表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
170/916

閉ざされた窓

 この世界にはいくつの窓があるのだろう

 夜明けが来て

 あちこちで窓が一斉に開かれる

 生活に呼び入れられる微風びふう

 パラレルワールドのように分岐していく風の通り道

 それでも風は迷わない

 訪ねるべき窓を知っている

 受け入れてくれる窓を知っている

 そしてこの世界には

 いくつの開かれない窓があるのだろう

 風の通らない死んだ窓

 永遠に鍵のかかったままの錆びついた窓

 またひとつ世界から窓が閉ざされる

 もう朝は来ないのだと言うかのように

 もう風に触れるのはごめんだと言うかのように

 その閉ざされてしまったおびただしい窓のことを思うと

 ぼくはとても寂しくなる

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ