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消費についての声

 おまえは消費するだけなのか

 他人の死を

 他人の生み出した

 いのちと呼ぶほかない輝きを


 いえ

 ぼくは消費したくはありません

 でも消費せずに

 どう触れたらいいのか

 ぼくにはわかりません

 他人の死にも

 その輝きにも


 嘘はもう

 やめてしまえよ

 おまえはもう

 知っているはずさ


 そんなことはなかった

 そうかもしれなかった


 ぼくは自分の死に触れて

 ささやかなものを生み出すくらいしか

 できません

 それでいいのでしょうか


 もう声は聞こえなかった

 答えはなかった

 消費したくなかった

 やり方はわからなかった

 それでもやるしかなかった


 どれだけの愚かを

 自分に許すのだろう

 とんでもない失敗が

 自分を待つのだろうか

 輝きはすべて外側にあるのに

 なにかを生み出せるのだろうか

 消費せずに済むのだろうか

 自分の死も他人の死も

 あまりに不足なる

 不確かな魂を

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