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誕生日おめでとう、命日もおめでとう

 ぼくの誕生日って

 いつだったっけ

 訊かれてもわかんないよね

 生まれたような気がどうにもしなくてさ

 いつのまにかこの世にいたって感じで

 何月何日にあなたは生まれたんだよって言われても

 覚えられない祝日と同じ

 こんなにも存在感が薄いと

 いつのまにかこの世にいなかったって感じで

 何月何日にぼくは消えてしまうんだろうな

 生まれた日は誕生日

 死んだ日は命日

 生まれたような気はしないけど

 死んだような気にはしょっちゅうなる

 今日が命日かもしれない

 明日が命日かもしれない

 誕生日と命日が

 同じ日になってしまうかもしれない

 そうだ 暦をめくって

 一日残らず丸をつけよう

 毎日が死と隣り合わせだ

 ぼくが死ぬのは何曜日だろう

 月曜日じゃなければいいなあって

 満月を見ながら本気で祈ってる

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