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『一章』㊳ 伝説の始まり
悲劇のヒロインが救われない物語なんぞ存在しないし、価値もない。
ここまで来るのにたくさんのことがあって、数え切れないほどの悪意を浴びてきただろう。
だからこそ。
知っているだろうか?
世界には、こんな言葉がある。
ーーヒーローは、いつも遅れてやってくる。
遅すぎたかもしれない。
それでも来たからには、その背で守ると誓ったのならやり遂げてみせろ。
二言なんて許さない。
証明しろ、自分の存在意義を。価値を。
さぁ。
反撃開始だ。
次でセミラストの章です!
終章までお付き合いくださると嬉しいです。




