1話 団長からの宣告
初めての小説なので、誤字やおかしいところがあれば指摘お願いします。
評判が良かったら順々に挙げていきたいと思います!
王直属の騎士団団長に言われる。
「お前はクビだ」
「どうしてだ!そんな話聞いてないぞ!」
団長は親のいない俺を森で拾って育ててくれた。
まるで本当の親であるかのように。
そのおかげで俺は騎士団に最年少で入れたんだ。
確かに最近の俺は王の側近という名の留守番ばかりさせられて戦いに連れて行ってもらえなかった。
団長ほどの実力がないのも事実だ。
それにしても突然すぎる。
「ギーク、俺は無理矢理お前を騎士団に入れた。だからもう外で自由に暮らしていいぞ。」
「俺は騎士団に入れてよかったと思ってる。だからクビにしないでくれよ」
「これからの騎士団にはほかの国にも負けない成果が必要なんだ。だから分かってくれ、これからはもっと魔物を狩りに行かなければいけない。お前を危険にさらしたくはないんだ。」
なぜか俺にはその言葉に温かみを感じなかった。
それが団長の言葉ではないかのように。
俺は周りを見渡してみる。
しかし誰も俺のことを止めようとしなかった。
それどころかみんな下に顔を向けて目も合わせようともしない。
「わかっただろ。お前は俺の養子であったにもかかわらず戦力は普通の兵士と変わらない。お前は俺の面を汚した。もう一緒には入られない。」
そう言うと団長は背を向けて去っていった。
何が悪かったのか。
思い当たる節はあるような気もする。
どちらにしろここに俺の居場所がないことには変わりがない。
俺は王都を去ることにした。