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ニーチェの本を読んでいると
ニーチェの本を読んでいると
数ページに一度は、女性蔑視的な文章に出会う
そんな印象だ
他の箇所でどれだけ鋭かったり深かったりすることを述べていたとしても
対象が女性であれなんであれ、これほどあからさまに偏っていて歪んだ認識を見せつけられると
その他の事柄においても、この人の認識には重大な欠陥があるのではないか?
そんな不信感が拭えない
といっても、それほどニーチェに詳しいわけでもないし、読み込んでいるわけでもない
理解しているわけでもない
あくまで表層的な印象だ
それに、何事においても完璧な認識を持つ人間などいない
ただ、こういう不信感は、なにもニーチェに限ったことではない
ある事柄に対しては鋭い意見を述べる人が、別の事柄についてはとてつもなく愚かな考えを抱いていたりする
それを知ると、最初に感心した鋭さも疑わしくなってくる
そんな不信があまりにも多い
そんな幻滅があまりにも多い
きょうこの頃




