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無に同意

 無に同意

 無になりたい

 他人が無になるのは

 見たくない

 他人が無に同意したとは

 思いたくない

 それなら自分も無を拒むべきか

 部分的には同意

 部分的には拒否

 とはいえわたしには神がついている

 神は便利だ

 わたしは思考が袋小路に陥ると必ず神に下駄を預ける

 人を怠惰にする絶好の存在だ

 わたしを無にするも無にしないも神次第

 愚劣さに殺されるのは耐えがたいけど

 神に殺されるなら納得がいく

 そういう人はけっこういるようだ

 人間が起こした戦争を自然災害のように語る人たちもそんなところがある

 敗戦ではなく終戦と書きかえたりとか

 でも愚劣だ

 愚劣さだ

 愚劣に人間が人間を殺している

 愚劣の洪水で人間が死んでいる

 愚劣さは人間が生み出している

 神という迂回路を通らないと

 この愚劣を納得するのは難しい

 通っても難しい

 人によっては神を前提とするとなおさら納得も理解も難しくなる

 愚劣はなぜこの世に存在するか

 問いかける相手が欲しいから

 わたしは神を欲する

 ということはわたしは

 無に同意していない

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