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地球儀男

 頭の代わりに地球儀をのせて

 繁華な大通りを練り歩く

 顔面によるグローバリズムの体現

 歩行者がなぜだかおそれおののいて道を空ける

 散歩中の犬が狂ったように吠えてくる

 おどけるように地球儀を全速で自転させると

 犬はくうくう鳴きながら後ずさった

 通りの向こうから恋人がやってくる

 笑顔をユーラシア大陸で表現しながらかけよると

 恋人は悲鳴をあげて逃げ惑った

 みんなはなぜ

 自らの住まう惑星をこんなにおそれるのか

 地球儀の頭を抱えながら

 ぼくは哀しみに青ざめていた

 哀しみは太平洋と大西洋とインド洋の色だった

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