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そよ風の言葉

 ああいいなと

 思える言葉

 本を読んでいて

 歌を聴いていて

 だれかと話していて

 少しばかりこころが動くが

 深く胸に刻むほどではない

 軽やかな言葉

 ああいいなと

 そう思って

 本を閉じると

 歌が終わると

 だれかが去ると

 すぐに忘れる

 淡々しい言葉


 そんな言葉が

 後になって

 どれほど貴重なものとなりえるか

 こころを支えるよすがとなりえるか

 そのときはわからないのだ

 ああいいなと

 そよ風のように

 こころを吹き抜ける優しい言葉は

 この世には

 そうそうあるものではないのだと

 深く傷つき

 泥にへたりこみ

 だれも信じられなくなったときに

 ようやく思い出し

 気づくのだ

 その言葉が

 どれほどの奇跡にあずかっていたのかを

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