表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
66/916

凡庸な詩人のさえずり

 眠りの前に詩を書いて

 目覚めた後にも詩を書こう

 ぼくには知識も才能もないし

 卓抜な比喩なんて思いつかない

 語彙にいたっては素寒貧すかんぴん

 とうに泉は涸れてしまって

 有り合わせの生き血だけで

 終わらない賭けに参加している

 息をするように詩を書くことで

 なにかが生まれるのを待つだけだ

 つまりはへぼ楽師がくしの即興演奏

 凡手の即興ほど退屈なものはない

 それでもぼくは詩人なのだ

 だれにも聞かれず読まれなくとも

 言葉に広がる空を見たときから

 詩で鳴くうたどり末裔まつえいなのだ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ