表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
69/916

マンホール

 歩道を歩いていると

 マンホールの蓋が開いていて

 通りがかる人たちが次々に落ちていく

 マンホールの蓋が開いてますよと

 ぼくが往来でいくら叫んでも

 マンホールの蓋が開いてるわけないさと

 人々は聞く耳を持たず

 そうしてまた一人

 マンホールの穴に吸い込まれてしまった

 歩幅が大きいおれは大丈夫さと

 マンホールに落ちながら言い残した男

 うつむいて歩く私は大丈夫よと

 マンホールに落ちながら言い残した女

 そうしてなんということだろう

 ぼくの足もまた次第にマンホールへと近づいているではないか

 そこに穴があるのはわかっている

 そこに穴があるのはわかっている

 それでも落ちることを避けられない

 落ちる運命をもぎ離せない

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ