表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
560/917

怒りはいつも哀しみと

 怒りはいつも哀しみと手をつないでやってくる

 なぜこんなにも

 愚かでなければならないのか

 魂があり知性があり言葉があり

 鏡のように光を映す自然があり

 鳥は羽ばたき

 魚が隠れる

 水に祝された外界がそこにあるというのに

 なぜこんなにも愚かな潰し合いしかできないのか

 なぜ愛せたかもしれないなにかがこんなにもくだらなく汚されていくのか

 なぜすべてが沈んでいく地獄は関心も慈悲も呼ばずに放置されたまま次第に広がりことごとくを呑み込んでしまうのか

 なぜ怒らないのか

 なぜ哀しまないのか

 なぜ怒るべきことと哀しむべきことを認識することすら許されないのか

 なぜこころはそんなにも消えたがるのか

 たとえようもない怒りと哀しみが

 ぼくではないぼくに訪れて

 見下されたまま震えている

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ