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十二月の手紙
ぼくが生まれていなかった十二月
ぼくが生きている十二月
ぼくが生きていない十二月
どう違う
違わないよ
きっとね
大した違いはない
とるにたりない些細なものさ
いまはぼくがまだ生きている十二月
手紙を書こう
生まれていなかった十二月に
もう生きていない十二月に
こちらはなかなかの寒さです
こちらはそれなりの寂しさです
そちらはどうですか?
生まれていないのは寒いですか?
生きていないのは寂しいですか?
こちらとそちらの些細な違いがいまのぼくです
いまの十二月です
些細な詩を書いています
些細な言葉の温度を確かめるように




