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こころを引き裂いても

 こころを引き裂いても

 元に戻せるはずだった

 いくらちぎっても枯れない花のような

 傷の残らないいのちを

 もてあそんでいるはずだった


 バラバラと

 こころが玩具のように床に散乱

 片づけようと思っても

 片づけられない

 すべてなくした部屋は

 無秩序に散らかった部屋よりも

 温度が低いから


 こころを引き裂いても

 元に戻せるはずだった

 なぜそう信じて遊び半分に

 大切な感情に刃を入れたのか

 季節に含まれた棘のように

 欠けた時間が思い出を傷つける

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