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読み間違え

 ずっと読み間違えていた言葉に

 ある日ある時きづく


 たとえばぼくの場合

 血道(ちみち)をあげるという言葉を

 血道(けつどう)をあげるとずっと読んでいた


 それから他にも

 中二階(ちゅうにかい)のことを

 中二階(なかにかい)と読んだり

 大時代(おおじだい)のことを

 大時代(だいじだい)と読んだり

 泰西名画

 (たいせいめいが)だったか

 (しんせいめいが)だったか

 いつも調べて

 また忘れる

 泰(たい)は秦(しん)ではないと

 いつも確認したはずなのに


 きっといまも

 たくさんの言葉を

 間違えて覚えているのだろうな

 死ぬまで気づかない読み間違えが

 きっとまだまだあるのだろうな


 自分の過去について

 他人のこころについて

 同じような読み間違えが

 おびただしいほどにある気がする

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