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普通のエッセイたち

【飲み比べ】アサヒ・ザ・リッチ vs ザ・プレミアム・モルツ【美味しいのはどっち??】

作者: 朝倉 ぷらす



 京都に、鴨川って、あるじゃないですか。

 そうです。カップルが、等間隔に座るとかいう、あの、鴨川。


 それがですね?


 今は見る影もないというお話を聞いたのです。今は、カップルたちも室内にこもってイチャイチャする方に、青春をかけているのです。


 そんな、鴨川のカップル等間隔の法則。


 それを、かつてエロい人は……おっと、偉い人は、こう定義したのです。

 「社会的距離尺度」と。E.S.ボガータスさんという人は、人の親密度の尺度を、人と人の距離で客観的に測れないだろうか、なんて、考えたのです。

 ああー、信号で待つ間の対岸、人と人の間の距離は、知らない間柄のそれ(丶丶)と、知り合いの親密度のそれ(丶丶)


 絶対不可侵領域(パーソナルスペース)から、排他的安心圏ソーシャルディスタンス狭間(はざま)の揺らぎ♡


 そんなことに、つらつらと思いを馳せた午後1時。


 私は。


 真昼間から。


 とある坂の途中で。


 行き交う人に(まじ)わって、、、ビールをいただいておりましたっ!!



 ……………………っっっっ!!!!



 くぅ~~っ!!



 最 っ 高 に 美 味 し か っ た で す!



 本日、2020年4月10日(金曜(実は昨日))は晴天と過ごしやすい風が、本当に心地よい春の日和でした。


 とーっても、気持ちの()い日でした。


 そんな日に、12時半くらいからでしょうか?


 ――カシュっと、プルタブを立てる音が歩道の真ん中でひとつ。


 そう。


 それがビールの開幕の音。

 ビルの陰で信号を待つ数分間の静寂。



 私は、優勝したのです。



 あああああああああああああ~~^^

 美味しかったです!

 ありがとうございましたっ><


 と、いうところで終わっていたらエッセイになりませんから、主題(メインテーマ)に移りますね。

 そう、何を飲んだのか、ということなのですよ。


 それは本日の議題「アサヒ・ザ・リッチ vs ザ・プレミアム・モルツ」つまり、アサヒスーパードライと、アサヒ・ザ・リッチと、ザ・プレミアム・モルツをそれぞれ500 ml缶で、というわけですね。

 一本多いですね。比較のためです!


 というのもですね?


 ついこの前、テレワーク(最近SOHOって言わないの、なんでです??)で忙しい合間に、ぐでーっとテレビを見ていたらやっていたCMに「ライバルは、プレミアム。(原文ママ)」とか挑戦的なメッセージを投げてるものを見かけて、気になっちゃったから、なのですよね。


 だって、私と言えば「私は激怒した。必ず、かの消費者をバカにした酒を糾弾せねばならぬと決意した。(https://ncode.syosetu.com/n8729fh/)」みたいに、真正面からお酒に文句を言うような、メンドクサイお客さんですよ??←


 そんな私が、飲まないわけないじゃないですか、ヤダー。


 というわけで飲んだのですฅ(,,ԾᴗԾ,,ฅみ)


 で、せっかくなら比較するために、アサヒさんの代表作「アサヒスーパードライ」を基準に、「そこそこの強度の運動をしている最中、または、そのあとに飲むと、どんな感想を持つか」ということを「アサヒ・ザ・リッチ」と「ザ・プレミアム・モルツ」で比べてみたのです。



 これは、そういうエッセイなのです。



 良いですね?


 さて、そういうわけですから、まずは、基準値(スーパードライさん)のお味から、書いていきますね。

 と言いますか、スーパードライさんを飲んだことがある人ならすぐわかると思うのですが、あれって、「クッタクタになるまで働いたり運動したりした後に飲むと最高に美味しい」作りになってますよね??


 ですから。


 逆に、カジュアルに飲むには少し苦すぎたり、「ノド越しが……」なんて言われてもピンとこなかったり、するのですよね。


 ええ。

 

 このエッセイは、そんなスーパードライさんの味をベースラインに校正(キャリブレーション)した舌で物を語るエッセイですのよ!


 本日の私は、赤信号での待ちすがら「鴨川のカップル等間隔の法則、破れたり……ッ!!」なんて考えていて(よこしま)でしたから、イケナイ大人になってしまったのです。


 それが、冒頭。


 優勝記念パーティー。


 歓喜の快哉(プルタブ・オープン)


 つまり、疲れた体に染みわたる麦のジュース=アサヒスーパードライ。


 しかし、それだけでは終わらないのだった! グビグビと飲み干して取り出したるは、プレモル! そう、あの神泡優等生!

 プルタブ・オープンしてターンエンドしたい人生でした!


 それが出来たので、何も言うことはありません!


 唇に触れた細かな泡は、運んでる最中の揺れで(丶丶丶)できた、飽和してはち切れて漏れ出た余裕なのでしょうか? まろやかで優しいクリームでした! 「プシュ!」なんてエロい音を立ててもぉ!

 ああ、この優等生さんめ! 口当たりの良さに隠したねちっこさ(丶丶丶丶丶)。スーパードライの体育会系的さっぱり感には演出できない、文系の仄暗さ。もしくは理系の闇! そういう危うさを隠しきったなめらかさを舌の上で転がす美味しさ。


 ああ。


 良いですよね。


 とっても好い、午後なのです♡


 そいうふうにテクテク歩いていれば、勝利の聖杯を満たす豊穣の(あかし)も、やがてなくなってしまいますから、最後のひと缶に指をかけるのですよね。


 カシュ。


 うふふ(*´˘`*)♡


 アサヒ・ザ・リッチ。


 さて、ひと口。。。


 くぴり。


 うむ。


 くぴくぴ。


 うむうむ。


「……なるほどです。。。」


 おっと、エッセイで会話文は珍しいですね。

 それくらい、ビックリしてしまったのです。


 だって、期待の(はる)か下を……行ったのです。。。


 いえね?


 べつに、マズいと言っているんじゃないのです。

 ザ・リッチさん。

 どちらかというと、美味しいのです。


 ただ、これを買うくらいなら、ふつうにスーパードライさんで良いなあ。というのが、私の結論なのです。


 そう、それが結論なのです。



 その理由を書きますね。



 というのもね? そもそも、スーパードライさんが「クッタクタになるまで運動した後に飲むと最高」という作りをしていて、ザ・リッチさんがその系譜をなぞっているところに問題があるんですよね。


 なぜか。


 だってコピーが「ライバルは、プレミアム。」というくらいには、プレモルさんを視野に入れて作られたのでしょう。そういうお味になっているのです。


 ……そういう味に、なってしまっているのです。

 これは、たとえ話が早いのです。


 スーパードライさんは、ポカリ。

 プレモルさんは、カルピス。

 ザ・リッチさんは、アクエリ。


 そういうふうに捉えると、わかりやすいかもしれません。

 それと、私の状態が「ある程度疲れていた」ことも加味してくださいね。粘性はポカリの方が高いじゃないかとか、そういうことじゃないですからね。


 それでね。


 スーパードライさんは、再三いったように「クッタクタになるまで働いたり運動したりすると最高」という作りになっています。これは、ポカリを飲んだ時の感想に似てるのです。運動後とか、風邪になった時とか、ポカリを身体が必要としているときに、最高に美味しいのがポカリなのですよね。


 それでいうと、プレモルさんはカルピスですから、初恋の味がしても、青春の味がしても、それはスポーツドリンクではないのです。そういうふうには(うた)っていないのです。ですから、味わって飲む物なのです。

 舌の上で転がすビールなのです。


 さて、ザ・リッチさんです。


 私は、アクエリみたいだなって、思ったのです。ポカリみたいなスポドリの系譜。でも、ガッツリ運動した後だと物足りない、あの感じ。

 ファンタとかコーラとか、そういう陽キャというだけではいられない、爽やかスポーツ感を残しつつ、ガチ勢じゃなさそうな、あの感じ。


 それが、ザ・リッチさんの味の、全体としての感想なのです。


 スーパードライさんよりは、舌にまとわりつく感じがあって、味わわせたいのがわかります。苦みを少しだけ抑えて、旨味を増しているのもわかります。それなのに、ノド越しを損ない過ぎないように気にかけているのも、わかります。


 それ自体は、美味しいのです。


 ただ、スーパードライさんにはノド越しで敵いませんし、味わいではプレモルさんに勝ってません。

 もっと言うと、軽やかさで麒麟さんと勝負にならないですし、美味しさではエビスさんは相手にしませんよね。


 その程度の、お酒になってしまっているのです。


 ちょっと、もったいない感じなのです。

 お値段的には、プレモルに比べて、ずーっとお安いのです。

 それは、ジャンル的には発泡酒だからでしょう。


 ですが。


 以前の「私は激怒した。必ず、かの消費者をバカにした酒を糾弾せねばならぬと決意した。(https://ncode.syosetu.com/n8729fh/)」でも、私は書いたのです。

 

 「どうせなら、もっと値段を上げて良いので美味しいものを作ってくださいよ。」って。


 そういうことなのです。


 これ、値段を抑えることもコンセプトに入ってましたよね??



 だから、負けるんですよね。



 中途半端なのですよね。



 いえ、コスパも意識して味わえば、単純に中途半端、という感想にはならないのですが「ライバルは、プレミアム。」と思って味わうと、何とも中途半端なのです。


 だって「アクエリ(ザ・リッチ) vs カルピス(プレモル)」って。


 勝負の土俵が整ってないじゃないですか。

 何をどうやって、勝敗をつけるのですか。


 そういうことじゃないですか。


 ですから……残念ながら、私はリピートしないでしょう、という感想になってしまうのです。



 そういうお味でした。

このエッセイは「Live Novel」で書いた物になりますの。

ですから(https://live-novel.com/text.html?id=5YPiRhw131TZIAW6H9gq)こちらから、どういうふうに書いたか、追えますよ。


ちなみに。


「流れ:」の中の「・体の部分:」から書き始めて「・終わり:」まで決めて、ちょっと悩んでから「・書き始め:」と「全体の雰囲気」を決めて、一気に「本文:」以下を書き上げた感じですねฅ(,,ԾᴗԾ,,ฅみ)

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― 新着の感想 ―
[良い点] 飲む前の期待感と飲んだあとのがっかり感が伝わってきて面白かったです。 [一言] 確かに、汗をかいたときに美味しく感じるビール(ボディが薄い)やストレスの強いときに美味しいビール(ホップが強…
[良い点] 美味しいと言ったらやっぱりエビス!とエビス派の私が通りますよー(ボソリ) [気になる点] 銀河高原ビールはないんですか! [一言] 分かりやすいうえに何だかクスリと来ました(笑)
[一言] 何事も中途半端はいけないということですね。 中庸と中途半端は、似て非なるものですしね。
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