表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
74/916

透明な約束

 詩を読ませてくれ

 魂を奥底から震わせる

 世界でもっとも力強い言葉を


 詩を読ませてくれ

 心の痛みを生涯慈しむような

 世界でもっとも優しい言葉を


 でもぼくの魂をだれも知らないし

 ぼくさえもわからない

 でもぼくの心をだれも知らないし

 ぼくさえもわからない


 それならば自分で書こうじゃないか

 魂と心に問いかけながら

 言葉をひとつひとつ手探りして

 みっともない失敗を繰り返しながら

 他人からは戯言と言われ

 稚拙と罵倒され

 ついに誰からも読まれなくとも

 いまだこの世に存在しない

 ぼくが死ぬほどに恋い焦がれる言葉を

 この世界に生み出してみせようじゃないか


 これはぼくが

 ぼくの魂と心に誓ったこと

 世界とは関わりのない透明な約束

 詩人なら

 誰もがいつかは交わした約束

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ