表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
問題児in追放修道院  作者: バタ足攣り太郎


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

42/78

第42話 転移+拘束=鈍器

「は、はは、やった、やったぞ!」


「・・・。」


ども、あたしリタちゃん・・・なんて、呑気にあいさつしてる場合じゃないね。


視察してた村で魔物の襲撃にあったあたしたちは、その迎撃にあたっていた。


で、そんな中、村人の一人があたしの目の前で何かを地面に叩きつけたと思ったら、知らない場所にそいつと二人きりってわけ。


「相手はシスター一人(ひとり)。しかもこんなちっこいの相手ならオレでもよゆブベラァッ!?」


とりあえずうるさいアホは無言の拳一発で沈めて、まずは状況把握だね。


見た目としてはどこにでもある洞窟で、なんか仄かに明るい。


光源はなんか散らばってる・・・あれは、苔かな?


そんで、次は壁かな。


「ふむ。空洞はないみたい。」


漫画とかで良く見る、壁をコンコンするアレで確かめる。


いやー、実際手応えって大事なんだよねえ。


なので・・・


「そぉい!!」


その場で地面に一撃!


手応えとか振動とかでわかる情報を探っていく。


「えっと・・・地下空間も無さそうだし、地盤も固め。それじゃ、次は・・・わっ!!」


大きな声を出して反響を頼りに周囲を探る。


蝙蝠とか潜水艦のアクティブソナーと同じやり方だね。


なんでそんなことができるのかって?


院長(ババア)に叩き込まれたからだYO!


なのでウチのメンバーは基本みんな使える。


本当、良く考えなくてもヤバい超人集団だよね、修道院(ウチ)


ともかく、ソナーで近場を探った感じ、アリの巣みたいにぐねって枝分かれしてるみたいね。


さっきの道具は特殊な空間を作って閉じ込めるタイプじゃなくて、実際にある空間に跳ばすタイプのようだ。


「いや、そう決めつけるのもまだ早いか。」


自然物に似せてるだけの可能性もあるしね。


「ぐぅ・・・オレは、いったいグボアァッ!?」


気絶から目覚めた男をまた気絶させる。


こいつ、やけに覚醒まで早いな・・・


うーん・・・


「対策しとこ。」


あたしは柏手のようにして両手を合わせる。


そして離すと、そこから光のヒモが伸びて出てくる。


これは、あたしの魔法で作ったヒモだ。


色は灰色。


ちなみに、この世界の魔法には属性ごとに色がある。


例えば、火なら赤で、水なら青、といった具合に。


あたしの灰色は・・・実はどの属性にも当てはまらなかったりする。


前のリタは土属性で茶色だったらしいから、記憶がなくなったり、若返ったりした影響っぽいけど・・・


でも、実際はそうじゃなくて、あたしという異世界の魂が入ってるからじゃないかとあたしは睨んでる。


まあ、そんな理由で灰色のヒモを作り出したあたしは、倒れている村人の男をふんじばって、ついでに騒がれないように口元も別のヒモで塞いだ。


「これでヨシ。・・・ん?」


足音が聞こえる。


それも複数。


あたしと同じく罠にハマった・・・にしては足取りに迷いがない。


ってことは、


「「グオオオオ!」」


やっぱり、現地の魔物だよね。


赤茶けた硬質な肌に、伸びて口からはみ出した下顎の牙・・・オーガだね。


棍棒を持ったそれが二体、我が物顔でこちらにやってきていた。


「とりあえず返り討ちに・・・あ、そうだ!」


良いこと思いついた!


あたしの手には魔力で作った灰色のヒモ。


そしてその先には縛られた村人の男。


ならば!


「そぉーい!!」


足を思い切り踏ん張ってー、腰を入れてー、村人文鎮(雑に命名)をー!


「「ゴアアアアアアア!?」」

(特別意訳:なんだあああああ!?)


相手を薙ぎ払うようにシュウウウト!!


「「ゴガガァッ!?」」


超☆エキサイティン!!


「うん、いいね。」


これは、思わぬ武器を手に入れてしまったね。


あたしは手元のそれの威力に少し戦慄しつつも、洞窟を進むことにしたのだった。




次回は5月17日(土)午前6時に更新予定です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ