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凡庸な詩人のさえずり
眠りの前に詩を書いて
目覚めた後にも詩を書こう
ぼくには知識も才能もないし
卓抜な比喩なんて思いつかない
語彙にいたっては素寒貧だ
とうに泉は涸れてしまって
有り合わせの生き血だけで
終わらない賭けに参加している
息をするように詩を書くことで
なにかが生まれるのを待つだけだ
つまりはへぼ楽師の即興演奏
凡手の即興ほど退屈なものはない
それでもぼくは詩人なのだ
だれにも聞かれず読まれなくとも
言葉に広がる空を見たときから
詩で鳴く唄い鳥の末裔なのだ
眠りの前に詩を書いて
目覚めた後にも詩を書こう
ぼくには知識も才能もないし
卓抜な比喩なんて思いつかない
語彙にいたっては素寒貧だ
とうに泉は涸れてしまって
有り合わせの生き血だけで
終わらない賭けに参加している
息をするように詩を書くことで
なにかが生まれるのを待つだけだ
つまりはへぼ楽師の即興演奏
凡手の即興ほど退屈なものはない
それでもぼくは詩人なのだ
だれにも聞かれず読まれなくとも
言葉に広がる空を見たときから
詩で鳴く唄い鳥の末裔なのだ
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