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不幸の産物

 たしかボルヘスがどこかで

 詩や小説はすべて

 不幸の産物だと

 言っていたような気がする

 すべてとは言っていなかったかな

 まあどっちでもいい

 とにかくそんな記憶がある


 痛みが耐えがたい時に

 こころを慰めてくれた本は

 たしかにどこかしら

 不幸のおもかげが漂っていた

 強く深く

 刻まれた痛み


 ぼくの書くものに

 ぼくの不幸はあらわれているだろうか

 ぼくに不幸があるだろうか

 不幸と呼べるほど大層なものだろうか

 ぼくの不幸が産んだものに

 他人を慰めるようななにかがあるだろうか

 すこぶる疑問だった

 少なくとも

 自分のこころぐらいは

 慰められると信じていたのに

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