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癒えない決意

 いずれは痛みも忘れるよ

 だれもがそう言って通りすぎる


 でも

 忘れたくない

 忘れたくないんだ

 忘れるくらいなら

 死にたいんだ

 いますぐにでも


 傷をいじくってもどうしようもない

 だれもがそう言って通りすぎる


 でも

 平気な顔で進むくらいなら

 横断歩道の真ん中で

 立ち止まったまま傷口をえぐって

 轢き殺された方がいい

 だれに非難されようとも


 哀しみと痛みを

 生涯の終わりまで

 守りつづけていたい

 見捨てるくらいならいっそ

 時を遡って

 赤子の自分の首を絞める

 なくてよかった人生だから

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