826/919
雑感
喜劇にも悲劇にも居場所がない
〈無〉
男にも女にも責められる謂れはない
〈拒〉
本棚眺めて
ふと気づいた
世界に苛ついている人ばかり
全力で不機嫌な言葉ばかり
集めた
ここにあるのは嫌悪の精髄だ
ありがたい
夜は暗くて優しいね
わたしのための夜ではないけれど
朝は未必の殺戮だね
わたしに止められるわけではないけれど
肉体は一日ごとに老いる
魂は失望するたびに老いる
コーヒーちょうだい
ビールはいらない
クジラが見る夢は人より大きいのかな
キリンが捨てた言葉はお経より長いのかな
線香あげて
故人に合掌
死後のスマイル
適度に淡くて