼び出しに
御越しになる筈です。
その特別扱いが
僻みや妬みの対象に………
後々危険視を予想できましたか?
ソフィーシア様!」
俺の言葉の意味を瞬時に理解した。
ソフィーシア様の顔色がドンドン土気色へと変貌したのだ……………。
そこで、しびれを切らせた
ジルルシーク兄上が唐突に言葉を
漏らした。 「そんな馬鹿な……」
「最悪の事態を想定しているのですが?
剣王ヴァン・イリスとの
関係性が
浮き彫りになれば、
ルシーシア自身が狙われる可能性が……
後は何が何でも
ルシーシアが
Sクラスを目指して
ドラニちゃんの指導を
無事に受けきれる根性の有無だけですよ。」
微笑を浮かべて
ソフィーシア様を伺う。
「意を決しました!
母上に問わなくても………
自分の人生は、
自分で守ります。」
先程まで、駄々をこねていた同じ同一人物には
見えずに………
「ソフィーシア様が、自分と最高学園の生徒でもあったジルルシーク兄上の庇護下に、ルシーシアが入ると期待した気持ちも、十分に
理解していましたが…」
一度言葉を飲み込んでら
予測した展望を語る。
「ハッキリ申せば
剣王ヴァン・イリスへの師弟関係は、
最悪の悪手でしかないのですよ。」
この推測に
ソフィーシア様の顔が一瞬こわばり
話の続きを促した。
「少しだけ仮定の話を
するならば
ジルルシーク兄上が
最終学園生では無くて
4年生だと考慮すれば……
義弟の自分自身との比較を免れません。
誹謗中傷から始り兄上としての尊厳さえも失う可能性がありました。」
ジルルシーク兄上に
問いかけた。
悔しそうに唇を噛み締めながらも
「トモルシードの推測に異議は無いし
異論は無い。
しかしながら、この件と
ルシーシアの過剰なまでの特訓については?
無関係では無いのか!?」
ソフィーシア様も固唾を飲んで
第三王子と第四王子の 議論を注視する
「先程も申し上げた
通りに
少しでもルシーシアに
対して危険性を
さける為にも
ドラニちゃんの特訓は
必要不可欠です!
監督役として、
トールが判断します!」
思考加速で急遽纏めた
俺の提言は全て
ソフィーシア様
ジルルシーク兄上
ルシーシア本人
に告げた。
後は、ソフィーシア様達家族間の問題だ。
どういう結論に
至ろうとも
個人的には、ルシーシアにはフラン学園都市で
イジメみたいな扱いを
受けさせたく無い。
と黙って考え込んでいると
ガルゴフリードから
「トモルシード第四王子が直々に
ルシーシア王女へと指導されないのでしょうか?」
と問われて
「それが出来れば既に特訓を無理矢理にでも
始めているよ!
ルシファー国王から
スペイ王国の城の
改築工事の勅命を受けたばかりで…
今はルシファー国王の
配下達に
細部にわたり城の設計図を探させて
頂いているんだ。
その間にルシーシアの
様子を観に来ているからさぁ。
俺自身では、
絶対に無理だが
ドラニちゃんは、実は俺の剣士や体術の師匠なんだよなぁ。」
この事実に
ガルゴフリードだけでは無くジルルシーク兄上も
「嘘だろ?」
と驚愕の眼差しで
ドラニちゃんへと
視線を向けた。
その行動を見て
素早くドラニちゃんへと頼み事をする。
「ドラニちゃん背中の
白剣を
少しだけこの闘技場に刺してみてくれょ。」
退屈そうに
ドラニちゃんは
背中に担いである自分の身長とほぼ等しい白い大剣を闘技場に
少しだけ刺し
「これで良いのか?
トモルシードよ!」
俺は、
微笑しながら頷いて
「ドラニちゃんの白剣を
引き抜けたならば、
ジルルシーク兄上に
従います!」
そう宣言した。
「ガルゴフリードと
ジルルシーク
第三王子と
弟子になる本人
ルシーシア王女が、挑戦いたします!」
とソフィーシア様が俺に告げた。
その言葉にガルゴフリードが前に進み出ながら
「ソレぐらいの大剣など、剣家として
名を馳せるこの
ガルゴフリード
ならば!
容易い条件だ!」
と片手で、ドラニちゃんの白剣の柄を
握り締めて?
ドラニちゃんの白剣を持ち上げようと
力を込めるが、白剣は
ピクリとも
動かなかった。
当たり前の話ではある。
なにせ ドラニちゃんの白剣は
約1トンの重量であり
ドラゴ神の生え変わった牙3本から
創り出された神器なのだから………
ガルゴフリードが、必死に両手で
顔面を真っ赤にしながら全身全霊で
ドラニちゃんの白剣には、何の影響は無くて、
全身で息をしながら……
「そんな馬鹿な………
平然とこの白剣を使用するとは!?
あの幼いドラニちゃは!
人外な化物クラスなのか………」
と俺に問う。
「だからこそ、
Sクラスにて
1年間でフラン学園都市を卒業を
力で勝ち取った
者なのです。」
とガルゴフリードに答えを返せば
ガルゴフリードも何度も頷きながら
挑戦権をジルルシーク兄上へと
譲った。
その後、ジルルシーク兄上も
ルシーシアも挑戦するが、何を試しても無駄だと理解してから、額の汗を拭きつつルシーシアが、閃いたように!
「トモルシード兄様ならば
ドラニちゃんの白剣を
扱えるのですか?」
と、俺も1年間でフラン学園都市を
卒業したのだから実力を示して下さい。
とでも、訴えかける様な
眼差しで
ルシーシアが問う。
自分達に課題を出したのだから
ちゃんと成功例を示さなければ、
理屈が通らない。とでも言いたそうに
「そうだな。ルシーシアもその目で
ちゃんと確かめろよ。
ドラニちゃん。
少しの間、
愛刀を借りるよ。」
と許可を求めると
「凡人に我の偉大さを見せつけよ!」
何とも王族に対して
一切の忖度無しの激励?
イヤ絶対に本音の発言だろうなぁ……
と思いながら白剣の前に進み出て
「ルシーシア!
その瞳と心に
焼き付けろよ!
お前が目指すべきSクラスの実力を…」
俺が、身体強化したら
周りの空気感が
引き締まり
目の前でドラニちゃんの白剣を片手で
持ち上げて軽々と剣舞を舞った。
挑戦した者達
全員が、見惚れるほどに呆気に取られ
剣舞を終え
白剣をドラニちゃんへと返却するまで
誰も何も言え無かった。
「トモルシードさんの推測が、正論だと私くしも判断致しました。
ゴメンなさいね………
ルシーシア。
母親の安易な打算に
依って
剣王ヴァン・イリス様を利用すれば
ルシーシアに対して、最善策だとばかりに感じていました。」
とソフィーシア様が
娘のルシーシアに対して、頭を下げた。
「そんな事は、有りません。お母様。」
涙ぐみながら、ソフィーシア様に
抱きつくルシーシアを見て………
俺からも一言、
ソフィーシア様に告げる
「あの時点では、剣王ヴァン・イリスを後見人に据える事が、自分も正解だと考慮して居ましたので…
決してソフィーシア様の
判断が
間違いだったとは………
その判断が、間違っていなかったと
証明するのは?
ルシーシアの頑張り
次第だよ。」
俺の言葉にルシーシアの心に
負けん気と言う名の火が灯る。
これで、ドラニちゃんの
特別訓練
目指せSクラス!
が始まるだろうし
ジルルシーク兄上も
出来るだけ
ルシーシアの特別訓練に参加する。
と約束を取り付けて、この騒動は
無事に解決したようだ。
一安心して、その場の全員で昼食会に
お呼ばれしたので、
初お披露目の
アイオロスを紹介すれば…
「トモさん。いえ間違いました。
スペイ王国第四王子
トモルシード様の
新たな仲間に加えて
頂いた。
名をアイオロスと
申します。」
とカチンコチンに
緊張しながらも、見目麗しい好青年に
皆が好印象を持ち持ちながら
有意義に食事を楽しんでいると!
国王の近衛兵が
礼儀正しく
第三王妃の間へ参じて、丁重に第三王妃
ソフィーシア様へと挨拶した後に
「トモルシード
第四王子様。
ルシファー国王より願い出た全ての
スペイ王国の城の設計図は、ほぼ全て
御入手された
との事です。」
その言葉を聞き入れて
「アイオロスと
ネメシスは、
俺に協力してくれ!
ドラニちゃんとトールは、ルシーシアのSクラス合格への特訓を
頼むよ。
アテナは、非常時の対応に備えて
連絡役を、申し付ける。」
そう命じて、目の前の食事を慌てて済ませて、国王の近衛兵の後に続いて
ソフィーシア様に一言
礼を入れて
近衛兵の後に続いて、
ルシファー国王の
居室にへと向かった。
「ルシファー国王が、こんなに素早くスペイ王国城の相当な年月……
ホコリを被って
誰の目にも
触れられていなかった設計図を見つけ出すとは? 予想外でした。」
国王の間で
恭しく片膝をついて、
ルシファー国王へ
進言すると………
「フッ ハハハ宣言したではないか。
余の全ての配下達に捜索させるとな。」
ルシファー国王は、御満悦な様子で
「トモルシード第四王子の要望には
余は答えたぞ!
それで、何時までに余の
居室と寝室を
快適なDYIとやらが、
完成するのか!」
と期待を込めた言葉と共に
数枚のスペイ王国城の
古びた設計図を
渡された。
かなりの年代を感じられるが
設計図の数字は、正確な緻密な
数値を書き出していた。
誰の手で
設計されたのかは?
定かでは無いが………
素晴しい
建築家である事は、
間違い無い。
「御希望通りに、
ルシファー国王の
改築工事から始めます。
その後にスペイ王国城全てをDYI
致しますので、全ての居室への
出入りを国王の命令で
周知させて下さい。
ルシファー国王が宣言して下されば
3日イヤ2日で、
ルシファー国王の
居室と寝室と国王の間を
改築いたします!」
とルシファー国王に宣言する。
「そうか…たった2日でとは!?
良かろう。全ての大臣達から門番の
兵士にまでトモルシード第四王子に
協力を国王の命令として命ずる!
近衛兵大隊長!
配下の兵士全員に、城の隅々まで
命じろ!
トモルシード第四王子に対して
必ず協力せよと!」
近衛大隊長は、その場で
「ハッ!
畏まりました。
急ぐぞ!
第一隊付いて参れ。」
と部下十数名を引き連れて
国王の間から飛び出して行った。
「どうだ。
トモルシードよ。
余が、本気で行動に移せば…
誰にも口出し等、
させぬぞ
2日後のDYIの完成が待ち通しい。」
とルシファー国王より直々に
楽しみにしている。
と 希望と願望と熱望に満ち溢れる
強い眼差しを向けられて………
「スペイ王国城の設計図を
今直ぐに自室にて検討し
本格的なDYIを始めたく存じます。
作戦会議として、この場を御暇する事をどうか
お許し下さい。
ルシファー父上様。」
甘える様に、ルシファー国王に懇願すれば……… 一番末っ子の男性の息子にはルシファー国王は?
甘かった。
結果的にルシファー国王の許可を得て
スペイ王国城の設計図を
全てを
託してくれた。
至急自室へと戻り、設計図を広げて
正確な位置情報を、
確認し
思考加速にて、その新たな情報を
十秒弱で、ルシファー国王の自室と
寝室と国王の間
までの完璧なルートを はじき出した。
「やはり皇太子
ルシファード兄上の部屋からが、ルシファー国王の自室には、一番近い。
水回りや電気配線は
当分の間は…俺の部屋から繋ぎ
その後に城の中央辺りに
発電所と蓄電所を設ける。
セバース!
大きめな紙を、20枚程度用意して
欲しい。 後々の為に一応スペイ王国の…新たな設計図の情報を
書き記して置く。」
俺とネメシスとアイオロスは?
「ネメシスは
作業をする俺の護衛役を任せる。
アイオロスは
その場に騎士や護衛兵士等の人々を
国王命令の秘匿事項だ。 と
伝えて俺に近づかせるなよ。」
2人は、
自分達の役割が?
本当に本気で
それだけなのか?
不思議そうに、
お互い見つめ合った後
「本当に…
それだけなのですか?」
俺は
「ルシファー国王の勅命が、すでに
この城全体にまで話が及んでいる。
その後は、何があるのか定かでは…
無い。しっかりと
護衛してくれよ!」
その一声に2人は同時に
「お任せ下さい。」
息ピッタリに願望をあらわにしている
「それじぁ。早速
ルシファード兄上
の部屋へ向かう。」
と指示して
ルシファード兄上の部屋の入口に待機
して居る護衛騎士に話しかける前に、
「ルシファー国王の勅命を受けております。どうぞ皇太子ルシファード様も
お待ちになっています。」
流石は、
国王命令だよなぁ。
大体は、
要件を伝えてから
相手側が判断して
ようやく
護衛騎士が、部屋の入り口を開けて
くれる。
そんな段階をも
すっ飛ばす
ルシファー国王の勅命は、この先
かなり有難い情況に… 新たな希望が見え
ルシファード兄上の自室へと招かれた。
「こちらの急遽な
呼び出しに
応じてくれて、
感謝するよ。
ルシファー国王の要請と要望には、
とてもルシファー国王を
止められずに
トモルシードに帰国要請を出さざる
得なかった………
すまなかったな。」
苦笑を浮かべたルシファード兄上に
「俺自身の考慮の甘さが、起こした事が発端です。ルシファード兄上の
場合の
命を最優先に考慮して………
ルシーシアには、義妹の情で……
ソフィーシア様には、育ててもらった
恩義 の為…………」
3人に対して、お礼も兼ねてDYI
を遂行したのだから。
ルシファード兄上には、何の責任も
無い………
「皇太子であるルシファード兄上の部屋が、一番父上ルシファー国王の関連部屋に近いので
ルシファード兄上の
部屋から
取り敢えず、スペイ王国城の全てを改築工事を終えるまで、水道周りと電力供給関連を繋げます。
影響は無いと、
思いますが。
協力を
お願いできますか?」
ルシファード兄上に要請すれば
配下の者たち全員が、大きく頷きながら代表して近衛騎士隊長が、
重々しく語る。
「皇太子ルシファード様の命と名誉を、取り戻してくださった実弟の
トモルシード第四王子の頼みならば
是が非でも、
御協力致しますよね。」
と ルシファード兄上を見つめる。
笑いをこらえながら、
ルシファード兄上は………
「全く何の
問題も無いよ。
トモルシードに
全面協力する。」
何の躊躇も一切無く、
即断即決する
ルシファード兄上に
感謝の念を持ちながら………
「では、
御言葉に甘えます。
一応企業秘密なので
ルシファード兄上以外の方々は
廊下にて
お待ち頂けませんか?」
エッ と呆気に捕らわれた
ルシファード兄上とその家臣達だが
俺自身への信用度が半端ないので
「畏まりました。」
と一斉にその場から姿を消した。
そして、徐ろに城の設計図を
テーブルの上に広げて
大まかな説明をルシファード兄上に
「これが、スペイ王国城の
設計図です。
この位置が、自分の自室です。
この位置から、数階上にあるこの
位置がルシファード兄上の部屋です。
このルシファード兄上や部屋から
最上階辺りに
ルシファー国王の居室と寝室
その階下に国王の間になります。
ルシファード兄上の居室から
国王の間付近まで、水道管と電気の配線と下水道管を一気に錬成で
創り上げます。
一応自動修復機能を付けてますから
水漏れの心配は
無用ですょ。」
一連の説明を受けても
ルシファード兄上の理解の範疇を?
越えているので…少し表情が硬いが…
ポルトガ王国と
スペイ王国との
戦争になりかけた状況下でルシファード兄上は、俺が一夜にして
国境せ全土に
100メートル以上の防壁を創り出したのを、目の当たりにした
経験者だ。
「随分とトモルシードには、驚かされるが………
お前が一度化け物クラスの人外な
防壁建築をこの眼で、
ハッキリクッキリ魅せられてるから…
動揺も幾ばくか……押さえられていると思う…イヤ思いたい…。」
これが、実の兄弟で
あったとしても
次代の王位継承権を争う相手ならば…
ルシファード兄上には、脅威しか無い
第四王子だったが
ルシファー国王に対して
ルシファード兄上の眼の前で
王位継承権を捨て冒険者になると宣言し、ルシファード兄上に全面的に
協力すると
誓ったからこそ
仲の良い兄弟関係が、
確かな絆として
成立している。
「じゃあ。始めますよ。」
俺は、収納魔法から高品質な
4つ 魔石
4つ インゴット
を取り出して
錬成を始めた。
所要時間は、およそ3分
これで、ルシファー国王の国王の間までの、水回り関係と電力供給関連を
無事に終える。
「ルシファード兄上の協力に感謝致します。」
一礼して
ルシファード兄上の部屋を出れば
兄上の配下達が、ビシッと整列して
待っていた。
「待たせて悪かったな。
もう終わったから、安心してくれ。
今後もルシファード兄上の事を頼む。」
と言い残して
ネメシスとアイオロスを従えて
国王の間付近まで、
伸ばした錬成した
場所へとゆっくりと
歩を進める。
「あの~
尋ねにくいのですが、
私の鎖の強化の
進展情況に付いては?」
国王の間付近までの道中
ネメシスが、言い出しづらそうに
俺に問うてきた。
余程、焦って居るのだろと感じたので
「色々と検討はしているけれど…
相当昔の狂人の学者の
データで
成功率が、
ほんの数パーセントで
ほぼ全ての実験体験者が
死亡していたんだよ。」
この事実に、ションボリと肩を落とす
ネメシスが、
可哀想に感じ………
「スペイ王国城の全ての改築工事を終えたら、国王専用の図書室への
入室許可を申し出るよ。
可能性的には…低そうだけれども
何かしらのヒントは、ゼロパーセントとは?断言出来ない!」
とネメシスに正直に伝えれば
微かに希望をその瞳に宿らせ
ネメシスは、微笑し一応軽く頷いた。
ネメシスの為にも
スペイ王国城のDYIをいち早く終える
事を決意し
ルシファード兄上の居室から伸ばした
水道管と下水道管と電力関係の配線を
収納魔法から高品質の
4つの 魔石
4つの インゴット
を取り出して、国王の間までの天井と廊下に錬成で張り巡らさて
「ルシファー国王の命令は、既に御存知でしょう。
今直ぐに国王の間から全員退室して
頂きましょうか!」
俺の宣言に対して 「ハッ!」と
短く返答して
近衛兵達
文官達
執事とメイド達が
素早く行動し国王の間から次々に退出し、俺たち三人だけがポツンと
広々とした国王の間に、取り残された。
俺は、収納魔法から高品質な
魔石を10個
インゴットを10個
取り出して先ずは、天井に
水道管と電気の配線
国王の間の下に下水道管を
錬成して整え
全てのシャンデリアをLEDライトに
変更し、天井からの冷暖房機を取り付けて、国王と王妃の椅子を豪華でありつつもフカフカに取り替えて
魔石とインゴットを使い切った。
コレだけでは、物足りなく感じ
収納魔法からそこそこの品質の
魔石を10個
インゴットを15個
取り出して、要職の大臣と文官の椅子を少しだけ立派でフカフカへと変更し
国王の間の最後尾の左右対称に
男女に分かれたトイレを設置し
見た目で判断可能にする為に
日本式のマーク
男性用はブルーの
女性用は赤っぽいピンク
国王の出入り口と一般の出入り口に
LEDライトと冷暖房機の温度設定
可能なボタンを電気の配線に繋げる。
一応使用方法のメモを数枚残して
ルシファー国王の居室まで設計図で
確認して水道管と電気の配線を天井に
沿わせて錬成し
下水道管は、廊下に沿って国王の居室前まで伸ばした。
ルシファー国王の扉を
軽く3回ノック
「トモルシード第四王子です。
DYIをしに参りまた。」
ルシファー国王の執事が驚きながらも品良く出迎えてくれた。
「最低2日は要すると…
国王陛下より聞き及んでおりましたので、少々動揺しておりますが………」
一度時計を確認して
「もうソロソロ昼食の
時間ですから
トモルシード第四王子もたまには、
国王である父君と
食事会等
如何でしょうか?」
年配の執事に、丁重に誘われれば
無碍に断れないので、軽く頷いて
了承すれば、にこやかな笑みを残して
ルシファー国王の執務室を軽くノックしその場から消えた。
「こんなに素早く行動しDYIを
遂行するとはなぁ。」
とはしゃぎ出す父上にに
「昼食会は少し豪華に致しましょう。」
老獪な執事がそう呟いて父君の居室から姿を消した。
ルシファー国王と何気ない日常生活の会話をしていたら、12時を報せる
荘厳な鐘の音色が、王都中に響き渡たる。
「昼食の時間だな!
久々の親子の食事会だ。
こちらの部屋へと、着いて参れ。
トモルシード
ネメシス
アイオロス。」
ルシファー国王の自室の一つの扉を
開けたら
広々とした部屋の中には、一度に
30人は同席可能な豪華なテーブルが
設置され、窓越しには王都を
見渡される巨大な窓が連なっていた。
壮大な景色に呆気に取られていた俺に
「何をしている?
トモルシード第四王子?
席に早く座りなさい。」
上座の一際豪華な椅子に腰掛けて
優美に父君に問われ
反対側にスタンバイして居る
メイド達の方へ歩き出せば?
「親族の食事会だぞ。
そんなに離れた場所では、大声で
話さなければ無理であろう。
余の真横の一番近くに
セッティングせよ!」
王の一言に
メイド達が、
驚きながらも
「か…畏まりました
王様。」
王妃や皇太子ならば?
あり得る待遇だろうが、
第四王子とその
配下に対しては?
あり得ない高待遇で有り
メイド達が、慌てふためくのも
何となく理解した。
新たにセッティングされた椅子に座れば
次々に料理が
運ばれてくる。
王専属の料理長と
スタッフが
あの扉の向こう側で日夜仕事に邁進
しているのだろうが………
水は? どうしているのだろうか?
もしや毎日城の井戸から運んで居るのか
そんな疑問を感じながら
料理を一口、口に食せば思わず言葉が
溢れ落ちた。
「コレは、美味です。……父君。」
満面の笑みを浮かべて
「そうであろう共、選抜されたコック達だけが、余の食事を任せておる。
それよりも、フラン学園都市の剣術大会で初優勝へと導き、経った1年で?
卒業したのは、本当に真なのか?」
と目を輝かせて問う
ルシファー国王に対して
「卒業したのは、自分とドラニちゃんなのは、
事実ですが…
フラン学園都市に在籍する事が条件に有ります。
自由行動は、
認められてます。
後初優勝にかんしては、ジルルシーク兄上が控え選手まで全員を
纏め上げて
スペイ王国の大将として
掴み取った賜物ですよ。
国王より直々に
褒美をあげて下さい。」
語り終え食事に集中するが
「多少行儀が悪いが、
かまわぬ。
食べながら聴きなさい
トモルシード。」
国王に頷いて料理に手を伸ばす
口に美味しさを
感じながら
国王の話に耳を傾ける。
「頭痛の種が多過ぎる。
皇太子ルシファード
第三王子ジルルシーク
この二人のは、結婚適齢期だから
当然の行為だが………」
他に警戒する事など、何も無い気がする
けれども、ルシファー国王の顔色は冴えない。
「実の処
トモルシードと
ルシーシアにも
婚約要請が
大多数届いている。」
俺も思考加速で結論を
急いだ。
剣王の庇護を得る為の婚約ならば……
「ルシファー国王!
自分とルシーシアの
婚約に条件を
与えましょう。
実力でもぎ取れと。
勿論、相手はこの
トモルシートです。」
コレで、俺とルシーシアの問題の大半は
消滅するに違い無い。
ジルルシーク兄上の恋愛事情は、把握していないが………
ルシファード兄上の諸事情は
理解可能だ。
「イタリ王国から
ルシファード兄上へ
婚姻の要請は?
ございましたか?」
ルシファー国王は、そうだなぁ
「余が知る限り、トモルシードが
フラン学園都市へ入学して、間も無く
イタリ王国から初めて
求婚を迫られた。」
流石は、お祖父様情報戦においても
他国よりも先んじて
最善手を指す。
スペイ王国へと嫁いた母上の名を出さずに……知略と策略にとでも
戦果の大きい覚悟が垣間見える。
ルシファー国王に俺の
推測を語る。
「ルシファード兄上への結婚の申し込みは、
第1王妃の父上
采配でしょう。」
難しい顔色で
「余は、王妃を死なせてしまった。大罪人だぞ。」
俺は、ルシファード兄上の病状から
イタリ王国の王族間の
死因を全て
お祖父様にに正確に調べて頂いた。
勿論、ルシファード兄上の病状を伝えて
この事実により、
ルシファー国王の
容疑が完全に無くなり
暗殺か他殺の線が濃厚になる。
この時点で、お祖父様のルシファー国王の第一王妃への死の関連性が
消滅し
俺を全面的に
支援してくれた。
そうして、
今の状況がある。
「ルシファード兄上には、幸せを
掴んでもらいたい。
イタリ王国からお祖父様の愛情を受け
その中で、亡き第一王妃と似た要望の
優しい女性と結ばれて欲しい。」
とルシファー国王へと
直訴した。
「イタリ王国との軋轢を無くした2人には、感謝しか無いのが現状だから
ルシファード皇太子のイタリ王国の訪問の要請は予に全権を渡しなさい。」
食事を終え最後に飲み物を各自頼んだ
そこで、ネメシスが俺に目配せをする。
心当たりがある。
「あと一つだけ、父君にお頼みしたく
お願い致します。」
食後のブラックコーヒーを優雅に
飲みながら
「申してみなさい。」
とルシファー国王が目線を向けたので
「国王の居室をDYIする時に
秘密の図書室も同時に改築したいので、図書室への鍵を
貸し出して下さい。」
と ストレートに父君に問うと……
「安易に人を入れられないので
掃除すら出来ない場所だ。………
余が、認める。」
必ず歴代の国王が身につけている
その鍵をスーっと俺の前に差し出した。
「有り難く、存じます。」
頭を垂れながら、貴重な国王の鍵を
素早く懐の奥へと仕舞い。
ネメシスをチラッと覗えば、ホッと
一安心した様に、微笑を浮かべ頷いた
何事も無く、無事に昼食会が終わり
次第に宣言する。
「今よりルシファー国王の居室と
それに属する部屋の中をDYIをする。ルシファー国王以外の全ての
人々は、国王の間で待機を命ずる!」
メイド達は、
ザワつき始め
コック達も別室からゾロゾロと出て来て、執事達は退出を促す。
執事長は、何やらルシファー国王へと
耳打ちしているが………
「案ずるでない!
第四王子トモルシードの言に従い。
文官達も国王の間へと
全員
随行させよ!」
ルシファー国王の命令に 「ハッ。」
と応えて全ての関係者達を纏め上げて
素早く行動し王命に
従った。
「誰も居なくなると………
ただ無駄に豪華な広いだけの居室だな。」
とポツリと国王が呟く………
「では、DYIを
始めますか?」
俺は収納魔法から
高品質な魔石 20個
高品質なインゴット 30個
を取り出して
「先ずは、水道管と電気の配線を天井と壁に配置し、その後下水道管を
床に設置します。錬成にて。
その後に冷暖房装置やLEDライトをシャンデリアと交換し致します。」
ある程度の錬成の流れを
ルシファー国王へと説明すれば
「何とも、聞き馴染みの無い言葉だが、トモルシードに全てを託す!」
ルシファー国王の了承も得
俺は錬成を始めた。
目の当たりにしたルシファー国王は!
「何と言う魔力だ!?」
俺の魔力で染め上げられた、水道管と、電気の配線に動揺が隠せない。
「まだまだ、コレからですよ父上!」
俺は下水道管の錬成を継続して始めれば、床に俺の魔力が溢れる。
「さてと、大方水道管と電気の配線は、終わり
勿論万全に致しましたし、相応しい……国王の居室
を目指します。」
国王の居室と食事会の間、全てのシャンデリアに
LEDライトを融合させ天井に冷暖房機を設置し
電気の配線と繋ぎ壁に、解りやすく左右対称に
シャンデリアと冷暖房機のスイッチを3カ所づつ
創り出したし、食事会場窓も強固な1枚硝子に
変更した。
出入り口の左右対称に、男女に分けたトイレも
創り………
茫然自失中のルシファー国王に
「後は、厨房と秘密の隠し部屋ですかね。」
フッハハと笑いながら…
「剣王様と互角に争った事実から…
相当な魔力持ちだとは、感じておったが?
余の想定を遥かに超えておるぞ………
都合が良い方から、始めなさい。」
と少々呆れ顔で、勝手に好きにせよ。
と快諾を得て
秘密の小部屋
つまり、玉座の裏に向かいアイオロスに
「アイオロスは、ルシファー国王と共に残れ
寝室のDYIの要望を余さず聞き入れ
紙に箇条書して待って居て欲しい。
この場と厨房の改築が、終わり次第合流する。」
その言にルシファー国王がアイオロスを
引き連れてその場を去る。
俺は、ネメシスに
「素早く終わらせて、何かしらのヒントを
探し出すぞ!」
堅く頷くネメシスを横目で見つつ、玉座を動かし
ルシファー国王から貸し出された鍵にて
隠し部屋の内部に侵入して、収納魔法から
2つの魔石と2つのインゴットを取り出して
階段を登りながら時短で、LEDライトと手すりを
同時に錬成する。
階段を登り終わればまた小さな扉があり国王の鍵で
開ければ、スペイ王国国王だけの図書室が存在する
この小さな図書室にも、天井にLEDライトを
錬成で創り
「悠長に探し出す暇は無いぞ!
俺は、最奥にある古文書関連を探す。
ネメシスは、歴史書関係を頼むよ。
手前のあの棚だから………」
そう告げて、捜索に入る。
ネメシスには、悪いが…俺には他にも探したい
大事な情報が………2つ程あったので
一番重要に保管されている。
資料と古文書関連をコピーして次々に
収納魔法へと入れ続ける。
そんな最中に、突然!
「コレ………この戦場の看護録!
絶対にヒントです!」
もう少しコピーしたかったが、仕方あるまいょ。
メインは、ネメシスの問題解決だから………
俺はわざとらしく声を
ハリ!
「ナッ、何だとぉ~!
直ぐに魔法でコピーして、この小部屋を出るぞ!」
ネメシスが、見つけ出した資料をコピーして
ネメシスに手渡す。
「ネメシスが見つけ出した看護録だ。
自分の収納魔法に大切に保管しろよ。」
そして、後ろ髪を引かれる思いで
秘密の小部屋を出て
ついでに、玉座をもっと豪華絢爛に変えてフカフカ
にして王族以外には?動かせ無い様にし
上機嫌のネメシスと厨房へと急ぐ。
厨房に入ると、
一流レストランなの?
と感じさせる道具と働きやすさを考え
抜かれた配置
を邪魔しない様に
LEDライトと冷暖房機
大型冷蔵庫
コンロ全て電気式
洗い場を全て下水道管に繋ぎ
収納魔法からドアを取り出して
低品質なインゴットから、20刀の包丁に王家の 紋章とナンバー入りを創り出して
執事たちの部屋とメイド達の横のスペースに
男女のトイレを設置し下水道管につないだ。
日本式の
男性用はブルー、
女性用は赤に近いピンク
一仕事終え
ルシファー国王の寝室に向かう
ノックをし中から 「構わぬ。入れ。」
と父上に言われて、扉を開ければ………
寝室とは思えぬ程の広さの中で
ルシファー国王とアイオロスの話し合いは続いていた。
どれだけ有るんだよ。と箇条書のメモに視線を移せば、ほぼ全ての物に細かい指示があった。
俺は、秘密の小部屋の鍵を返しながら………
「ルシファー国王は?
魔力切れで第四王子の自分を殺す気ですか?」
とアイオロスのビッシリ書き加えられた項目に
横棒を入れキャンセルしたが………
まだ半分以上の要望は残っているよ。
俺はその場で、魔力的展開で天井に水道管と電気の配線、床に下水道管を一気にやり終えた。
魔力補強の為と父君のこれ以上の要求を拒む為、
市場に出回っている5本のポーションを
眼の前で苦しげに
飲み切り
父君にトイレと洗面所の位置関係とナノバブル方式のシャワーさそして湯船を一気に創り出し
トイレには、自動便座暖房と人センサーで
自動で便座の蓋が開く仕様に特別化をはかり
あと細かい部分だが、クイーンサイズのベッドを
キングサイズヘと格上げし寝心地を最高に…
それと寝具の近くに飲水を頼まれて最後ですよ。
了承すれば、開放される契約を結び
その場はマルク収また。
「はぁ~。やっと終わったな………」
深々と溜息を吐きながら、喜ぶ
ルシファー国王を
寝室に置き去りにし
アイオロスとネメシスに、国王の間で待たせている。ルシファー国王の配下を呼びに行かせ
俺自身は、厨房でコック達に新たな道具の説明をするからと2人に告げ
そのまま国王の厨房へと向かい。
待つ間にお湯がすぐに沸く、ケトルと配線のセットを3セット錬成して、紅茶の場所を見つけて
ケトルでお湯を作り茶葉に注ぐ。
優雅に紅茶を飲みながら、コック達を待つ。
「コレは………」
コック長らしき人物が厨房の異変に気付く!
俺は、丁寧に使用方法を語り
アイオロスにメモを書かせて
「質問が無いのならば…プロらしく使いながら
覚えよ。
それと、その20刀のほうち包丁は俺からの
プレゼントだが、料理長とスーシェフ以外の人物
の使用は許可を禁ずる。
料理長が、引退した時にはスペイ王国国王の
料理長だった事を名誉に感じる様に、………
引退後に進呈しよう。」
アイオロスのメモをを残して第四王子の威厳に満ちた言葉を残して厨房を去る。
今後は、アイオロスの
メモを料理長に託て……
ルシファード皇太子の部屋から
水道管の設置と電気の配線と下水道管
LEDライトの設置
各所にトイレを男女に分けて下水道管に繋ぎ
冷暖房完備
厨房では、大型冷蔵庫温度設定有りのコンロを
準備
全ての物に自動修復装置を自動修復装置を組み込んで居る為に付与魔術で与えているので、水漏れや電気修理の
必要制が無い。
ルシファー国王の希望は、ほぼ全ての物に
想定以上のの発展をもたらした。
「今日はこの辺で、仕事を中断し
ネメシスの問題にも直視したいと考慮して
本日のDYIを
終了する。」
ほぼほぼ全員から、祝福され届く感謝と共に
「短時間でのルシファー国王の為の連続錬成は、
流石にしんどかったょ〜
ネメシスの件は、夕食後からじっくりと焦らずに
検討しようか?」
俺の言葉に少し残念そうに微笑みながら
短く 「ハイ…」 とだけ答えた。
俺は、ソファにドサッと倒れる様に座ると
セバースが、珈琲と茶菓子をセットし
「トモルシード王子様。
大変御苦労様でした。」
と俺に気遣う事の
出切る。
最高の執事長なのだ。
俺は、セバースが用意した珈琲を飲みながら……
「夕食は、ルシーシアと共に食すよ。
ルシファー国王からDYIの事で、呼び出しが
あったなら知らせてくれよ。 無いとは
思うけど…」
一流の格闘家でも?一流のトレーナーとは限らない
ドラニちゃんには、ブレーキ役のトールが
居るけど
ルシーシアの方が、
心配ではある。
「調子はどうだい?」
ルシーシア専用特訓場に居るトールへと
話しかける。
が、厳しい表情で首を横に振り
「剣の重量を40キロに上げた向上心は、褒めても良い所ですが………
御覧の通り
最早剣術の型では
無くなっています。
ドラニちゃんが、煽っているから…尚更変な力み
から、ルシーシアさんの気がブレブレですよ。」
少しだけ視線を向ければ、トールの指摘が
如実に真実を語っいる
当たってのだから?
「トールがルシーシアに直接指導すれば、
解決じゃね?」
とネメシスとアイオロスにも問うが………
「私は、元々ハンマー使いです。
フラン学園都市では、
騎士剣を用いますが…
騎士剣と双剣では、基本的な足捌きが同じであっても絶妙に違っていて、私が直接的に指導すれば
ルシーシアさんの技術の低下を有り得ます。」
んっあれ〜確かに
ルシーシアに双剣を
提案したのは
俺だったよな………
12歳当時に調べた世界中の双剣関連をスマホで、調べている。
「チョットだけお茶の休息をとるぞ!」
余裕のドラニちゃんとは真逆に、ぜぇぜえと
呼吸困難に陥り気絶寸前のルシーシアに
助言を与える。
「双剣の良さは、全ての、足捌きと
行動予測にある。
この資料を全て読み込みルシーシア自身で、会得
して見せろよ。
後半戦は、俺とドラニちゃんが模擬戦を行う、
一応双剣の重さは、
100キロに
レベルアップして
Sクラスのが合格の難しさを鑑みろよ。」
俺は、100キロの双剣を創り出して、
ドラニちゃんの
了承を得る。
「そういう理由で、少し休憩した後に
ルシーシアの参考の為に
俺と模擬戦をして欲しいんだけど…駄目かな?」
ドラニちゃんは、
困った顔で
「ルシーシアの為ならば、どうせ我が本気を
出せ無いのだろ!
ならば、トモルシードには1つ条件を出す!
最高の美酒と
最強の漫画だ!」
イヤイヤそれは、条件としては2つだよなぁ。
と思うが、
口には出せない。
気分屋のドラニちゃんならば、下手に口出したら
じゃあ止めると、言い出し兼ねないのだ。
「判ったよ。 その条件で頼むよ。」
満面の笑みで、頷き了承するドラニちゃんを
収納魔法からドアを取り出して
「すまんな。
トールよ。アイオロス以外を連れて、ドラニちゃんの軽食と飲み物で機嫌を取っていてくれると
非常に助かる。」
その説明だけで、トールは、俺の思考を完璧に
りかいし理解しただけではなく。
その先まで忖度する。
「ルシーシアよ。今のうちに、模擬戦の概要を
解説するが、理解出来なければ。自分自身で
正解に辿り着ければ成長を期待する要件であり、
一番の成長の鍵だよ。」
「頑張ります。 トモルシード兄様の妹として!」
瞳を輝かせて、真剣に向き合って居る様子に
一定の安堵感を感じて、普通のポーションを
ルシーシアに飲ませて、
体力と魔力を回復させ…
先程ルシーシアに渡した
双剣の指南書の重要な部分に、ルシーシア自身に
チェックマークを
入れさせ
俺は、丁寧にその解説と応用編を教えて
「兎に角、一番大切なのは基本の型だよ。
地味な作業だが完璧にマスターしなければ、応用やその他の派生形の技に到達不可能だ。
寝る前に必ずイメージトレーニングして
脳内に叩き込むと、マスターしやすくなる。」
ある程度、ルシーシアに助言と解説を終えた時に
都合良くドラニちゃんを先頭に、ドアから仲間達が
出て来て最後にトールが、壁からドアを外して
俺に届けてくれて 一言漏らす。
「ドラニちゃんが、暴走しないか?
不安ですね。」
あり得ない事では無いんだよなぁ。
確証は無いのだが………
ルシーシアに、俺の双剣が本当に100キロか
確認させて、この特訓場の中央でドーンと待つ
幼女の前に歩み寄る。二本の双剣を携えて
「審判は、トール。
試合時間は5分、時計係はアテナ。
試合開始と終了の宣言は、ネメシス。
ルシーシアへの解説は、アイオロス。
それで異存がなければ、模擬戦を開始する。」
誰からも何の異議申し立ても無く
視線でネメシスに、試合開始を促した。
「試合観戦が、出切る。とても貴重な5分間です。
さぁそれでは待望の…
試合開始!」
その言葉にアテナが5分間の砂時計を設定する。
試合開始と同時に、ニヤケながら互いの剣の間合いに突入する。
ドラニちゃんの一撃を流しながら捌き切り
連続の演舞にて、ドラニちゃんを迎え討つ。
流石のドラニちゃんは、直管型の軌道の剣閃で
二重三重の俺の演舞を
凌ぎ切る。
後半歩で互いの剣の間合いまでまでは、双剣の
演舞にて半歩だけ
遠ざせた。
コレが戦の火蓋に成り、苛烈なまでの剣技の
応酬が続く、殆どの人間には残像と剣閃一部しか
判断出来ない様子に 「ハッと」 我に返り
思念にてドラニちゃんに問う。
「このまま自分勝手に試合を続行しても…
ルシーシアの成長には繋がらないよ。
そしたら美酒と漫画の件は即時無効にするぞ!」
泡立てた様子でドラニちゃんは?
「それは我が困る。
試合時間は残り一分位なら………
疲れた振りして、元のスピードに戻せないのか?」
それしか無いかなぁと判断して一度距離を取り
はぁはぁ ぜぇぜぇと芝居を打ち
残り時間をを双剣の演舞を基軸に応用編も
垣間見せた。
勿論、トールには見透かされていたが
逆に、ルシーシア本人には特訓に対する
情熱が漲っているので、
ノータッチで見守る。
芝居するドラニちゃんが………
「我の体力を
減らすとは………
流石は
トモルシードだな!」
その猿芝居に呼応して
「残り一分!
双剣の技で、迎え討つ。」
そして、互いに急接近してルシーシアが
その目で分かる限界の範囲内で
双剣の演舞の連武と一撃必勝の攻防戦が
何度も展開され、アテナがタイムアップを
ネメシスに告げ
「両者そこまで、
試合終了!」
と成ったが……
俺は念話で
ドラニちゃんに
「この模擬戦が、ルシーシアに悪影響を与えたならば、美酒と漫画の約束は反故にするからな!」
「我を裏切るのか?
トモルシード………」
そんなやり取り中に、ルシーシアが駆け寄って来て
「トモルシード兄様も ドラニちゃんも
凄かったですし、物凄くカッコ良く憧れます。
でも途中で、私の眼では残像と剣閃の音しか
理解出来無かったのですが、アイオロスさんに
詳しく実況解説して頂き、感動致しました。」
今のルシーシアには、どうやら俺とドラニちゃんは
流石にフラン学園都市を経った1年で卒業した。
立派なヒーローとヒロインへと格上げされた
存在になった様だが、ひとえにアイオロスの解説が
素晴らしかった
おかげだろう。
俺は、親指を立てグッドサインを出して
「本当にに良い仕事をしたよ。アイオロス。」
一度視線をドラニちゃんに向けて
「ドラニちゃん
アイオロスに大きな借りが出来たな!
聞いての通りアイオロスのお陰で、
契約は受理するよ。」
ここで見守っていたらしいソフィーシア様が
「おおよその話が決まった様ですね。
一時は、如何様な事が変化するのかとハラハラ
致しましたが…今後の予定は夕食会で
話しましょう。
立会人として
ガルゴフリードも参加しなさいね。」
短く端的に
「ハッ。畏まりました。ソフィーシア王妃」
淡々と2人が特訓場から退出した。
見届人が居なくなると、トールがドラニちゃんに
説教をし始めた。
「ドラニちゃん!
一体何故ルシーシアさんの前で、模擬戦を披露したのか? その理由は、幾ら貴方でも理解している
はずです。
それなのに途中で、暴走して………
今回は、アイオロスの見事な機転での解説により
事なきを得ましたが………
ルシーシアさんをSクラス合格させるまでの期間は、罰としてこのトールからのお酒の提供を半分に減らします!」
と断言されて
ドラニちゃんは、己の髪を掻きむしりながら……
「ング、ググ!
ソレは、我に対する嫌がらせか?」
平然とトールは、ドラニちゃんを見下しながら
「残りわずかな期間で、ルシーシアさんを
Sクラスに合格させれば済む事ですし
ルシーシアさんを合格へ導ければ、個人的に
何カ国かの銘酒を用意しますよ。」
先程まで、この世の終わりかの様に項垂れ
反論していたドラニちゃんドラニちゃんが
満面の笑みを浮かべヤル気に満ちた笑顔で
「約束だぞ! ちゃんと証人もいるからなトール。」
とはしゃいで居る
ドラニちゃん
相変わらずドラニちゃんの扱いの見事さに
アメとムチの使い分けが巧みなんだよなぁ。
実はこのパーティー裏の支配者はトールかもね。
等と考えていたら
そのトールが、俺の前に歩み出て小声で
「確か フラン学園都市の入学前テストでは、
剣術の試験と魔法の試験の2種類
有りましたよね。
剣術は、ドラニちゃんに任せるとして
魔法は、
如何に致しましょうか。」
良くぞその重大な事実に気付いてくれたよ。
俺は、フラン学園都市の巨大図書館で調べ上げ
模索し検討し身体への影響も考慮した事を語る。
「ドラニちゃんとか
トール達元神様は?
絶対に詠唱なんて
必要ないだろ。
だが、普通の人間は詠唱して出来上がった魔法陣に魔力を注ぎ始めて魔法を発動できる。
俺の場合は、少し特殊で後天的サヴァン症候群
って言われても分かりづらいかも…
絶対記憶が本当にあって、魔法陣を覚えている。
だから魔法陣に魔力を直接的に注ぎ発動する。
この時点に到達するには、かなり難しいが…
ルシーシア次第かな…」
神妙な顔で聴き終えた
トールは
「フラン学園都市の大図書館の本や資料 歴史や
古文書果ては、魔法の実験報告書まで
様々な分野を9人の並列存在を駆使して学ばれた
絶対な成果ですよ。
早速ルシーシアさんで検証致しましょう。」
俺の右手を引いて早速ルシーシアの前にて
「朗報ですよ。
ルシーシアさんの身体強化のレベルの結果次第で
無詠唱魔法が可能に成る事が判明しました。
早い方が魔力操作においては、有利だと判断し色々と、魔法力のアップ早い方が操作しやすくなる。
急なお願いで恐縮ですが
ルシーシアさんの現状最大の身体能力を
トモさんの眼の前で見せられますか?」
ルシーシアは、何の迷いも無く何の違和感も感じず俺とトールの要求に対して何の躊躇も無く
「良く見てて下さいませ
トモルシード兄様!」
と、自分自身の持つ最大級の身体強化をその場で
俺とトールに披露して
「どうでしょうか?」
自信なさげに俺に問う
ルシーシアに
「ドラニちゃんに鍛え上げられた成果が
出てきているな!
3つの魔法陣を記憶に刻めるよ。
推測では、2つの魔法は使用可能だろうが…
残りの1つ無詠唱魔法は、身体強化レベルが
まだ少し足りない。
今からルシーシアの意識と脳に
三種類の魔法陣を刻み込む!
最後に確認だが、ルシーシアの適性魔法は、
水関係の魔法だな。」
コクコクと頷きながら、ソワソワしている
ルシーシアの頭を両の手で押さえて
魔法陣を刻み込む
ルシーシアの脳と心に………
「完了すれば、抗えない隙間が突然来る。
ウォーターボール
ウォータースプラッシュ
アイスウォール
この三種類だよ。」
俺の言葉を聞き終えた
ルシーシアは、強烈な
睡魔に…
俺に身を委ねた………
意識の無いルシーシアを
お姫様抱っこで、収納魔法からフカフカの長椅子を取り出して
ルシーシアを膝枕し、反対側にトールを座らせ
ルシーシアを心配そうに見つめるトールに
「魔法陣が定着するまでだから、
10分程で目覚めるょ。
ソレよりもドラニちゃんの行過ぎた
トレーニングの監視の追加に
アテナを補助役に1時間程
ルシーシアの無詠唱魔法を
監督して欲しいんだけど
さぁ。」
トールに全体の監督役を任せる
のは、しのび難いが………
俺自身スペイ王国の城の
DYIと
合わせてネメシスの強化の為の研究も
重なって正直気にはなるが……
他に手段が、思い当たらないと苦悩して居ると
ルシーシアが
目を覚ました。
一旦全員で集まり
これからのスケジュールを纏めて
話し合いを終え、
ソフィーシア様の
夕食会に各々準備して向かった。
「やっと皆様、御揃いに
成りましたかね………」
次の章で、取り敢えず
第1幕が一先ず終わり
次の展開になります。
今から、今まで書いたものを
見直して、参りたいと思います。




