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そんな読者

 もしも不可解な変死を遂げたら

 警察に調べられて

 この詩集も読まれたりするのだろうか

 こんなクソ長い詩集を読まさせられるのは

 さぞかし面倒くさい作業だろうが

 そんな読者を想定してみると

 笑えるような気がする

 とはいえ人はまいにち死んでるし

 警察も忙しいだろうから

 変死した人間が詩を書いていても

 だからどうしたということになりそうだ

 詩を読んでもらうために

 変死する予定なんてないけれど

 自分の死を想像するのは

 いまやこころの慰めともいえるので

 そんな読者が頭に浮かんだりもする

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