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究極の無責任
書いたのはぼくではなく神である
それがいつも抱いている本音だけど
これは究極の無責任なので
聞かなかったことにしてほしい
最低な境遇に生まれた人間が
許しがたい罪を犯したとして
その罪はどの程度その個人に帰せられるのか?
いつも思い悩む
どんな言葉を吐き出すかは
それまで見てきたもの
読んできたもの
出会ってきたもの
すべての過去に左右される
そこに運命があるのなら
書いた言葉はどの程度
自分で選んだと言えるのだろう
書いたのはぼくではなく神である
それがいつも思い浮かぶ言い訳だけど
これは究極の無責任なので
聞かなかったことにしてほしい