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老人に死は似合わない
老人に死は似合わない
死が似合うのは若者だ
だってそうではないだろうか
死ぬにはとてもエネルギーがいる
枯れたとも形容される老人に
どうしてそんな苦役が為し遂げられるだろうか
でも老人は死んでしまう
だれだって老いが極まると死んでしまう
なぜ生命は弱りきった最期を
異端審問のように苛烈に責め苛むのか
人は子どもとして生まれて遊びまわり
その次に老人になって枯淡を知り
だんだんと若返りながら春を待ち
満開に花開いた時に死ねばいい
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