そんなことあるはずなくても
ガムシャラに走ってきた
気付いたら
できないことができるようになってた
あれだけ怖かった
人に囲まれて
僕はその中で笑えている
そんなことあるはずなくて
できるつもりのもの
できなくて
教えられたこと
ほとんど飲み込めなくて
肩身が狭くて
落ち込んで
ゆっくりで大丈夫
その励ましの裏で
舌打ちが聞こえてくるくらい
心は磨り減っている
みたいです
できないの上に
できないが重なって
どうにか下にある方の
できないを
できるに昇華しても
上に積み重なった
できないが降ってきて
できないに
またまみれて
せっかく手にした
できるを見失う
僕に似合うものなんて
この世にないと思っていたけど
本当に
出来損ないって言葉は
僕によく似合う
名札だよ
苦しくても
踏ん張って
居場所がなくても
そこにいる
僕はこれでも
走ってる
今更のガムシャラ
なのかもしれなくても
遅いの分かってる
もう周りみたいに早く走れないのも分かってる
それでも僕は走ってる
この先どうなるかなんて
分からないけど
僕は今
必死に走れている
ガムシャラに走って
気付いたときには
多分僕にはそんなときは来ない
分かってて
少しずつでも
積み重ねていくしかないと
小さな小さな一歩を
抱きしめながら