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最後の異世界物語ー剣の姫と雷の英雄ー  作者: 天沢壱成
ー独姫愁讐篇ー
42/193

『一章』㊳ 伝説の始まり 

  

 悲劇のヒロインが救われない物語なんぞ存在しないし、価値もない。

 ここまで来るのにたくさんのことがあって、数え切れないほどの悪意を浴びてきただろう。

  

 だからこそ。

 知っているだろうか?

 世界には、こんな言葉がある。


 ーーヒーローは、いつも遅れてやってくる。


 遅すぎたかもしれない。

 それでも来たからには、その背で守ると誓ったのならやり遂げてみせろ。


 二言なんて許さない。

 証明しろ、自分の存在意義を。価値を。

 


 さぁ。

 反撃開始だ。


次でセミラストの章です!

終章までお付き合いくださると嬉しいです。

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