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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

将(女)を射んと欲すれば先ず馬(守護霊)を射よ

作者: べんべん

趣味で物語を書いています、下手な文章ですが笑っていただけたら嬉しく思います。

 俺は自分の祖父とほとんど話をしたことがなかった、祖父はかなり厄介な性格だったそうで俺の両親と仲が悪く、田舎で両親の兄夫婦に看取られ天寿を全うし天国に旅立って行った、両親は自分の親が亡くなったというのにあまり寂しそうではなかった、ほとんど話をしたこともなければ顔も子供の頃に1回合っただけだったけど実の子供に寂しがって貰えない祖父が少しかわいそうに思った、祖父がいなければ親だって俺だって生まれてなかったんだ、もっと会って話を聞いて見たかったな、亡くなった祖父の葬式で手を合わせ、心を込めて感謝の気持ちを祈り伝えた。


『おじいさん、ほぼ初めまして、あなたの孫です、30歳で普通にサラリーマンしてます、ほとんど話したことなかったですね、どんな人だったのか、昔の話とか色々聞いて見たかったです、俺がいるのもあなたのおかげです、ありがとうございました、安らかに眠ってください』


『へーお前が俺の孫か!てゆうか俺に似てんな!クリソツじゃん!わはは!』


 •••ん?なんだ?いまなんか変だったな、声が聞こえたような気が?ん?気のせいかな?


 そのあと、葬式も無事に終わり両親と田舎から実家にに帰った、両親とご飯を食べ、一人暮らしをしているアパートにやっと帰ってこれた。


 あー疲れた、、風呂入って寝よ、、


 風呂から出て洗面台の鏡を見る、自分の顔をマジマジと見て思う、なんか険しい顔してるなぁ、俺ってこんなに目つき悪かったっけ?疲れてんのかなぁ•••


『いや!お前は健康そのもの!全然疲れてもいない!なぜなら守護霊の俺が元気だから!わはは!!』


 うお!鏡が動いた!?喋った!?あれ?体が動かない、そうして俺は気を失った。



〜〜〜〜


 朝、ベッドで目が覚める、あれ?昨日の記憶が途中から無いな、家に帰ってきて風呂入って、疲れてすぐに寝たのか?


 まぁ、いっか、今日も会社は休みだゆっくり寝よう、あー、二度寝最高〜。


『おい!起きろ!ナンパしに行くぞ!なぜナンパに行くのかって?そこに可愛い女の子がいるからさ!わはは!』


 俺は飛び起きてベッドから部屋を見渡す、するとソファーに知らない人が座っていた。


 え?どういうこと?人がいる?誰?鍵閉めたよな!泥棒!?


 その知らない人は俺を見てニヤニヤ笑っている、あれ?知らない人じゃ無い?どこかで会ったことある人かな?なんとなく俺に似てる気がする、とりあえずソファーに座ってる俺そっくりの人に恐る恐る声をかけて見た。


「あの、ここ俺の部屋です、部屋間違ってますよ?」


『あれ?お前見えちゃうタイプ?声だけしか通じないって聞いてたけどまぁいいや!やりやすいな!俺はお前のじいちゃん!昨日から守護霊になったぜ!わはは!そこんとこヨロシクゥ!!』


 明るくビシッとポーズを決めてその人はじいちゃんで守護霊と名乗った、完全にヤバい人だ、刺される、刺激しちゃダメだ、警察を呼んだら激昂するかもしれない、穏便に帰って頂こう。


 俺は相手に話を合わせて帰ってもらうことにした。


「あ、そうなんですね!初めまして!ちょっとこの部屋だと飲み物も無いし狭くて申し訳ないんで近くのファミレスでも行きませんか?」


 とりあえず2人きりは危ない、外だ!人気のあるところに行こう、ファミレスに行くフリをして警察のいる派出所の前を通って助けを求めよう。


 するとその男は『いいねぇ!行こう!ファミレスでナンパするぜ!わはは!』と言ってソファーからふわりと浮き上がりフワフワと浮きながら玄関のドアをすり抜けて外に出て行った。


 落ち着け!鼻から息を5秒吸って口から8秒かけて吐き出すんだ!腹式呼吸だ!これやると落ち着くってテレビで誰かが言ってた!何回か深呼吸を繰り返して落ち着きを取り戻す、ふう、これは夢だな、とりあえず目を覚そう、うーん、おれ起きてるな、幻覚か?疲れてるのかな?


 俺がうーんうーんと悩んでるとドアをすり抜けて空中に浮きながらまたその男が入ってきた。


『どーした?ファミレス行かないのか?わはは!』


 その後、落ち着きを取り戻しやっぱり部屋で話そうとその自称守護霊に言い状況を整理した。


 一通りその自称守護霊の話を聞いた。間違いなくじいちゃんらしかった、じいちゃん本人のことは知らないが俺の親の名前やエピソードが一致した、じいちゃんの若い頃の姿で俺の守護霊になったらしい、守護霊になった理由は俺の子供が見たいから、それと守護霊は誰にでもいるらしい、なぜか俺には居なかったから来てくれたらしい。


『お前に彼女が出来る様に手伝ってやるから安心しろ!彼女が出来ても守護霊としているけど見えなくなるし声も聞こえなくなるから!わはは!』


「じいちゃん、話はわかった、わかってないけどわかった、つまり俺が心配で成仏出来ないんだな!彼女か•••別にいまはいらないんだけどね!ちなみに手伝ってくれるっていうのはどうやって?」


『わはは!今はいらないって!?生まれてこのかたずっと居ないのはオーラでわかってるぞ!まぁいい!安心しろ!俺が相手の守護霊を口説く!弱ってる守護霊を探して悩みを解決するんだ!そうすれば相手の守護霊がお前に感謝する!するとどうだ!相手の女の子の潜在意識に守護霊が働きかけてくれて勝手にお前に惚れる!早く抱いて状態になるんだ!作戦名はこうだ!』


『将(女)を射んと欲すれば先ず馬(守護霊)を射よ』

 

 じいちゃんはドヤ顔で『決まった!』と満足そうにしている、ホントかよ!でもじいちゃんが幽霊なのは間違いない、守護霊って言ってるけど悪霊とかになったら困るから試しにやってあげようかな。


 人がたくさん居そうなショッピングモールにやってきた、ベンチに座り、歩いている人を眺める、じいちゃんはキョロキョロしながら弱ってる守護霊を探してるようだ、ちなみに他の人の守護霊は見えない、俺に見えるのはじいちゃんだけだ。


『見つけた!いま向こうのベンチに座った女子高生!守護霊かなり弱ってる!ありゃ数日であの子死んじゃうな!』


 おー!かわいい女子高生じゃないか!うんうん!悪くない!悪くないよ!ショートカットが似合ってるよ!合格!


 え?守護霊弱ると本人も死んじゃうの?マジで?


『お前にもあの子の守護霊見えるようにしてやる!』


 え?いやいや!見えなくてもいいよ!早く解決して惚れさせてよ!


『ほーら』


 じいちゃんが俺に触るとその女子高生の後ろに人影が見える、けっこうかわいいOL風の女の人だ、女子高生に似てなくもない、でもなんか顔色悪いし、よく見るとキズだらけだ、じいちゃんが向こうのOL守護霊に声をかける。


『へーい!そこのイカした彼女〜俺のポルシェでドライブいかなーい?』


『ゲフッ』


 じいちゃんが声をかけるとOL風の守護霊は口から血を吐いた。


 じいちゃん!ナンパの仕方がダサくない?そんなんで大丈夫なの?向こうの守護霊が血を吐いたんだけど!?血が女子高生にめっちゃかかってるんだけど!?大丈夫!?


『よし!オーケーもらった、向こうの女子高生の隣に座るぞ!』


 ホントかよ!そんなんで上手く行くの?血がすごいから近寄りたくないんだけど、まあ、隣に座るぐらいならいいか!


 俺は女子高生の隣に腰掛ける、気づけば血は無くなっていた、じいちゃんは『ふむふむ』と隣のOL守護霊に事情を聞いてる、俺はぼんやり終わるのを待ちながら女子高生を横目で見てみた、なんか確かに疲れてる感じがしなくもないな、でも普通っぽいけどな、ホントに数日で死ぬの?そうは見えないけど。


 待ってるとじいちゃんとOL守護霊の話が終わった。


『よし!わかった!俺に任せろ!解決したらその子と俺の孫は結婚な!』


『ゲフッ』


 じいちゃんの言葉にOL守護霊は頷きながら血を吐いて返事した、どうやら話はまとまったようだ、俺はこのまま何もしないでこの女子高生と結婚できるの?てゆーか!いきなり結婚なの?性格とか全然知らないのにいきなり結婚!?まぁかわいいからいいけど女子高生だよ!?まずは普通に彼女になってもらって大学とか行かせてあげたいな!そして社会人になってから結婚して共働きで子育てしよう!うんうん、なんだかよく知らないけどこの娘のこと好きになれそう、かわいいから。


『おい!孫!この娘の守護霊は別の守護霊に攻撃されて今にも消えそうなんだ!相手の守護霊に付き纏われてるらしい!その守護霊がもうすぐここに来るからソイツを倒すぞ!』


 え?なに?倒すってなに?状況がわからずオロオロしてると、俺の右側に1人の男が座った、大学生くらいの若くてまあまあの雰囲気イケメン、なんかこいつも暗い顔して疲れてそう、その男の上を見たら守護霊が見えた、金髪のヤンキーみたいな守護霊だった。


 その金髪ヤンキー守護霊がじいちゃんにメンチを切る。


『んだ!?コラ!俺の女にちょっかいかけてんじゃねーぞコラ!やんのか!?コラ!!』


 ちょっと状況を整理しよう、長めのベンチの真ん中に俺は座ってる、左に女子高生が座ってて、右に雰囲気イケメンが座ってる。


 そして俺の正面の空中に俺の守護霊である若い頃のじいちゃんが浮かんでて、そのじいちゃんに金髪ヤンキー守護霊がメンチ切って絡んでる、じいちゃんはOL守護霊を庇っている、じいちゃんの後ろでOL守護霊が血を吐いてる。


 ものすごい状況だ、でもこれが見えてるのは俺だけなんだよな、不思議だなぁ!


『なんとか言ったらどうなんだよ!コラ!はっ倒すぞ!コラ!』


 金髪ヤンキーがじいちゃんの胸ぐらを掴む!俺は、へー!守護霊同士で触れるんだなぁ!じいちゃん倒されたら俺どうなるんだろう?とぼんやり見ていた。


 するとじいちゃんは無言で金髪ヤンキー守護霊の頭を両手で掴み、思いっきり頭に頭突きした!


『ゴンッ!!!!』


『んが!!』


 ものすごい鈍い音がした!うわー痛そう!2人とも痛そう!じいちゃんはもう1発振りかぶって頭突きした!鈍い音がまた響く!


『ゴンッ!!』


『グワッ!!』


 じいちゃんは無言でまた振りかぶって頭突きしようとする、すると金髪ヤンキーが『ち、ちょっと、まって、すみま、、』と謝ろうとしてるのに頭突きをもう1発くらわせた!金髪ヤンキー守護霊は『すみません、勘弁してください、許してください』と謝ってきた。


 おれは思った、守護霊って頭突きで倒せるんだなぁと。


 金髪ヤンキー守護霊がおとなしくなるとOL守護霊の顔色も良くなってきた、じいちゃんはなぜこうなったのか金髪ヤンキー守護霊に問いただした、ヤンキー守護霊は町でOL守護霊を見かけて一目惚れしたらしい、気持ちの伝え方がわからずつい攻撃してしまったらしい、好きな子についついイタズラしちゃう小学生の男子かよ!!


 そしてOL守護霊の体調も少し良くなったのかじいちゃんに向かっておれにもわかる言葉で喋り出した。


『助けて頂いてありがとうございました、あのままだと私の守護してるこの娘の命も危ないところでした、約束通り潜在意識に語りかけておきますね!』


 OL守護霊はそう言って俺に微笑みかける、おれはじいちゃんを見る、するとじいちゃんは


『ほら!なにをぼけっとしてるんだ!いまがチャンスだ!その女子高生の手を握って声をかけろ!』


 え?いきなり?でもなんて声をかければいいのかわかんないぞ?


『なんでもいいんだよ!俺について来いとか、俺の女になれとか、何を言っても100%成功するんだから!わはは!』


 ホントかよ!100%かよ!じいちゃん!ありがとう!このかわいい女子高生が全部丸々俺のものになるの?マジかよ!よし!言うぞ!


 俺は座ってる女子高生側にずれて座り直し勇気を出して女子高生の手を握る、女子高生は俺を見て少しびっくりした顔をしたけど顔が赤くなって照れてるみたいだ!よし!これならイケる!じいちゃんありがとう!


 俺が女子高生に声をかける前に、金髪ヤンキー守護霊がOL守護霊に向かって声をかける。


『つきまとってすまなかった、アンタの事が好きすぎて自分を見失っちまった、許してくれ!傷つけてごめん、幸せになってくれよな!じゃあな!』


『最初からそう言ってくれれば良かったのに!!アンタはいつもそう!生前もそうだったじゃない!私は、ずっとそう言ってくれるのをまってたんだから!!!』


 ヤンキーに駆け寄り抱きつくOL守護霊、え?どう言う事?


『こんな俺を許してくれるのか?』


『ずっと、待ってた、これからはずっと一緒だよ!』


 よくわからないけど仲直りしたならよかった!それはさておき!よし!言うぞ!女子高生の手を握り直し目を見て勇気を出して告白する。


「お、俺と結婚してください!」


 あ、勢い余って結婚って言っちゃった!まぁいいよね!いずれ結婚するもんね!ぐふふ!


 女子高生の手を握り目を見つめるとなんだか顔が青ざめてきてる?どうした?嬉しいのかな?


「ち、ちょっと、、や、やめてください、は、離して、、」


 ん?あれ?嫌がってる?なんで?100%でしょ?演出かな?


「いやいや!なんで?守護霊助けてあげたじゃない!あー楽しみだなぁ!あ!そうだ!名前はなんて言うの?うふふ」


 女子高生はさらに怯えて「守護霊ってなんですか、こわい、助けて、、」と小声で言いながら震えている。


 すると雰囲気イケメンが立ち上がり女子高生に近ずき声をかける。


「ごめん、待った?遅れてわりぃ!じゃあ行こうか!」


 雰囲気イケメンはそのあと小声で女子高生に「大丈夫!たすけるよ!話を合わせて!」と言った!いやいや!聞こえてるから!


 女子高生は「••あ、う、ううん、いま来たとこ!」と言って俺の手を振り解いて立ち上がり雰囲気イケメンと行ってしまった、その2人の上では金髪ヤンキー守護霊とOL守護霊がイチャイチャしていた、俺は1人ベンチに座り呆然とした。


『あー、あれだ、ちょっと失敗したみたいだな!ドンマイ!!』


 なんか悪霊が呟いてたけど俺には聞こえなかった、俺は立ち上がりショッピングモールから家に帰った、家に帰る間もなんか悪霊が話しかけてきたけど無視した、家に帰りキッチンから塩を取り出す、そして掌いっぱいに塩を掴み泣きながら悪霊に投げつけた!


「うわぁぁぁ!悪霊退散!!!うわぁぁぁ!」


 俺は何度も塩を悪霊に投げつける!


『ま、まて、そんな時もある!落ち着け!わはは!』


 俺はブチ切れた!


「何笑ってんだ!この悪霊が!!!ふざけんな!!」


『落ち着け!笑ったのは謝る!すまん!』


 塩を袋いっぱい投げ終わり俺は今日の行動を振り返る、ショッピングモールに行き、女子高生を品定めして近寄り、隣に座り横目でチラチラと見て、いきなり手を繋ぎ求婚した、断られると守護霊がなんとかかんとかと言い出した、はい!完全にアウト!刑務所行きだわ!


 俺は震えながらベットの布団を被りガタガタと震えた、こわい、こわすぎる、どうしたらいいんだ!


 俺が怯えてると悪霊が声をかけてくる。


『失敗したけど、、とりあえずあの女子高生と男の人生は救ったんだからじゃないか!あのままだと男が女子高生を殺して自分も死んでたと思うぜ!』


 その言葉におれは


「俺の人生は!?どうなるの?完全にヤバいやつだよ!終わりだよ!」


 俺がベットでガタガタ震えてると悪霊は『そこは任せとけフォローしとく!』と言って居なくなった、


 しばらく呆然としてると悪霊が金髪ヤンキー悪霊とOL悪霊を連れてきた。


「う、うわぁぁぁ!悪霊が増えた!もう嫌だ!帰る!おうちかえるぅ!」


『落ち着け!ここはお前の家だ!2人から話があるから聞け!』


 OL悪霊が話し始める


『ごめんなさい、お孫さん、こんなことになってしまって、でも安心して、2人の記憶は操作しといたからお孫さんのことは覚えてないわ!だから大丈夫!それよりも!助けてくれてありがとう!あなたのおかげよ!ホントにありがとう!』


『俺からも礼を言わせてくれ!ありがとうな!何か困ったことがあったら今度は俺がお前をたすけるぜ!この恩は必ず返させてくれ』


 2人の守護霊から感謝の言葉を聞いて少し落ち着いてきた、2人の記憶が無いなら問題ないのか?


 とりあえず、2人の命を救ったのはホントみたいだ、落ち着いてきた、もう大丈夫だ!


 2人の守護霊は何度も礼を言いながら帰っていった、なんかいいことしたのかもな、人の命を救った実感は無いけどまぁ良かったのかな!


 俺が気持ちを切り替えてると悪霊が話しかけてきた。


『上手く収まってよかったな!よし!じゃあ次の弱ってる守護霊を探しに行こうぜ!今度こそ成功させるぜ!わはは!』


 俺は無言でキッチンに行き塩を取りに行く、塩はさっき全部まいたな、悪霊には何が効くんだ?日本酒か?日本酒無いけどビールならあるな、効くかな?やってみよう!俺は缶ビールをプシュッと空けて缶を振りながら悪霊にかけた!


「お前も出てけ!悪霊退散!!」


 ビールをかけられて悪霊は嬉しそうにしていた、ふざけんな!



〜〜〜〜


 将を射んと欲すれば先ず馬を射よ、昔からある有名な言葉だ、あの2人の守護霊は仲良さそうにしていた、あの2人自体は初対面なのにすぐに打ち解け今は幸せカップルらしい、2人の守護霊から聞いた。


 やっぱり守護霊が仲良しだから?ホントかどうかはわからないけど、俺に守護霊は居ない、だから自分でなんとかするしかない!彼女は欲しいけど焦らなくても良いと思ってる、仕事だって充実してるし、友達も少ないが居る、好きなアイドルも追っかけたいしな!


『おい!守護霊なら俺が居るだろ!わはは!』


 そう!この悪霊はまだいる、いろいろ試したが祓うことは出来なかった!だからずっと無視してる。


『おい!ちょっと待った、弱ってる守護霊見つけた!』


 会社からの帰り道、悪霊が話しかけてくる、俺は無視する。


『おい、ほっといて良いのか?お前の職場のやつだぞ?わはは』


 え?職場の?うっかり無視するのを忘れて見てしまった、一度も話したことないけど確かに同じ会社の人だった、しかも美人でスタイル抜群のアイドル的存在!服の上でもわかる!巨乳だ!もう一度言おう!巨乳だ!


 俺の反応に悪霊がニヤリと笑う。


 ホントに今度は上手く行くんだろうな?


『ああ!任せとけ!100%だぜ!わはは!』


 もう一度だけ信じてみよう!前回は勝手がわからずに焦ってしまった!今回は同じ失敗はしない!


『必ず相手の守護霊を落としてみせるぜ!作戦名はこうだ!』


『将(女)を射んと欲すれば先ず馬(守護霊)を射よ!』


『へーい!へーい!そこのマブイ彼女〜!イケてるねぇ!ひゅー♩俺のスカイラークでドライブしなーい?』


 お前は車持ってないだろ!車の名前変わってるし!てゆーかファミレスみたいな名前だな、そんな車あんの?不安しかないぞ!




〜〜〜〜




 果たしてじいちゃんは成功するのか!


 俺に彼女は出来るのか!


 不安だらけだけどなんかこのじいちゃん見てると元気になるから不思議だ、俺の親父がじいちゃんに親不孝してたし、俺も生前ほとんど会えなかった、もう少しだけじいちゃんの好きにさせてあげようかな。


 、、、決してあの巨乳に目が眩んだわけではないのであしからず!




読んで頂きありがとうございました。


面白いと思って頂けたら続きを短編で出したいと思います。


気が向いたら評価をお願いします!

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