表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
373/917

だれも死ななかったみたいな日常

 人間が死んだ日を思い出す

 それは毎日のことではあるけど

 気づける日なんてほとんどない


 一斉に死んだのではなく

 ひとりひとりが個別に死んだ

 その孤独を

 いまだに理解できない


 死の切実さは

 すぐに遠ざかる

 砂は

 握りしめてもこぼれる


 日常は裂けない

 人が死んでも

 日常はびくともしない

 変わらない

 不思議と


 だれも死ななかったみたいな日常


 死に意味がない日常は

 生の意味すら否定している


 人間に他人の死を意味づける権利はない

 他人の生も


 こびりつけられた意味は痛ましい


 無関心が日常を支える

 日常をやり過ごす方法は

 他にないから


 なにもわからない

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ