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夢みられた速さ

 夢みられたぼくが

 夢みるぼくを

 眠りから覚める前に

 殺そうとしている


 成功を祈る

 夢みられたぼくよ

 速やかに殺してくれ

 夢から覚めてしまう前に

 眠りがつづいている束の間に


 夢は今日も

 創り主を守るように

 殺害を未然に防いで

 ほどけてしまった


 それでもいつかは

 明日また明日と

 夢みられたぼくは

 夢みるぼくに忍び寄って

 いつかのある日の静かな夜に

 待ち望んでいた行為を遂げるはずだ


 夢みられたぼくよ

 足の速い男の子は

 子どもの集団において

 その速度だけで人気者だったろう

 だから夢みられたぼくよ

 もっと速くなれ

 もっと速くたどりつけ

 韋駄天のように

 夢みるぼくを殺せ

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