文章を読むと声が聞こえる ~なろう作家様の声ってどう聞こえてます?~
とある方のエッセイで、文章を読むと声が聞こえると書かれていたのを読んで、あるあるとなった私です。
私はどんな文章を読んでも声が聞こえ、頭の中で朗読してくれます。小説や漫画のセリフはもちろん、地の分やあらすじでも声が聞こえます。それどころか、新聞、週刊誌、ブログ、コラム、説明書に至るまで、ありとあらゆる文章が脳内で声に変換されます。
実はこれを書いている時も、リアルタイムで脳内で声が聞こえています。
文章を書く時の声は、頭の中で文章を思い浮かべると同時に発声され、それと同時に指がタイピングを行います。そのため、脳内での発声と文章を書く作業は並行して行われます。
文章と声、どちらが先に出力されるかと言うと、実はちょっとだけ文章の方が早いです。自分で打った文章を目で認識して脳内で声が聞こえると言った感じですね。
稀にタイプミスなどで指が止まってしまうと、その先の書くはずだった文章を声が読み上げるということがあります。ですがやはり指が止まってしまうと、すぐに声も止まってしまいます。
私の脳内で何が行われているかはこれくらいにして、皆様は文章を読む際に「声」が聞こえるでしょうか?
もし「声」が聞こえる人は、何種類の「声」を持っているかお尋ねしたい。
実は私、無意識のうちに数種類の声を使い分けています。
文章を読む際に、その内容に合わせて声のタイプが変わるんですね。
ディフォルトの声は中性的な少年の声です。この文章を書いている時も、その声が聞こえてきます。
ちょっと硬い文章を読むときは男性の声。新聞、週刊誌、ニュースサイト、解説系のブログなんかを読むときは声の性別が男性になります。
年齢は読む記事の内容によってコロコロと変わり、若い青年の声だったり、おっさんの声になったりします。不思議とおじいちゃんの声ってないんですよねぇ。なんでだろ。
女性の声で聞こえるのは、日記とかエッセイとか、個人ブログとかですね。
前情報で性別が開示されていなかったとしても、文体なんかで勝手に女性の声になったりします。
んで、これはなろうで小説やエッセイを読む場合なんですが……。作者様によって声が統一されるんですよね、自然と。同一作者様の作品を読むときはいつも同じ声が聞こえてきます。
これ、最近になって気づいたんですが、なろう作家様の書くエッセイって非常に特徴があって、その特徴に合わせて声の性別や年齢が私の中で勝手に決まるんです。そして自然とそれに合った(と私の脳が判断した)声が聞こえるのです。
ちなみにエッセイだけでなく、小説でも同じことが起こります。前書き、後書き、活動報告の文章でさえも同じ声に統一されるのです。
作家様によっては男性でもなく、女性でもなく、はたまた人間でもなく、猫やマスコットのようなキャラクターのイメージの声になる場合もあります。マスコットのようなキャラの声ってなんだよって聞かれると、説明するのが難しいのですが……。
この作家は猫だ、妖精だ、宇宙人だと私の脳が勝手に判断して、かわいらしいマスコットキャラクターのような声を当ててしまうのです。
なんかすごくすみません……。
不思議なことに、作者様の名前を確認しないでエッセイを読んでいても、声の調子によって誰が書いたか気づくことがあります。
いや……ほんとですよ。
このように振り返ってみると、私の脳内には実に多彩な「声」が存在します。その声が何を元ネタとしているのか、自分でもよく分かりません。
声に特徴のある有名人の声(主に俳優、声優、芸人)は脳内で再生することが可能ですが、個人が持つ声は文章を読むときの「声」として自然選択されません。
選ばれるのは個人が特定できない謎の声です。これらの声が何処から来たのか、私には分からない。
もしかしたら、超次元的な第三者が私に「声」を与えたのかもしれません。なんてオカルトじみた締め方をして今回は終わりにしようかと思います。
アナタの中に「声」は存在するでしょうか?
そしてその「声」の持ち主は誰なのでしょう?
脳内に存在する「声」の正体を追って記憶をたどってみると、意外な人物にたどり着くかもしれませんね。