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剥がれ落ちる感覚

 だんだん頭がぼけてきて

 近親者の名前すら思い出せなくなる

 どんな気がするものだろうと

 その内面に興味があった


 子どものころからたびたび

 自分が自分であることが不思議に思えて

 名前や人格や過去の記憶が

 剥がれ落ちていくような感覚に襲われて

 自分が自分から離れていく

 自分である意味がわからなくなる

 きょうもまた

 そんな空白が訪れた


 老人の抱える空白と

 共通するところはあるのだろうか

 剥がれ落ちていくあの感覚に

 抗わず身を任せたら

 どうなるのだろう

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