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最後の異世界物語ー剣の姫と雷の英雄ー  作者: 天沢壱成
ー独姫愁讐篇ー
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『一章』⑰ 正義の基準


 「サフィアナ王国」はガイア大陸に存在する六つの国の中で最大の領土を誇る一方、魔獣が多く棲息する地でもある。

 

 これは領土争いの影響もあるが、一番の要因はもともと一つだったとある『大きな国』が六〇〇年前に起きた『薨魔の祭礼』によって六つに分かれた際に「サフィアナ」が現在の地に王国を築いた。


 故に、「サフィアナ」は他国よりも魔獣対策が硬い。


 王族が坐す王都クォーツはもちろん、海が輝く"ハイロ"も桜が舞う"アリア"も例外なく魔獣除けの術式が組まれた壁に囲われている。


 とはいえ、魔獣が人里に降りてくることは滅多にない。魔獣除けの効果もあるが、人間が魔獣を警戒するように逆もまた然りなのだ。


 では、魔獣以外に危険はないのか。

 否。

 どんな世も、人間が最も恐れる害悪は同じ人間だ。


 罪人。

 殺人を犯し、その凄惨度や脅威度によって加害者に与えられる最低の汚名。

 

 等級分けもされており、上からS級、A級、B級、C級の四段階で上位の罪人ほど倫理から外れ脅威は絶大だ。

 

 そんな奴らを野放しにするわけにはいかない。

 だから国民を罪人の魔手から守る治安維持組織がある。


 それが王国の剣ーー『アレス騎士団』である。


 では問題。

 正義とは、本当に全部正しいのか?

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