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ぼくらは粉々になって夜を知る

 ぼくらは粉々になって夜を知る

 暗がりは形を求めないから

 輪郭を喪った意志が夜に集う

 粉々になったぼくらが夜を知る

 知られない夜は美しかった

 皮膚の裏側を明かした夜は

 美しいという形容の似つかわしくない

 凄絶な相貌をたたえている

 粉々になったぼくらは

 残酷を見据えた優しさしか信じられない

 毒を含まざるを得ない誠実さしか信じられない

 美しくない夜に魅せられたぼくらの粉々の審美眼が

 夜空に歪んだ詩を見出だすとき

 きっと半面の真実が笑っている

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