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死を役立てるのは

 自分の寿命をだれかにあげたいと

 どれだけ思ったことだろう

 それも別に

 なんら殊勝な理由からではない

 いらないからだ

 本当にいらないからだ

 死が迫れば

 たぶんこの意見も撤回するのだろう

 後悔するのは目に見えている

 でもいらない

 本当にいらないんだ

 いまこの瞬間は本当にいらないんだ

 気が変わる前に捨ててしまいたい

 自分の寿命を

 好ましいだれかへの贈り物にしたい

 それができればどれだけいいだろう

 人のために死ねるなら

 でも死はだれかの役に立ったりはしない

 死を役立てるのはいつも冷酷なシステムだけだ

 システムのために死ぬのは嫌だ

 人のつくったシステムは

 だれよりもいけ好かない亡者だから

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