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問題児in追放修道院  作者: バタ足攣り太郎


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第84話 迂回+昔=光明?

「さて、お二人とも。何か、言いたいことがあるのではなくて?」


 ここはクエイ公国ルアザの街の宿、その一室。


 そこで、勝ち気そうな少女が、ムキムキの中年男性と金髪三つ編みの少女を正座させ、その前に仁王立ちしている。


「いえ、あの、違うんですよミリーの姉御ぉ」


「そうですぜ姉御ぉ」


「いえ、誰が姉御ですか!!ガイルさんまで乗らないでくださいまし!!」


 へりくだってもダメか・・・


 ってことでやっほー、あたしリタちゃん・・・じゃなくて、今はティータちゃん。


 現在、前ゼリア子爵であるガイルのおっさんといっしょに、ミリーと名乗っているリリスに怒られてる。


「はぁ・・・」


「まぁまぁ、落ち着けって。買ってきたバゲットを食い切ったのは謝るから」


「まったくですわっ!!」


 そう、この宿でのお説教の内容は、買ってきたお土産を帰り道で食べつくしてしまったこと。


 任務のついでに買い食いしたのを怒られたとかではないのだ。


 っていうか、リリスって意外と食い意地はってるからね。


 それでカンカンってわけよ。


「その目は何かしら、ティータさん?」


「い、いえ、何も?」


 うわ、察知された!?


 と、ともかく・・・そんな感じでお説教を受けた後、あたしらは今後の動きを相談することに。


「それで、ここルアザでは支援は受けられないとのことでしたわね」


「おう。ティータが受け取ったやつはそういう意味だったな」


「うん。でも、きっとそれだけじゃない」


「そうですわね。このルアザでさえそんな状況ということは・・・」


「きっと、クエイ公国内での支援自体が受けられないだろうね」


 それだけ、敵は警戒を強めているってことだと思う。


 ベリアーザでの一件で、ずいぶん高く見積もってくれたもんだよ。


 まぁ・・・


「ほう・・・ますます、面白くなって来やがったな」


 この状況で獣のようにどう猛に笑うこの御仁を開放したんだから、それは警戒も高めるってものだよね。


「そんじゃあ、修道院(お前さんら)のとことは別の道を使うとするか」


「なに、お父さん。どっか宛てがあるの?」


 っていうか、監禁されてたあんたの持ってる連絡先なんて使って大丈夫なの?


 そんな気持ちも込めてガイルのおっさんを見てみると・・・


「おうよ。そもそも、お前らは不思議に思わなかったのか?俺が単純な洗脳ではなく、監禁されて衰弱させられてたってことによ」


「!」


 確かに。


 それこそ、次代への継承なんかさせず、そのままこのおっさんを領主のまま乗っ取った方が簡単だったはずだ。


「つまり、やつらはそれができなかった、と?」


「まぁな。俺に洗脳なんて軟なもんは効かなかった。だから、やつらは周りを落として行って、俺が監禁を受け入れざるを得なくしたってわけだな」


「そういうことだったんだ」


 なんせ、一週間で肉体を戻す化け物だからね。


 そりゃ、そうでもしないと乗っ取れないか。


「では、その安全な道とやらにご案内いただけるのですわね?」


「ああ。こう見えても若いころにいろいろと出歩いていてな」


「いや、どう見ても、でしょ」


 その様子なら遊び歩いていても納得だよ?


「だっはっは!手厳しいな。ともかく、そんな訳で伝手は残ってる。まぁ、任せな」


 いい笑顔でサムズアップするガイルのおっさん。


 無駄にきらりと光った白い歯を信じ、宿を出て裏路地にある寂れ気味な酒場へとやってきたあたしたちは・・・


「どのツラ下げて来やがったんだい、このスットコドッコイ!!」


「ぎゃふんっ!?」


「「・・・・・・」」


 女将に叩き出される情けないおっさんの姿を目撃することになるのだった。


 ・・・これ、本当に大丈夫なんだろうな?


 次回の更新は3月7日(土)午前6時の予定です。

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