表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
503/917

さようなら百景

 さようならには

 無限の多様性がある

 明日も会えると信じるさようなら

 嫌悪と皮肉を隠したさようなら

 もう会えないとは信じたくないさようなら

 この日を境にして自分の人生にその人が現れることは二度とないという冷厳な事実が

 その人を自分の人生においてはすでにして死者と看做さなければならないという耐えがたい運命を刃物のようにちらつかせて

 その運命を生きることが自分を死者として煉獄の苦痛にとどめながらも

 なおもその痛みが呼び覚ます記憶に引きずられて自ら死ぬことも許されないという予感にあらかじめ震えている

 さようなら

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ